レポート 愛知県 観光スポット

【愛知県犬山市】博物館明治村に行ってみた Part.2

愛知県犬山市にある人気観光スポット「博物館明治村」。

とても広大な敷地に明治時代の数々の建物が建ち並ぶ場所。
あまりの広さに前回その1角である5丁目までを紹介した。

今回は、その続きから効率よく巡るルートを紹介していこう。

スポンサーリンク

 

明治村4丁目

教会横の道の先、右奥に今回巡らなかった菊の世酒造の建物が目に入る。

それを横目に階段を降りるとちょっとした広いスペースに辿り着く。

街道沿いに建ち並ぶ建物といった印象だ。

そこは村営バス乗り場も併設されバスでの移動も可能。

その横にはちょっとした休憩スペースも併設されている。

みたらしだんごや炭焼き牛串、ラムネやかき氷などが売られている。
絶妙に疲れた頃にこういったお店が姿を現す。

半田東湯

街道の一番右手にあるのが半田東湯。

愛知県半田市亀崎町に明治末年(1910年)頃に建てられたもの。

知多半島の先、三河湾に面する港町亀崎にあったこじんまりとした銭湯。

女湯側から入ろうとすると指摘してくる同行者のマイン。
マジメか!

木造で前半分が脱衣室になっている。

階段から2階に上がると和室になっていて、湯上りの常連客が雑談に時を過ごしたという。

1階奥に浴室は平屋建てで浴槽は男湯と女湯は繋がっていて目隠しだけで仕切られている。

 

呉服座

中央にある大きな建物は呉服座。

大阪府池田市西本町に明治25年(1892年)に建てられたもの。

江戸時代から続く伝統建築の名残りを残す芝居小屋で、巡業の歌舞伎から、落語、浪曲、漫才などさまざまなものが演じらた。

重要文化財なため自由に中を見学することはできない。

建物に入って待っているとガイドの人が案内してくれる。
ちなみに案内時間は15分ほどで、11時~12時、13時~15時まで20分刻みで案内してもらえるので、その時間に合わせてくるといいだろう。

入り口横にある人力車は乗って記念撮影可能。

 

小泉八雲避暑の家

隣にあるのは小泉八雲避暑の家。

明治初年(1868年)に静岡県焼津市城之越に建てられた。
怪談で有名な小泉八雲が夏を焼津で過ごすさいに身を寄せていたのが、この魚屋である山口乙吉の家。

中は駄菓子屋八雲となっていて、駄菓子や昔懐かしいおもちゃが売られている。

 

本郷喜之床

一番左にあるのが本郷喜之床。

明治末年(1910年)頃、東京都文京区本郷に建てられた。

新井家の経営する理髪店喜之床は、正面をガラス張りにするという当時の新しいスタイルを取り入れたもの。
その二階ニ間は石川啄木が初めて家庭生活を送った新居で、ここで暮らしている時処女歌集「一握りの砂」が出版された。

一階は当時の理髪店。

二階には若かりし頃の石川啄木の姿が見える。

 

宇治山田郵便局舎

道沿いに進むと左手にあるのが宇治山田郵便局舎。

明治42年(1909年)に三重県伊勢市豊川町に建てられた。

明治3年に郵便事業が開始され、東京江戸橋に日本最初のに郵便役所が建てられ、近代郵便事業が開始となった。
その後各地に郵便役所が建てれら、伊勢にもわずか4坪の役所が開業、その後事業の拡大とともに移転を重ね、ついに明治42年にこの建物が新設されることとなる。

今の郵便局とは似ても似つかぬほどにオシャレだ。

郵便局舎内には実際に郵便・貯金業務がおこなわれる博物館明治村簡易郵便局があり、オリジナル切手も販売されている。

 

はあとふるレター

10年後の自分や大切な人へメッセージを送れる。
10年後に投函するサービス。

料金 1通500円

 

工部省品川硝子製造所

郵便局舎の向かいにあるのが工部省品川硝子製造所。

明治10年(1877年)頃に東京都品川区北品川に建てられた。
レンガ造りのイギリス積で、屋根には瓦を葺いてある。

かつて日用ガラス器の製造を行っていた。
現在は、一階には品川ガラスショップ、汐留バーなど店舗として利用し、二階が展示室になっている。

 

