あたりには夜の帳が落ち、キャンパー達は思い思いの時を過ごしている。
キャンプ場の夜の醍醐味といえば、やはり焚火ではないだろうか。
真っ暗闇の中でパチパチと音を立て舞い散る火の粉、炎の暖かさを感じながら、時折薪をいじりながら、ぼーっとただ、そのゆらめきを眺める。
そんなひと時を過ごしているだけで、燃えカスのように真っ黒や灰色に淀んだ我々の心をキレイに洗い流してくれそうな炎の神秘的なその姿。
まだ時は20時を回ったところ、癒しのひと時はまだまだ十分ある。
時折、くだらない話しをしながら友と過ごすこの時間は何者にも換え難い人生の宝になることだろう。
前回記事:久しぶりのバーベキュー。そしてお約束の薄暗い中での闇ベキュー
「ひゃっはー酒ー」
「あ゛あ゛あ゛あ゛ー酒だま゛んね゛ー」
という縫製と山岡さん。
はい、まったく洗い流されませんでしたー
こんなこともあろうかと、アルコールとつまみはしっかりと調達済だ!!
「やべぇマシュマロうめー」
「げっぷ、あ゛あ゛ーオレンジのう゛め゛ー」
マシュマロを頬張る縫製、下品な音を立てながら一気にの飲み干す山岡さん。
つまみもある、酒もある。
焚火を囲いながら飲む酒は実に最高である。
そして特に会話もなく、kindle端末でソーシャルゲームを楽しむ縫製とVITAで信長を楽しむ山岡さん。
そして1時間が過ぎた。
「くそーイベント戦負けたー」という縫製。
「うーむ焚火をつまみにニトロはサイコウだな」
そんな好き勝手な時間を過ごすのが焚火の醍醐味だ。
せっかくなので動画でも見て気分だけでも味わってもらいたい。
そんなこんなで夜も更け22時近くもなってくると小腹が空いてくる。
もちろん抜かりはない。
こんなこともあろうかとサトウの切り餅を調達してある!!
ほどよく並べた炭の上にアルミ箔を敷いて、その上にサトウの切り餅を乗せる。
なんともアウトドアらしいではないか。
こうなってくると醤油が欲しいところだが、スパイスソルトでいただくことにする。
そろそろ頃合だろう。
熱々の餅を頬張ると体の芯から温まるようだ。
こうして夜は更けていくのであった。
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そして翌朝、とても気持ちいい快晴である。
みんな23時ごろには力尽きるなか、結局26時まで小説を読みふけってしまった。
最近読んでいるネトオク男の楽しい異世界貿易。
気付けば3巻を読破してしまった。
で、起きたの7時半といういつもに比べたら遅い時間になってしまった。
いつもなら縫製と山岡さんが爆睡しているところだが、めずらしく起きていたのは山岡さん。
そしていつもどおりなのがこの男である。
まぁある意味期待を裏切らない。
気にせずテントの空気の入れ替えをしたり片付けを始める。
今回は朝食は無しの予定だからである。
本当なら朝食を食べたいところだが、そうすると昼飯が食べられなくなる人種なので仕方ない。
なぜなら帰りは行かなくてはならない場所がある。
これは使命だ!!
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そんなこんなで今年最後のキャンプは幕を閉じるのだった。