ニトリで取り扱っている人気スキレット、通称ニトスキを手に入れたのは実は5月のこと。
なかなか使う機会がなくてずっと放置していた。
そろそろ使ってみたいなと思い、キャンプ場に行くついでに装備品デビューさせることにした。
ただ、スキレットやダッチオーブンなどの鋳物の調理器具は使う前にシーズニングをしなくてはいけない。
なぜなら、鋳物の表面には錆止めのワックスや油などがびっしり塗布されているからだ。
自宅でガスコンロなどを使ってシーズニングするのが手っ取り早いのだが、残念ながらこんなところでオール電化の弊害というやつが現れる。
便利ではあるが直火が欲しい時にはとても不便だ。
シーズニングとは
シーズニングとは鋳物の調理器具には切っても切れない下準備のこと。
これをうまくやっておけるかどうかで、今度の育ち具合が違ってくる。
育つとか何いってんの?とか言われそうだが、スキレットやダッチオーブンなどは使い込むほど油が染み込み、適切なメンテをおこない、錆などの発生を抑えることで育っていく。
そしてただの鋳物の調理器具から黒光りする実に味のある調理器具へと進化する。
これがいわゆる「ブラックポット」というやつだ。
シーズニングはスキレットなどを育てる最初の儀式的なものであり、これをおこなうことで汚れや臭みなどを除去し錆びないようにすることができる。
洗い方にも注意
ちなみに思わずやってしまいがちだが、使い終わったら洗剤で洗う必要はない。
せっかく油を染み込ませて育てたものが洗剤で落ちてしまう。
基本的には焦げが残ってしまったりした場合には、水を入れて沸騰させ焦げを浮かせたらスクレーパーなどで削り取ってしまえばいい。
あとは空焼きして完全に水分を飛ばし、自然冷却してからオリーブオイルなどをしっかり塗布して保管すればいいだけ。
どうしても臭いや汚れが気になってしまう場合は、重奏や洗剤で洗ってからもう一度シーズニングをする必要がある。
この手間がおしい人はフライパンで我慢しようw
シーズニングの手順
さっそくニトスキのシーズニングをしてみることにした。
0.火の準備
なにはなくとも、まずは火の準備をしなくては何も始まらない。
ひとまず火遊びが大好きな縫製に任せて次の工程に行こう。
1.食器用洗剤でよく洗う
ぬるま湯で食器用洗剤を使い、たわしでしっかりと表面の油やワックスを落とす。
これをするだけでもかなりキレイになった。
2.水を入れて沸騰させる
スキレットの半分くらいまで水を入れて沸騰させる。
水が沸騰したら捨てる。
3.空焼きする
沸騰した水を捨てたらそのまま空焼きをする。
ちなみにオール電化の調理器だと、ここで空焼き防止で停止してしまう。
表面が白くなってきたら火から降ろしてスキレットの熱を冷ます。
ちょっとわかりづらいが、左が空焼きしたもので、右が洗っただけのもの。
空焼きしたほうが、くすみが取れて青みかがった色になっている。
ちなみに洗ってから1時間ほどですでに洗っただけのスキレットには錆が発生している。
4.油を塗って空焼きする
スキレットが冷えたらオリーブオイルを薄く全体(柄の部分も)に塗ってそのまま空焼きする。
油が焼けて煙が出始めるがそのまま続けていると表面が焼けて変色してくる。
完全に油が焼けてなくなると煙が出なくなるので、一度火からおろして自然冷却。
これを5回ほど繰り返す。
5.くず野菜を炒める
一度冷却したら野菜炒めを作る要領でくず野菜を炒める。
食べるわけではないので、しっかりと焦げるくらいまで中火ほどの火力で炒める。
調達できなかったので今回はやっていないが、できればセロリやニンジンの皮など香りの強いものを炒めると良い。
これで表面にしっかりと被膜ができて錆や手入れがしやすい状態に仕上がる。
6.完成
そんなわけでシーズニングが完了したものがこれ。
もう最初の状態から比べると全然違う。
黒光りしはじめてカッコイイ。
あとは油を使う料理をしたりとなじませつつ育てていけばいいだけ。
一家に1つあるだけでもかなり便利なのでおすすめだ。