汐留バー

後に日本初の洋酒バー「神谷バー」となる浅草の「みかはや銘酒店」で明治26年頃に発売した日本初のカクテル「デンキプラン」が看板メニュー。

主なメニュー
・スタンダード30° 260円
・オールド40° 380円
・スタンダード30°(チェイサービール付) 500円
・オールド40°(チェイサービール付き) 600円
・シャンディーガフ 550円
・香竄葡萄酒 300円
・香竄葡萄酒サワー 500円
・エスプレッソ 400円
・ラフカディオ珈琲 430円
・ウィルキンソンジンジャーエール 400円
・汐留生ショコラ 300円

 

鉄道寮新橋工場・機械館

先に見える二棟の大きな建物は、鉄道寮新橋工場。

明治5年(1872年)に東京都品川区大井町に建てられた。
当時あった新橋ステンショ(停車場)には、停車場本屋、昇降場、荷物庫、機関車庫などいくつもの建物があった。
その中のひとつが機関車修復所こと新橋工場。

中にはリング精紡機、菊花御紋章付平削盤などの重要文化財も展示されている。

11時20分と14時の2回、機械館ガイドツアーも開催されている。
参加費無料で30分ほど機械などの解説をしてもらえる。

ちなみにこの建物の裏手(写真右側)に進むとSL名古屋駅があり5丁目の東京駅からの終着駅になる。
また市電名古屋駅もあり京都市電の発着場になっている。

 

六郷川鉄橋と尾西鉄道蒸気機関車1号

道なりに進むと右手に見えてくるのが六郷川鉄橋とそこに停車する尾西鉄道蒸気機関車1号。

 

六郷川鉄橋は明治10年(1877年)に東京都蒲田と神奈川県川崎間の六郷川(多摩川下流)に建設された。
鉄道の開業された明治5年当時は木橋だったものが、明治10年に日本初となる鉄橋として誕生した。

尾西鉄道蒸気機関車は明治30年(1897年)に製造された。
尾西鉄道開業にさいしアメリカのブルックス社より購入した機関車。

 

ハワイ移民集会所

すぐ隣にあるのがハワイ移民集会所。

明治22年(1889年)頃、アメリカのハワイ州ヒロ市に建てられた。
日本人牧師岡部次郎によってハワイ移民の日本人のために建てられた教会だったが、その後役目を終えると周辺の日本人の集会所として利用されたという。

ブラジル移民住宅

その向かいに見えるのがブラジル移民住宅。

大正8年(1919年)にブラジルのサンパウロ州レジストロ市に建てられた。
明治になり日本人によるアメリカへの移民が増え、明治41年に日米紳士協約によりアメリカへの新規移民への制約が大きくなった結果、南米への移民が盛んになった。

慣れないヒーヒー栽培をするなかで密林を切り開き建てられたのがこの移民住宅。
日本人大工の手が入ったことにより和風な建物となった。

 

シアトル日系福音教会

道沿いを進み、湖の見える景色の良い場所に建つのがシアトル日系福音教会。

明治40年(1907年)頃にアメリカのワシントン州シアトルに建てられた。

大量生産による規格木材を使用して建てられており、現代の2×4構法の先駆けとなる。

内部はかつてアメリカに渡った日系移民が苦労の末に手に入れた我が家だったが、第二次世界大戦後に日系一世のための福音教会として使われた。
その様子が再現されている。

2階では当時の日系移民の暮らしを彷彿させる。

 

日本赤十字社中央病院病棟

道沿いに名古屋衛戍病院(愛知県有形文化財)があり、その隣にあるのが日本赤十字社中央病院病棟。

明治23年(1890年)に東京都渋谷区広尾に建てられた。
明治10年に西郷隆盛が九州で挙兵した西南戦争の際に敵味方区別なく救護にあたったのが日本赤十字のはじまり。
その後日本政府がジュネーブ条約に加盟すると日本赤十字社と名前を改め、のちにこの病院が建設される。

歩兵第六聯隊兵舎

病院棟横の階段を登るとひときわ大きい建物が歩兵第六聯隊兵舎。

明治6年(1873年)に名古屋市中区二の丸に建てられたもの。

東京鎮台第三分営という軍隊が、明治6年に名古屋鎮台に昇格し新たに編成されたのが歩兵第六聯隊。
当時フランスの様式を手本にしていたことから、兵舎もフランス建築書を元に作られた。

移設のさいには7割程度に切り縮められが、それてれもこの大きさだ当時は目立っていたことだろう。

中では当時の様子が再現されている。

 

和小物雑貨屋 楽

1階には和テイストの小物や雑貨、陶器、アクセサリーなど和小物を扱う雑貨屋 楽がある。

 

そして2階には射的場や暗闇を体験する迷路もあった。

 

