栃木県佐野市にある青竹手打ちラーメン 麺屋貴。
栃木県内ラーメンのネット口コミランキングで2023年12月の1位を獲得するなど、今もっともアツい佐野ラーメン店のひとつに数えられる。
青竹手打ち麺はもっちりと、かえしにもこだわりの醤油を使うなど随所にこだわった一杯は、食べた瞬間に「これは出会ってしまったのかもしれない(某紳士風)」と思うこと間違いなし。
もちろん看板メニューは佐野ラーメンだが、数量限定ながら四川麻婆豆腐もおすすめしたい。
昼時にはそれらを一度に味わえるランチセッチもおすすめだ。
今回はそんな青竹手打ちラーメン 麺屋貴に行ってみた。
掲載された情報は訪問時点のものです。
営業時間や店休日、メニューや価格など変更になっている可能性があります。
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目次(タップできる)
青竹手打ちラーメン 麺屋貴
今回訪問したのは栃木県佐野市赤坂町、東武線佐野市駅より徒歩15分にある青竹手打ちラーメン 麺屋貴。
青竹手打ちの佐野ラーメンをメインに提供、手作り餃子やチャーシュー丼、麻婆豆腐なども人気だ。
2020年4月4日に創業したこのお店、佐野市出身の津布久店主が29歳の時にオープンさせた。
店名の「貴」は店主の名前の一文字からとっている。
店主は調理学校卒業後20歳より6年間、東京麻布十番のミシュラン一つ星を獲得した高級中華店「中国飯店 富麗華」にて前菜を担当、その後2年間は佐野の人気佐野ラーメン店「佐野ラーメン大和」にて修行、そののちに約2年間「らーめん満天家」にて修行を経てお店のオープンに至る。
中華店では彩りや食材の組み合わせの妙を学び、大和では佐野ラーメンの基礎を、そして満天家ではスープの奥行きを学ぶなどそのすべてを吸収。
これまでの集大成のような知識と経験を活かした料理を味わうことができる。
提供される麺は、佐野ラーメンならではの青竹手打ちにこだわり、独自に配合された小麦粉を使用してもちもちとした食感に仕上げられたものを使用。
かえしには岡直三郎商店謹製の、じっくり時間を掛けて熟成されたこだわりの日本一醤油を使用。
もちろん香味油もすっきりとした味わいにこだわった自家製のものを使用。
麺屋貴へのアクセス
アクセス詳細
住所 栃木県佐野市赤坂町960-28
車 東北道佐野藤岡インターより5.8km(11分)
電車 東武佐野線 佐野市駅より1.0km
駐車場 13台(店舗前7台、隣6台)、日祝は臨時駐車場利用可(20台)
駐車場は店舗前が手前に4台、奥に3台。
南隣の敷地に4台駐車可能。
また、日曜祝日は臨時駐車場として、道路挟んで西側の砂利スペースも利用可能。
麺屋貴の店内
入り口右手に外待ち席が7席、テントがあるので夏場や雨の日も安心だ。
店内入ると正面にレジカウンターがあり、その奥には厨房。
右手に4人掛けのテーブル席が1卓に2人掛けが1卓、左手には4人掛けのテーブル席が2卓。
さらに左奥側は小上がり席になっていて4人掛けの座卓が2卓、厨房前にカウンター席か3席利用可能。
カウンター上部には数々のサインが飾られ、人気のほどがうかがえる。
卓上調味料は、醤油・酢・ラー油・ホワイトペッパー。
麺屋貴のメニュー
麺屋貴のメニューはこんな感じ。
※2023年12月時点
利用方法
- 来店時に店頭の名簿に記帳
記帳なので車の中で待てるのもありがたい - 店頭で呼び出しされたら案内された席に座る
- 注文はオーダー制、席にて注文を済ませる
水はセルフではないので用意しなくて大丈夫 - 食後はオーダー表を持ってレジカウンターで精算して撤収
麺屋貴行ってみた
訪問したのは2023年12月6日の昼時。
先客は3組7名、即満席となり撤収時は外待ち8名ほどだっただろうか。
スタッフさんの対応もよく、店内の雰囲気もとても良いので好感触なお店だ。
さっそく案内された小上がり席に陣取ると注文を済ませる。
待つこと10分少々、お待ちかねの一杯の登場だ。
ランチセットCセット(チャーシュー麺変更)
今回チョイスしたのはランチセットのCセットのチャーシュー麺変更。
実は最初ランチセットに気づかず、チャーシュー麺に四川麻婆豆腐+半ライスセットを注文したが、店員さんがCセット(260円安い)に変更してくれた。
チャーシュー麺(ラーメンを+330円で変更)、四川麻婆豆腐、半ライス、冷奴のセット。
チャーシュー麺
