栃木県日光市足尾の唐風呂地区、ここでは固有在来種の「唐風呂大根」が栽培されている。
他の大根と交配するとなく、風土に根差した独自の進化を遂げた野菜。
一時期、農家の高齢化により絶滅の危機があったが、地域おこし協力隊員の手により絶滅から脱した奇跡の野菜のひとつである。
皮が赤く色ずく特有の性質を持つ大根で、汁気少なくパリパリと歯切れのよい食感が特徴的。
その特徴から煮物や栃木県の郷土料理「しもつかれ」との相性も抜群だという。
今回はそんな「唐風呂大根」が天ぷらにしても美味しいという情報を得たので、さっそく作ってみることにした。
唐風呂大根の天ぷら
これが栃木県日光市足尾の固有在来種の野菜「唐風呂大根」。
先日の日光市のマルシェで購入した地元野菜だ。
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独特の赤紫な色味、身に締りを感じる触り心地だ。
今回はこの唐風呂大根を使用して天ぷらを作ってみよう。
材料
用意した材料はこんな感じ。
レシピ
・唐風呂大根 1本
・水 500ml
・白ダシ 大さじ2
・醤油 小さじ2
・砂糖 大さじ1
・みりん 大さじ1
・天ぷら粉 適量
作り方
手順
- 大根を3cm厚にカットし皮をむき、4等分にする
- 鍋に水、白ダシ、醤油、砂糖、みりんを加え、大根を入れたら落とし蓋をして中火で30分ほど煮込む
- 30分ほど冷ましたのち、天ぷら粉をつけてさっと揚げる
まずは唐風呂大根を3cm厚にカット。
外は赤紫だけど、中は真っ白。
切る時に普通の大根よりも締りがあるので、固いけど刃が入るとサクッと切れる
カットしたら大根の皮をむく。
鍋に水(500ml)、白ダシ(大さじ2)、醤油(小さじ2)、砂糖(大さじ1)、みりん(大さじ1)を合わせ、大根を4等分にカットしたものを投入。
落とし蓋をして30分ほど中火で炊く。
たいちょー
串が通るほど柔らかくなったら、火から下して冷めるまで放置。
※冷ましても味が染み込むわけではない
味をしっかり染み込ませたいなら、ちょっと面倒だが弱火で1時間ほど煮込むと完璧だ。
あとはフライパンに深さ1/2以下程度の油を投入、180度~200度まで熱する。
菜箸を入れて激しく泡立つくらいがベストだ。
あとは天ぷら粉をつけて揚げるだけ。
基本的に大根はすでに火が通っているので、衣がカラッと揚がったら完成。
大根の煮汁で味噌煮込みうどん
さて、大根の煮汁が余ってもったいない。
これを利用しない手はない、ということで味噌煮込みうどんを作ってみた。
作り方は簡単。
煮汁に味噌(大さじ1)を溶かし、うどんを加えて煮込むだけ。
唐風呂大根パーリィナイト
今宵は唐風呂大根パーリィナイトだ。
唐風呂大根の天ぷらにおろし唐風呂大根添え、そして唐風呂大根の煮汁に味噌を加えた味噌煮込み、否、唐風呂大根味噌煮込みうどん。
唐風呂大根の天ぷら
まずは唐風呂大根の天ぷらから食べてみよう。
衣はサクッと中はホクホク。
大根の甘みと煮汁の旨味と塩気が染みていてそのままでも旨い。
今度はおろし唐風呂大根で食べてみよう。
端の方を使ったからピリッと辛味がきいている。
醤油のコクも相まって大根の甘みが引き立つ。
塩で食べてもいける。
しっかり煮汁を染み込ませれば、何もつけなくてもそのまま食べられる。
これはもうホットな大人の清涼飲料水がグビグビいける。
大根煮汁の味噌煮込みうどん
お次は味噌煮込みうどんを食べてみよう。
卵を割り、絡めながらひとくち。
ツルリもっちりしたのど越しのいいうどんだ。
それと同時にほんのり大根の香りが鼻腔を抜ける。
味噌のコクに大根の甘みが絶妙にマッチして旨い。
これは大根の天ぷら作ったらうどんデフォルトだな。
最後に
ゼロからマルシェで手に入れた、日光市足尾でのみ栽培される「唐風呂大根」を使って大根の天ぷらと煮込みうどんを作ってみた。
大根の旨味や甘みを感じられる天ぷらは後を引く旨さ。
天ぷらもいいけど大根の唐揚げなんかもアリかもしれない。
そしてあまった煮汁は捨てるなんてもったいない。
これでうどん作ったら抜群に旨い。
是非、大根の天ぷらとうどんをつくってみてほしい。
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