本日8月1日、壁は破られた。
今日から公開となった、実写映画「進撃の巨人」。
さっそく、初日に観に行ってきた。
映画館では超大型巨人が待ち構えていた。
そしてジンジャーエールのLが超大型すぎる。
準備万端で入場時間となる。
まず衝撃を受けたのは、公開初日だというのに映画館の席がガラガラということ。
近くで花火大会があるとはいえ、初日の夕方の上映がガラガラというのはちょっとやばい感じがしてならない。
※以下ネタバレ含む。
さっそく観てみた感想だが、
これはそもそもオリジナル作品である
この実写映画化に際して、原作者である諫山先生から「原作を取り入れた並べただけのものではなく、作り手の作家性を生かして欲しい」「原作の縛りを一度取り払ってほしい」「原作とまったく変えても構わない」といった内容の提案がされた。
それまでは樋口監督率いる作家陣は原作を守った形での作品を作ろうと考えていたという本来と逆な状況で進んでいったという。
なので、巨人、立体機動、壁といった基本をベースとして、実写映画は別の作品という位置づけで作られているらしい。
もちろん原作と同名のキャラクターが登場するものの、生い立ちや細かな設定なども同じとは限らない。
原作と違うとか、実写化ばどうのとか、そういった批判をすること事態が間違っているということである。
そういったことをふまえたうえで観てもらいたい作品とも言える。
世界観が独特
行き過ぎた文明が滅んだ、荒廃した世界に未来を信じて生きている人々。
その文明の滅びと巨人の登場となんらかの関わりがあるような感じを臭わせる。
そして舞台は日本じゃないかと思われる滑り台や鉄棒、団地なんかがなんとなく懐かしさを感じるから不思議だ。
さすがVFX
映画導入部分からすでに文明の痕跡だったり、細かなところで色々と違う世界設定なんだなと感じさせる導入部分、そして唐突と現われる超大型巨人。
ここで樋口監督ならではのVFXの技術が冴え渡る。
いまやSFXが主流となり、なんでも作り出すことができる次代だが、VFX・・・特撮を用いた撮影でしか出せないこのリアリティーさ。
それがまるでそこに巨人が存在するかのようなリアリティーがハンパ無い。
そして超大型巨人が壁に開けた穴から現われる巨人。
実際の人間が演じていることであの独特のうつろな感じというか、原作そのものの存在感が完璧に再現されている。
巨人の食べるシーンもカメラワークが秀逸。
そしてほんとに食事を楽しんでいるといったしぐさが独特の恐怖感をかもし出す。
立体機動装置のアクションがすごい
そして立体機動、これがまた細かな描写までこだわっていて、動きもここまでできるものなのかと感心してしまった。
まるでアニメで観たような動きが見事に再現されている。
石原さとみが最高すぎる
石原さとみが演じるハンジがとにかく最高。
原作とアニメを研究して万全の態勢で撮影に挑んだらしく、セリフ一つにとってもこだわっていたらしい。
もう完全にハンジ。
この作品の中でもっとも原作らしいキャラに仕上がっている。
エレンがちょっと納得できない
まぁオリジナルとして観れば面白いのだが、なんかエレンの巨人への憎しみが空回りしている気がする。
映画では両親はすでにいない設定なため、ミカサの敵討ちという意味での巨人への憎しみを持っていたが、まさかにミカサが生きていたことで、なんとなくアレ?何の為に戦ってるの的な状態になってしまう。
そしてなんとなく無理やりな感じの「駆逐してやる」というセリフからの巨大化。
そしてあー巨大化しちゃったのね的な知ってた感。
9月上映の後半でどうなるのか色々な意味で気になる。
そして映画を観たらパンフレットを買うのはお約束。
結構ネタバレ要素があるので、映画を観てから読んだほうがいいかもしれない。