栃木県栃木市の煮干しの聖地「めんや天夢」でヤバい一杯が爆誕。
その名は『ヤバニボときそばのめんつゆが上手に合いましたラーメン』。
めんや天夢のヤバニボスープになかざわ製麺のきそばのつゆを合わせるという、ありそうで誰もやらなかった禁断の一杯。
三大うま味が絡み合う複雑な旨味に深いコク感、甘い余韻が完飲を誘う。
似たような味覚の好みを持つ人なら確実に刺さる一杯。
今回はそんな一杯を味わいに、めんや天夢に行ってみた。
めんや天夢の限定 ヤバニボときそばのめんつゆが上手に合いましたラーメン
今回訪問したのは、栃木県栃木市沼和田町、栃木駅南口より徒歩5分(350m)にある煮干しの聖地めんや天夢。
めんや天夢の限定『ヤバニボときそばのめんつゆが上手に合いましたラーメン』の提供があるという情報を得て訪問。
当ブログで正月になるとお約束的にめんや天夢のお土産アレンジとして作っていた雑煮、今年作ったグレーなG系お雑煮『ニボ煮』にインスパイアを受けたという小菅店主、プロの技をもってめんや天夢風に再構築ブラッシュアップさせた一杯。
めんや天夢のマニア系メニュー『ヤバニボ』のスープと、なかざわ製麺のおなじみ小山駅きそばのつゆを合わせた特製仕様のスープを使用したもの。
実はめんや天夢の限定系メニューを食すのは半年ぶり。
訪問したのは18時過ぎ、すでに店内は満席で、外待ちが11名ほど。
この行列は途切れること無く、帰る時にも同様の行列が続いていた。
食券を購入、外待ちに接続し待つこと40分あまり、席に案内されると、さっそくカウンターにデッキ(食券)をセット、トークン(現金)を置いたらターンエンド(オーダー完了)だ。
ヤバニボときそばのめんつゆが上手に合いましたラーメン
これが今回初登場の限定メニュー『ヤバニボときそばのめんつゆが上手に合いましたラーメン』。
トッピングはレアちゃーしゅー、たまねぎ、かいわれ、高級海苔。
おまけの味玉。
追加トッピングは岩下の新生姜と別皿で生卵(奥久慈卵)、七味。
いつもと違うブラウン系スープをさっそくひとくち。
煮干しの香りの奥にあるカエシの芳醇な香りが鼻腔をくすぐる。
旨いもの×旨いもの=もっと旨いの法則にみごとに合致したその味わいは、濃厚な煮干しの旨味に、きそばのつゆの乾物系の旨味と甘みが合わさることでコク感が引き立ち、同時に煮干し自体の旨味も跳ね上がる。
ニボGスープではなくヤバニボのスープを使用しているので主張が強すぎず、きそばのつゆとの一体感も抜群。
そして何よりこの甘い余韻だ、とにかくヤミツキ感が増して完飲を誘うというよりは完飲以外の選択肢が見当たらない。
旨味と旨味の相乗効果により生まれたその味わいは、余計な言葉などいらない、ただただ「旨い」これに尽きる。
麺は定番の細麺ストレートで、プリパツと心地よい歯応えと喉越し感で、噛むほどに小麦香ばしさと旨味があふれる。
スープとの一体感も抜群で、その旨さに思わず天を仰ぐ。
中盤は別皿の七味を加えてみる。
山椒の香り引き立ち、唐辛子の辛みのアクセントにコクと旨味がより一層引き立つ。
きそばのつゆが使われているだけに相性抜群。
今度はレアちゃーしゅーをスープに絡めて食べてみよう。
スープの旨味に肉の旨味イノシン酸がブーストされることで、旨味が爆発的に増加。
やはりめんや天夢といえば、このレアちゃーしゅーこそが正解。
箸休めに味玉をいただこう。
箸で持てるギリギリの柔らかさの白身、噛んだ瞬間に弾けるような食感とともにトロットロな黄身が流れ出す。
これはもう飲む味玉。
海苔と一緒に食べてみると、芳醇で濃厚な海苔の磯感が口腔内に広がる。
これが高級海苔の力というやつか。
スープのポテンシャルが数段跳ね上がり、もしこれを某大食い紳士が味わっていたら確実に気絶してる。
途中、岩下の新生姜をつまむと酸味のアクセントにひとときの癒やしを感じる。
スープとの相性も良い。
旨い、もう一杯。
悪魔の和え玉ダブル
さて、なんだったらもう一杯食べたいところだが、さすがの行列、もう一度並ぶのは辛い。
ということで悪魔の和え玉ダブルを追加。
G系和え玉と称される、ジャンクな和え玉。
トッピングは味付きアブラ、刻みニンニク、コロチャー、玉ねぎ、煮干し粉。
まずは全体をしっかり混ぜ合わせて食べてみる。
味付きアブラの濃厚なコクと旨味、刻みニンニクが合わさるジャンクな味わい。
さらに煮干し粉の旨味が加わることで味に深みも増す。
玉ねぎはさっぱりとしたアクセントにきいていて、コロチャーは柔らかな噛みごたえ。
この時のために残しておいた生卵(奥久慈卵)に絡めてすき焼き風に食べてみる。
まろやかでコクのある卵の旨味がよく絡む。
次は残しておいたスープでつけ麺風に。
スープの旨味絡むことで、コクが増し、甘みの余韻もより一層引き立つ。
この選択も大正解。
そして後半は和え玉に煮干し酢をふた回しほどかけていただく。
煮干しの旨味増し、酢の酸味がコクを引き立てる。
さっぱりとしてまろやかな味わい。
最後に残しておいたスープを名残惜しさを感じつつも完飲ごちそうさま。
最後に
めんや天夢の新登場の限定メニュー『ヤバニボときそばのめんつゆが上手に合いましたラーメン』食べてみた。
ヤバニボスープの濃厚煮干しの旨味になかざわ製麺のきそばつゆの旨味が絶妙に融合。
甘い余韻が完飲不可避な味わい。
そんな旨いスープが絡む麺なんて旨いに決まっている。
替え玉という選択肢もあったが、イチからまた食べたいと思わせる旨し一杯だった。
今回この味をあじわう事ができなかった人は、再登場を期待するか、もしくはなかざわ製麺で販売されている「ヤバニボ」と「えきそばのつゆ」を購入してアレンジしてみては?
お店詳細