栃木県那須塩原市にある、そばうどんの店「かどや」に行ってみた。
栃木県の県北地域には『冷やしそば』というB級名物グルメが存在する。
冷たいそばを温かい汁で食べるそばという、冷やしとは正反対の食べ方の謎めいた名物料理。
天かすやかき揚げが浸された温かい汁で食べるそば、果たしてどこが冷やしなのか?
実は県北では「ひたし」「ひやし」は同じ意味合いを持つ方言であり、そこから浸された汁で食べるそばなので「ひたし(浸し)そば」や「ひやし(冷やし)そば」と呼ばれるようになったという。
こうしてアツアツの汁で食べるのに冷やしそば、という謎グルメが誕生したわけだ。
今回はその栃木名物冷やしそばを求めて「かどや」にやってきた。
かどや
今回訪問したのは栃木県那須塩原市、西那須野駅近くにある「かどや」。
昭和28年創業のそばうどん かどや。
冷たいそばを温かいつゆにつけて食べるという、県北独特の食べ方を味わうことのできるお店。
まさにその定番ともいえる『冷やしたぬきそば』が人気で、冷たいそばならではの食感と揚げ玉たっぶりの温かいつゆの風味がクセになる。
山盛りのそばを注文できるので、デカ盛りグルメ派な人にも有名なお店だ。
アクセス
アクセス詳細
住所 栃木県那須塩原市扇町1-4
車 東北道 西那須野塩原インターより5.8km(およそ11分)
電車 東北本線西那須野駅西口より350m(徒歩4分)
駐車場 18台(共同)
店内
広い店内、正面に無垢一枚板の巨大なテーブルに8席。
左手に4人掛けのテーブル席が2卓、右手は小上がりになっていて4人掛けの座卓が3卓。
そして奥には厨房、その入り口にレジカウンターが設置。
きっと改装したのだろう、きれいで明るい店内は昭和28年創業とは思えないほどだ。
昭和感満載な店内を想像していたので、良い意味で裏切られた。
かどやのメニュー
かどやのメニューはこんな感じ。
今回の目的である冷やしは「冷やしたぬき」「冷やしかき揚げ2種」からチョイスできるようだ。
そして気になるところは麺増しだ。
中盛 50円増
大盛 100円増
特盛 500円増~
特盛が500円増~ということは、カスタマイズ次第ではとんでもない盛りも可能ということになる。
なるほど、これがデカ盛りグルメな人達に注目されている理由か。
栃木県北名物 冷やしそば食べてみた
訪問したのは、土曜の10時半頃。
先客は無しオープン10分ほど前になると車が続々やってきて、気付けば店内は8割うまっていた。
冷したぬきそば
これが同行者山岡さんの注文した、一番人気という冷やしたぬきそば。
冷やしたぬきそば 600円
つけつゆにはたっぷりの天かすが浮かぶ。
冷しかき揚げ
今回チョイスしたのは、冷やしかき揚げの小海老のかき揚げ。
冷やしかき揚げ(小海老のかき揚げ) 850円
つけつゆには冷やしそば独特のどっぷり浸された小海老のかき揚げ。
他に薬味の刻みネギ。
付け合せの薬味は、大根おろしに、お店オリジナルのもやし付き。
かき揚げは小海老、海老、タマネギ、ニンジンなどの具材が盛りだくさん。
さっそくいただこう。
コシが強く、噛むほどに蕎麦の香りが広がる。
つけつゆは甘みがあり、出汁の旨味がきいていて蕎麦の風味を引き立てる。
かき揚げの油分が絡まることで芳ばしい風味のアクセントがきいている。
かき揚げは小海老だけでなく海老も入っているので、小海老の芳ばしい風味と海老のプリっとした食感も楽しめる。
おろし大根は結構な辛味がきいていて、そばに添えて食べると良いアクセントになる。
もやしもピリッとした辛さのきいた味付けにされていて、その単体でも美味いが、そばと一緒に食べるとすっきりとしてこれまた美味い。
この後の予定もあり普通盛りにしたが、これは特盛アリかもしれない。
美味かった。
最後に
那須塩原市にある「かどや」で、県北名物の『冷やしそば』を食べてみた。
かき揚げがヒタヒタな温かいつけつゆで食べる冷たいそばという、この地ならではの食べ方。
かき揚げを浸すのってどうかと思ったが、これはこれでなかな美味い。
「ひたし」と「ひやし」が同じ意味という方言だからこそ生まれた「冷やしそば」。
県内にもまだ知らないグルメあったとは、まだまだ調査の必要がありそうだ。
お店詳細
かどや
住所 栃木県那須塩原市扇町1-4
TEL 0287-36-4846
営業時間 11:00~15:00
定休日 不定休