食道楽のカフェ

階段を降りると左手にあるのが食堂楽カフェ。

文明開化の味林ソースを使った入らいソーセージドッグやカステラの原型となったパオンデローなんかがおすすめ。

主なメニュー
・ハイライソーセージドッグ 450円
・パオンデロー 350円
・食道楽のカレー 750円~
・ハイライソーセージドッグセット 860円
・ソフトドリンク 250円
・アイスコーヒー 350円
・ブレンドコーヒー 350円
・紅茶各種 300円

その近くには休憩所がある。

涼しくて気持ちよさそうだ。
この日ももうすぐ10月だというのに30度近くあった。

第四高等学校武術道場「無声堂」

右手にあるのが4丁目最後となる建物、第四高等学校武術道場「無声堂」。

大正6年(1917年)に石川県金沢市仙石町に建てられた。
金沢の第四高等学校に建てられたもので、柔道、剣道、弓道の3つの道場を兼ね備えた大きな洋風建築物。

各道場ともに最適な環境が構築された建物だ。

 

4丁目攻略ルート

4丁目の攻略ルートはこんな感じ。

4丁目はイベントは開催されていないので比較的すぐに巡ることができる。
案内ツアー、食事や兵舎での買い物などを除けば1時間あれば十分巡れる。
※個人差あり

スポンサーリンク

 

明治村3丁目

ここまでくればもうすぐ半分。
そろそろ提案者である同行者のマインが疲れて飽き始める。

七条坂を上るとその先が3丁目。

右側には市電京都七条駅があり、線路を渡った先は2丁目。

京都市電

明治28年(1895年)に日本初となる市内電車として京都市電が開業。
琵琶湖からひかれる疏水を利用した日本初の水力発電が始まり、京都市電にも利用された。

めん処なごや庵

3丁目入り口付近、駅前にあるのがめん処なごや庵。

きしめんや味噌かつ丼といった名古屋グルメが楽しめるお店。

主なメニュー
・きしめん各種 680円~
・五福屋の串かつ 300円
・味噌かつ丼 840円
・ソフトクリーム 380円

北里研究所本館・医学館

3丁目は高台にあり、さらに坂道を進んだ先にあるのが、北里研究所本館・医学館。

大正4年(1915年)に東京都港区白金に建てられた。
八角尖塔が特徴的なドイツバロック風を基調とした木造二階建ての建物は、ドイツで細菌学を研究した北里柴三郎が伝染病の県境所として創立したもの。

本来L字型だった建物の一部が移設されている。

 

かなりスルーしてしまったらしい

ここから幸田露伴住宅「蝸牛庵」→西園寺公望別邸(重要文化財)→茶室「亦楽庵」→品川燈台(重要文化財)→菅島燈台附属官舎(重要文化財)→宗教大学車寄→神戸山手西洋人住居→長崎居留地二十五番地と巡るわけだが完全にスルーしてしまった。

芝川又右衛門邸

3丁目最後となるのが芝川又右衛門邸。

明治44年(1911年)に兵庫県西宮市上甲子園2丁目に建てられた。
大日本持丸長者鑑に名を連ねる豪商の一人、大阪の商人芝川又右衛門の別荘。

内部は豪華なつくりだ。

建物内部は自由には見られず、ガイドが案内してくれる。

 

3丁目攻略ルート

3丁目の攻略ルートはこんな感じ。

面積的には2番目くらいに小さく建物も少ない。
案内ガイドや飲食時間を除けば1時間かからずに攻略可能。

 

まだまだ続く

そして再び七条駅まで戻り線路を渡ればそこは2丁目。

このまま紹介したいところだが、また長くなってしまったので続きはまた次回。

 

博物館明治村
住所 愛知県犬山市字内山1番地
TEL 05688-67-0314
開村時間 4月~7月、9月、10月 9:30~17:00
     8月 10:00~17:00
     11月 9:30~16:00
     12月~2月 10:00~16:00
     3月 9:30~17:00
※入村は閉村時間30分前まで
※その他変更あり
休村日 30年12月17日、18日、25日、31日
    31年1月7日~11日、21日、28日
    31年2月4日、18日、25日
※平成30年版


【愛知県犬山市】博物館明治村に行ってみた Part.2

【愛知県犬山市】博物館明治村に行ってみた Part.3 楽しみ方やルート詳細まとめ

たいちょー

栃木で活動する雑記ブロガー。 栃木県の観光に役立つグルメやスポット情報を中心に紹介 | 栃木のグルメ・観光情報の発信(たまに他県も)/気になったことを自由にダラダラ綴ります | 社畜ゆえ多忙になるとメシネタ過多になります。

-レポート, 愛知県, 観光スポット
-, , ,

PAGE TOP