千葉県松戸にある銘店「中華蕎麦とみ田」。
言わずも知れた豚骨魚介系では日本一と言っても過言ではない、至高の「つけ麺」が味わえる超人気ラーメン店だ。
超濃厚な豚骨魚介スープに唯一無二のこだわり極太麺が奏でる至高の旋律。
代表である富田治氏の作り上げる至高の一杯を、カウンター越しに眺めつつ過ごす至福のひと時、これもまた一興。
今回はそんな「中華蕎麦とみ田」に行ってみた。
中華蕎麦とみ田
今回訪問したのは千葉県松戸市松戸にある「中華蕎麦とみ田」。
2006年6月5日にオープンした、富田治氏が代表を務めるラーメン店。
現在(2022年5月時点)、千葉県を中心に系列11店舗と独立店1店舗を構える超人気店の本店にあたる。
言わずも知れた「つけ麺」が有名なお店で、超濃厚な豚骨魚介スープに唯一無二の極太麺は至高の味わい。
食券を求めて朝から行列ができ、食券を購入することができても食べられるのは午後なんてのもザラである。
だが、そこまでして食べたいと思わせるのは、店主である富田氏こだわりの成せるわざ。
代表でありながらも今もなお本店で手腕を振るう富田氏、修行時代に教わった理念を今も貫いている。
一杯一杯に真摯に向き合うその所作は匠そのもの。
その所作をカウンター越しに心置きなく堪能できるという、このスタイルはまさに富田氏みずからが山岸氏が厨房に立つ姿に惚れ込んだというその時に通じるものがある。
富田氏はつけ麺の生みの親である故・山岸一雄氏をマスターと仰ぎ、当時、山岸氏のラーメンを作る姿に惚れ込むあまりにお店へと足繫く通っていたという。
週末によく通っていた茨城大勝軒佐貫本店にて山岸氏の弟子にあたる田代浩二氏より声を掛けられ、それがキッカケで仕事を辞め弟子に就くことになる。
この時22歳。
紆余曲折があり、のちに「大黒屋本舗」の店長を務め、今では珍しくない二毛作店の元祖として昼には「大勝軒系」、夜には「二郎系」のラーメンを提供していた。
その後、自分の理想の追求のため、お店を閉店独立により誕生したのが今の中華蕎麦とみ田。
大勝軒系をベースに今もなおブラッシュアップを重ねているラーメン・つけ麺、そして別ブランドでは二郎系も提供している。
アクセス
アクセス詳細
住所 千葉県松戸市松戸1339 高橋ビル1F
車 東京外環自動車道松戸インターより2.9km(7分)
電車 松戸駅より350m
駐車場 無し、周辺有料駐車場多数あり
周辺にはたくさんの有料駐車場があるが、個人的におすすめしたいのは、NPC24Hクイックパーキング松戸駅前(松戸市松戸1238)。
距離も近いし最初の1時間300円、以後20分100円なので若干安い。
イトーヨーカドー松戸店など提携店舗で3,000円以上買い物すると2時間無料というのも嬉しい。
その日にもよるが、OMAKASEサイトで予約済なら、1時間半くらいの駐車時間で事足りるだろう。
店内
お店の入口横には券売機が設置されている。
店内入ると奥行きがあり、右手厨房を囲むようにL字のカウンター席が9席。
厨房には店主である富田氏を含め3名、外でのお客の案内役1名の4名体制。
落ち着いた雰囲気で高級感あふれる店内にはジャズが流れる。
スペシャルなお店に来たというラグジュアリー感ハンパない。
店内および厨房の撮影禁止
利用方法
確実に希望の時間に予約をしたいならば、OMAKASE予約(https://omakase.in)がおすすめ。
予約にはクレジットカードの登録、予約時に手数料として390円(1席/枠あたり)が発生するが、早朝から店頭に並ぶ手間を考えたらお得だ。
※予約完了まで5分以内の制限時間があるので、あらかじめ会員登録必須
クレジットカードを持っていないなら、これを機に作っておくのも手だろう。
※自己責任で
中華蕎麦とみ田のメニュー
気になる中華蕎麦とみ田のメニューはこんな感じ。
※2022年5月時点
中華蕎麦とみ田行ってみた
今回火曜12時半にOMAKASEにて事前に席を予約しての訪問。
10時半の集合時間10分前までに店舗へと集合、名前確認後に予約時の食券を購入し追加メニューなどの食券を購入。
お客の案内をしている店員さんに渡し、店舗脇のベンチにて待機。
10時40分になると予約順に店内に案内され、奥の席より順番に座る。
OMAKASEで即予約をしたが、それでも6番目だった。
1番は常連さん1名、2番手、3番手に2人組が2組、後ろソロ2名だったので、事前に会員登録して予約開始即アクセス正解だったな。
つけめん(並)+特撰全部乗せトッピング
今回チョイスしたのは、つけめん(並)+特撰全部乗せトッピング、それと濃厚卵かけご飯。
