アルドノア・ゼロが新作とともにスクリーンに帰ってきた。
TVシリーズ全24話の編集版に、新作24.5話「雨の断章」を加えた特別版が2025年2月28日より3月27日までの期間限定にて全国の一部映画館にて上映。
物語が始まるきっかけとなる10年と同じ、最終回の放送から10年の時を経ての新作、しかも映画館でのスクリーン上映。
あの神作がスクリーンで観られる。
これはファンなら行かない選択肢はないでしょう。
アルドノア・ゼロとは
アルドノア・ゼロは、「A-1 Pictures」「TROYCA」の共同制作によるオリジナルロボットアニメ。
放送は2クールで放送、第1クールは2014年7月から9月までの12話、第2クールは2015年1月から3月まで12話の全24話で構成される。
監督を務めたあおきえい氏は、王道路線を目指して制作にあたったそうで、本作では地球側の主人公である界塚伊奈帆と火星側の主人公のスレイン・トロイヤード、二人の中心に位置するヒロインのアセイラム・ヴァース・アリューシアの3人を中心として描かれる群像劇。
すべての発端となるのは、1972年のアポロ計画で月面に地球と火星を繋ぐ古代文明の遺産「ハイパーゲート」が発見されたことから始まる。
この時、火星へと派遣された調査団が超古代文明「アルドノア」を発見、「アルドノア」を巡り火星と地球で軋轢が生じ、これをきっかけに1985年に火星に「ヴァース帝国」が建国され1999年に地球連合へ宣戦布告。
月面での激しい攻防の最中突如としてハイバーゲートが暴走、月が破壊されるほどの大惨事「ヘヴンズ・フォール」が発生。
この時の多大な犠牲により2000年に休戦協定が結ばれるに至る。
この時導入されたのが火星カタフラクト(地球側が命名)と呼ばれる人型機動兵器(火星文明の粋を極めたアルドノアドライブ搭載型機体)。
その圧倒的な力の前になす術のなかった地球側は、ヴァース帝国との交戦を想定してカタフラクト(工業的なデザインの地球文明の技術で作られたいわゆるロボット)を開発、その操縦・戦闘技術の訓練が義務教育としして導入された。
休戦から10年後の2014年、和平交渉のため親善大使として、ヴァース帝国の皇女アセイラム・ヴァース・アリューシアが地球に訪れ、パレードが開催されることとなる。
この時事件がおき、それがきっかけとなり地球侵攻が再開というまさに王道展開。
果たして物語どんな結末を迎えるのか、続きはぜひ自分の目で確かめてほしい。
最高の楽曲が物語を彩る
そして今作でもうひとつ注目したいのが音楽。
澤野弘之氏による神曲が物語を彩る。
アニメのオープンニング映像と音楽がシンクロする最高の楽曲もさることながら、作中流れる音楽も最高。
エンディングテーマが流れるとワクワクというかテンション高まって、次の放送が楽しみで仕方なかった。
エンディングテーマがシーンに合わせて2種類存在するというのも斬新。
放送より10年経った今でも色褪せることない、全てにおいて最高傑作といって間違いないだろう。
見逃した人はAmazonプライムビデオで全話視聴することが可能だ。
アルドノア・ゼロ (Re+)観てきた
2025年2月28日、TVアニメ「アルドノア・ゼロ」全24話の特別編集版と最終回より10年の時を経て紡がれる後日談「EP24.5:雨の断章」が劇場にて期間限定特別上映。
正直言って、TV放送の最終話はあまりにも報われない悲しい終わりだった。
平和な共存の世界が築かれた、その裏ではただひたすらに報われない存在のスレインがいた。
今回追加された新作では、戦争終結から9ヶ月後となる後日談が描かれている。
内容は話せないが、果たしてどんな結末が描かれているのだろうか?
それは絵画館で確かめてほしい。
期間限定上映後、2025年3月26日にはTVアニメ全24話と新作「雨の断章」が収録されたブルーレイディスクBOXも発売される。
最後に
映画版のアルドノア・ゼロ (Re+)を観てみた。
※一部ネタバレ含む
TV放送から10年の歳月を経ての最新作、それとともに特別編集版の映画館での上映。
まさにファンからしたらサプライズ、円盤買えば観られるけれど、やはり映画館のスクリーンで観られるというのはまったくの別物。
内容的には24.5話すべてをダイジェスト版みたくならずに、よくここまでうまく2時間に収めたなといった感じ。
TV版を観てた人にはカットされた部分を補完できるので問題なく見られるが、さすがに初見では若干きついかもしれない。
そして最新話、これですこしは報われた感じなのかなといった終わり方だった。
そして改めて思う、10年経ったてるのにまったく色褪せないこの神作っぷり。
もう何度もイチから観てるけど、円盤買ったら改めてイチから通しで観たいと思う。
