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【再現レシピ】江戸時代のしもつかれ。大根の旨味に酢と醤油合わさるシンプルイズベストな一品

栃木県を代表する郷土料理『しもつかれ』。
鮭の頭に酒粕、大豆、鬼おろしで荒くおろした大根に人参など複数の具材を煮込んだ、独特のビジュアルと味わいの一品。
江戸時代から存在する伝統的な郷土料理だ。

文献によれば江戸時代には今と違った非常にシンプルな『しもつかれ』だったという。
株式会社アキモが、当時の『しもつかれ』を再現した商品を開発し、漬物グランプリ2022にて準グランプリを受賞するなど『しもつかれ』は今非常に注目されている。

残念ながら数量限定発売だったため、現在は購入することができない。
しもつかれ好きとしては是非ともその味あじわってみたい、ということで今回はインターネッツの情報をもとに『江戸時代のしもつかれ』を再現してみた。

それがまさかこんな結果になろうとは!!



江戸時代のしもつかれ

江戸時代のしもつかれ、いったいどんな味なのだろう?
インターネッツの情報によれば、非常にシンプルで鬼おろしでおろした大根と水煮大豆を酢で浸すだけで、そこに醤油をかけて味わったりするという。

漬物的な位置づけの料理だったのだろうか、さっそく実際に作ってみよう。

レシピ

さっそく用意した材料はこんな感じ。

レシピ

  • 大根 1/2本
  • 水煮大豆 1袋
  • 白醤油 200ml
  • 五穀酢 200ml
たいちょー
たいちょー
唐風呂大根を使用予定だったが、購入のため訪問した日光が降雪のため目的地まであと5kmのところで断念した

しもつかれには鬼おろしが必需品。
通常のおろし器では特徴的な食感を再現は難しい。

是非、この機会にマイ鬼おろしをゲットして、めくるめくしもつかれの世界に没入しよう。

作り方

手順

  1. 鬼おろしで大根をおろす
  2. 容器におろした大根、水煮大豆を投入し白醤油と五穀酢を合わせる
  3. 冷蔵庫で1晩寝かせたら完成

さっそく作ってみよう。
まずは鬼おろしで大根(1/2本)をおろす。

ぶっちゃけこれで工程の8割は終わったも同然。
ここに水煮大豆(1袋)、白醤油(200ml)、五穀酢(200ml)を加えてしっかり合える。

あとは保存容器に移して冷蔵庫で1晩寝かせるだけ。

ちなみにフレッシュな味をあじわいたいならそのまま味わってもいい。
1晩寝かせると、大根の風味がまろやかになり味もしみて旨さも増す。

江戸時代のしもつかれ食べてみた

1晩寝かせたのがこれ。

大根感が強かったが、一晩寝かせたことで全体的になじんでまろやかになった。

皿に盛り付けると、非常にシンプルで現代のしもつかれと相反する質素な一品。

ひとくち味わってみよう。

たいちょー
たいちょー
なんだこれ、シンプルなのにすごく旨いぞ

煮込んでいないので、ザクザクとした大根の食感と風味をそのまま感じられる。
あっさりとした酢の酸味まろやかで、醤油のコクと塩味がちょうどいい。

みりんを加えたかのようなとろみと甘味感じ、大根の甘味とほんのり辛味の余韻が後を引く。

しもつかれといえば酒粕、お酒のつまみに味わったら相性抜群なんじゃないか?

酒の甘味が引き立ち旨い。
辛口の酒に合わせると良いかもしれない。

これも試してみよう。
キンキンに冷えたしもつかれをご飯にのせてかっこむ。

たいちょー
たいちょー
むせた

汁だくぎみにかけたが、これがまた抜群にご飯に合う。
米の甘味が引き立つ。

追い白醤油もアリだ。

これはとんでもな一品に出会ってしまったのかもしれない。

最後に

江戸時代のしもつかれ作ってみた。

大根の風味食感そのままに、まろやかな酸味と白醤油のコク、旨味と甘味にほんのりビリっとした辛味の余韻が後を引く。
お酒のつまみにも、ご飯のおかずにも最適で、お酒や米の甘味を引き立てる。

非常にシンプルなのにこの旨さ、気になる人は是非一度試してほしい。

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たいちょー

栃木で活動する雑記ブロガー。 栃木県の観光に役立つグルメやスポット情報を中心に紹介 | 栃木のグルメ・観光情報の発信(たまに他県も)/気になったことを自由にダラダラ綴ります | 社畜ゆえ多忙になるとメシネタ過多になります。




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