まずはチャーシュー麺。
佐野ラーメンならではのビジュアルが正解と訴えている。
トッピングはチャーシュー5枚、メンマ、ネギ。
まずはスープからひとくち。
佐野ラーメン系ならではの微濁系の透明度のあるスープがたっぷり、表面には香味油とチャーシューから溶け出す旨脂が浮かぶ。
口に含むと濃厚なガラの旨味があふれつつも、それでいて嫌なクセが全くなく香味野菜や乾物系の旨味が奥行きを与える。
鶏油とブレンドした特製の香味油もあっさりとしていてクドさなく、それでいてコクもしっかり感じられスープの香りも引き立てる。
そこに醤油の濃厚な旨味とコクも相まって甘い余韻に完飲も誘われる。
ていうか完飲不可避。
麺は青竹手打ちの手もみ縮れ系。
3種類の小麦粉にタピオカ粉を加えたものだそう。
もっちりとしたコシの強い食感で、スープの絡みもちょうどいい。
スープと麺がお互いの存在感を主張しすぎず、絶妙な一体感がある。
麺に若干不揃い感があるのが、食感に佐野ラーメンらしさを感じる。
豚バラチャーシューも食べてみよう。
持っただけでわかるその柔らかさ。
口に含むとホロリとほぐれ、溶けるような口当たり。
スープを吸ったチューシューが絶妙な塩味で、肉の旨みもより一層引き立つ。
嫌なクセがないので、5枚あっても余裕でいける。
セルフチャーシュー丼も試してみよう。
これはこれでありだが、やはりこのチャーシューはご飯ではなくラーメンでこそ真価を発揮する。
ご飯と合わせるなら、最初からチャーシュー丼チョィスするのが正解だな。
メンマはザクザクとした食感で、これもなかなかいける。
後半になっても麺の食感はそのままで、チャーシューの旨み溶け出したスープも徐々に濃厚さを増し最後まで飽きさせない。
四川麻婆豆腐+半ライス
四川麻婆豆腐と半ライスも味わってみよう。
まずは四川麻婆豆腐をひとくち。
花椒の芳醇な香りが鼻腔を抜ける。
挽肉はしっかり濃いめの味付けで、豆豉の塩味やコクが旨みを引き立て芳醇な香りが後から追いかけてくる。
豆腐は崩してあるので餡の絡みが抜群で、熱々のふわとろな食感。
とろり濃厚な餡はコク深く、肉の旨みもしっかり蓄え、豆板醤など唐辛子系の辛味がガツンときいてる。
辛味の奥から甘みとともに濃密な旨みが溢れ、花椒の痺れる刺激も心地よい。
麻婆丼にして食べてみよう。
濃いめの味付けゆえに、ご飯との相性は最強。
あまりにご飯がすすむものだから、半ライスじゃ全然足りない。
セットのライスをカスタマイズするオプションがあったら迷わず選ぶレベル。
最後にスープを完飲しごちそうさま。
汁無し麻婆麺にライスが間違いない
前回の訪問からわずか2日、無性に麺屋貴の麻婆が食べたくなってしまった。
この前も気にはなっていたが、初訪問はまずは王道でしょう、ということで次回の宿題としたメニューがある。
今回の目的はその一杯を味わうこと。
訪問したのは2023年12月8日の昼時。
先客は4組、後客5組ほど。
汁無し麻婆麺
今回チョイスしたのは、『汁なし麻婆麺』の大盛り。
麺の上にはたっぷりの四川麻婆豆腐、ネギと味玉がトッピングされている。
さっそく麺に絡めて食べてみよう。
餡が絡んだ麺をズゾゾと啜る。
もっちりとした噛みごたえのある麺、コク深い豆板醤の風味に豆豉が旨味を引き立てる。
山椒きいた香り高い自家製辣油の風味が絶妙。
ピリッとした絡みにほんのり痺れる刺激あるが、麺自体が噛むほどに甘みを感じるので刺激を若干和らげてくれる。
辛さ自体もこの前食べた四川麻婆豆腐よりもマイルドに仕上げてあるようだ。
味玉の優しさに癒やしを感じつつ、食べすすめるのもいいだろう。
半ライスも注文したので、セルフ麻婆丼にしてみる。
挽肉の旨味、豆豉の旨味と塩味にご飯がすすむ。
豆板醤などの辛味と花椒の風味も引き立つ。
今度は味変アイテムの酢を加えてみる。
甘みのある酢が辛さをマイルドにしてくれる。
最後に
栃木県佐野市にある麺屋貴に行ってみた。
佐野ラーメン系では久しく感じていなかったが「これは出会ってしまったのかもしれない(某紳士風)」。
まずスープが旨くて完飲不可避、そして麺ももちもち感が強く後半までその食感を感じ続けられるのもいい。
チャーシューも絶品で、これはいつはチャーシュー丼も食べなくてはと思わせる。
そして麻婆豆腐だ。
これがまた旨くて、所詮はラーメン店のサイドメニューでしょなどと侮ってはいけない。
佐野ラーメンを食べに行くなら候補のひとつにおすすめ。