芳醇な魚介の香りただよう濃厚豚骨魚介スープ。
幻の豚TOKYO-Xを使用して20時間以上じっくり煮込み、そのうまみを余すことなく抽出したこだわりの濃縮スープ。
かえしに使用するのは、茨城県産、兵庫県産、和歌山県産の昔ながらの木桶仕込みによって作られた生揚げ醤油(きあげしょうゆ)のみを使用するというこだわり。
さらに煮干しや節などの魚介を合わせることで、濃密なコクと旨味あふれつつも、キレがあってあっさりとした後味の一品に仕上がっているという。
具材は、短冊メンマにネギなど。
美しく艶のある均整の取れた麺。
とみ田オリジナル粉「心の味」「鳳麟(ほうりん)」「跳粘(はねる)」をベースに使用する、国産小麦100%の唯一無二の自家製極太麺。
まずはスープにつけずに麺だけいただこう。
冷水でしっかり締められていて、もっちりとしてコシが強く、のど越し感も心地よい。
噛むほどに小麦の甘味旨味が広がる。
並盛りなので麺量250g(茹で前)だが、食べ応え感はそれ以上。
そういえばトッピングに「塩とスダチ」があった。
あれで食べたら相当旨いに違いない。
また来るときには追加してみよう。
今度はスープに麺の半分だけつけて食べてみる。
麺がスープの上に乗るほどの濃縮度、これは想像以上にやばそうだ。
スープの絡み抜群で、麺半分くらいまでくぐらせるのがちょうどいい。
濃厚な豚骨魚介のコク旨味、カエシの風味も手伝ってほんのりビターな香ばしさと酸味、甘味引き立てる塩味などバランスが秀逸。
さらにこれだれの濃密さでありながら、後味にクドさがなく、いつまでも食べていられる。
ネギの風味がまたスープに絶妙なアクセントを加える。
短冊メンマのコリコリ感とあふれる旨味、スープとの相性も最高。
特撰全部乗せトッピングは、幻の豚TOKYO-X4種とプレミアム心の味焼売。
右から王道の煮豚、バラチャーシュー、その隣が本格吊るし直火焼きの肩ロースチャーシュー、中央が外モモ、醤油のみで煮上げた煮豚。
その左は内モモ、シンタマ、ランプのミックス。
塩のみで味付けした低温調理のレアチャーシュー、お好みでバルサミコソースをつけていただく。
一番左にあるのはTOKYO-Xを使用した自家製挽肉でつくった焼売。
チャーシューはスープに浸してもいいし、つまみながら麺を食べるのもいいだろう。
まずはバラチャーシューから食べてみよう。
ホロホロと柔らかな身、トロリと解けるような脂身。
炙り香ばしく、あふれ出す脂はクセがなく豚の旨味を存分に堪能できる。
スープに絡めれば、甘味が引き立つ絶品の味わい。
肩ロースは、しっとりもっちりで、大ぶりながら柔らかなので食べやすい。
脂の入り具合も絶妙で、噛むほどに肉の旨味が広がる。
外モモは、食べやすいようカットされている。
濃厚なめらかな脂身に弾力があり噛むほどに旨味があふれ出す赤身。
絶妙な醤油のコクが合わさる秀逸な味わい。
内モモ、シンタマ、ランプのミックス。
肉の旨味を引き立てる絶妙な塩加減。
噛むほどに広がる芳醇な肉の旨味。
バルサミコソースをつけると甘味が引き立つ。
最後はプレミアム心の味焼売。
ねっとり濃密でジューシーなエキスあふれる。
豚肉の旨味に玉ねぎの甘味が加わりクセになる味わいだ。
あと10個は食える。
濃厚卵かけご飯
ごはんものでチョイスしたのは、濃厚卵かけご飯。
鮮やかなオレンジ色の卵黄は、箸で容易に割れないほどの弾力感。
混ぜ合わせて食べてみよう。
卵黄の濃厚なコクと旨味まとった黄金の飯。
シンプルだけど奥深い一品。
そして〆はスープ割り。
柚子香るさわやかな一品。
魚介のダシ感引き立つコク深く後味はさっぱりとした口当たり。
こんなん完飲不可避。
最後に
千葉県松戸市の銘店「中華蕎麦とみ田」に行ってみた。
さすがは日本一のつけ麺である。
スープの絶妙なバランス、至高の麺の旨味に食感など、わざわざここを目的に来たくなるのも納得のうまさだった。
早朝から並んだり、電話がつながらなくて予約できなかったりという心配もなく、あらかじめ予約して訪問できるというこの安心感。
食べに行くなら平日しか無理かと思っていたが、とみ田訪問のハードルが低くなって、平日のみならず土日祝も訪問しやすくなったのは非常にありがたい。
栃木市内から片道およそ90km、渋滞考慮せずに2時間20分ほどの道のり。
お店近くでは厳しいが、1.5kmほど離れると駐車場のあるコンビニなども普通にあるので、余裕をもって訪問しコンビニなどて買い物がてら休憩するのがおすすめだ。
松戸駅周辺には駐車場も多いので、タイミングによるがよほどのことでもない限りは駐車できるだろう。
中華蕎麦とみ田、神掛かった一品だった。