【栃木市出流】元祖手打そば いづるや。出流山の麓にある名物「盆ざるそば」で有名なそば店

栃木県栃木市出流にある「元祖手打ちそば いづるや」。
日光連山をはじめとした山脈と平地からなる自然豊かな栃木県。

そんな土地ならでは、キレイな水があるところには蕎麦屋がある、そんな法則通りに栃木県には蕎麦の名店が数多い。
数ある名店の中でも比較的アクセスしやすく、美味しいと県外からも多数のお客が訪れるのが「元祖手打そば いづるや」。

今回はそんな元祖手打ちそば いづるやに行ってみた。

元祖手打ちそば いづるや

今回やってきたのは栃木県栃木市出流町にある「元祖手打ちそば いづるや」。

石灰の産地としても有名なこの地、砕石工場が多くトラックなどの往来も激しいエリアを抜けた先にある。
山頂付近には「出流山満願寺」や「出流ふれあいの森キャンプ場」などもあるため、参拝客やアウトドア帰りに立ち寄る人も多い。

満願寺の滝から流れ出る「いづる名水」があることから周辺には蕎麦屋が多く、シーズンやタイミングによってはどこのお店にも行列ができるほど。
そんな中で一番人気なのが盆ざるそばが名物の「元祖手打ちそば いづるや」。

満願寺の麓にて創業すること50余年。
栃木市内からも程よく、高速道路からのアクセスもしやすいことも手伝って人気が人気を呼び、県内外問わずお客が訪れる行列のできる人気店。

厳選した地元の玄そばを自家製粉し、昔ながらの薪を使って茹で上げる。
「挽きたて」「打ちたて」「ゆでたて」の三立てにこだわっている。

一番粉から五番粉まで挽いたものを合わせる「いずるや流 挽きぐるみ」という独自ブレンドのそば粉を使用し、小麦粉を2割加えたものを卵でつなぐ「二八の金つなぎ」と呼ばれるこだわりの蕎麦。

さらに創業当時より松の薪を使用した釜戸にてゆであげる。
1200度の高温でさっとゆでることにより、繊細で絶妙な味わいが引き出されるという。

そういったこだわりと名水により生まれる絶品の蕎麦が味わえるお店だ。

アクセス

駐車場は店舗横の広いスペースがあるが、混雑時には一杯になるほど。

店内

お店は右手が本館、左奥が別館。
その手前の平屋は広い製麺所となっている。

店内に入るとすぐに地元の野菜や特産品などお土産売り場が併設されている。

和を感じさせる店内、壁には人気店の証、サインがたくさん飾られる。
正面奥が厨房、右手にカウンター席、テーブル席、その奥が小上がりになっている。

レジ横を奥に行った扉から裏手にある別館へ繋がる。
製麺所での蕎麦打ちを眺めつつ別館へ。

別館は左手に大広間があり、廊下を進むと右手が厨房と厨房とつながっているようだ。

座卓にテーブル席が多数。
これだけのキャパがあるのに外待ちができるとか、人気のほどがうかがえる。

いづるやのメニュー

元祖手打ちそば いづるやのメニューはこんな感じ。

名物盆ざるそばをはじめとして、天ぷらやご飯物、一品料理など豊富なバリエーション。

野菜天ざるそば食べてみた

訪問したのは土曜の15時頃。
ピーク時間をずらして訪問したが先客は7組、後客数組。

同行者が座敷に座れない系男子なので、別館のテーブル席へと案内される。
先客1組、後客1組なのでほぼ貸し切り状態だ。

注文して待つこと10分ほど。
今回チョイスしたのは野菜天ざるそば。

こだわりの蕎麦には刻み海苔がたっぷり。

さっそくひとくち。

芳醇な蕎麦の香りが鼻腔を抜ける。
コシがしっかりあり、噛むほどにほんのり甘みが広がる。
エッヂがきいているので舌触りもよく、なめらかでのど越しもよい。

ダシの旨味きいたコクのあるつゆがまたいい。
主張も強すぎず絶妙な一体感で後味もすっきり。

海苔の風味にも負けない味わい深さ。

野菜天はニンジン、ゴボウ、ナス、サツマイモ、ししとうとボリューム満点。

瑞々しさのあるナス、甘くてホクホクなサツマイモ、苦味がさっぱりとしたシシトウ、芳ばしくザクザク感のあるゴボウ、シャキシャキとして甘みのあるニンジンなどどれも旨い。

そして〆のそば湯がまた美味い。
最後のつゆ一滴まで堪能できる一杯だった。

最後に

栃木市出流町にある元祖手打ちそばいづるや。

満願寺への参拝者や山に訪れる人に提供していた「名代盆ざる」。
その当時の味を今も継承するこだわりの蕎麦屋。

初めて訪問するなら是非ともこの「盆ざる」を食べて、蕎麦そのものの旨味を感じてほしい。

シーズンやタイミングによるが、お店は行列ができることも多いので余裕をもって訪問するといいだろう。
栃木市のおすすめ蕎麦屋のひとつ。