みんな大好きシーザーサラダ、その本来の姿を知っているだろうか?
たっぷりの野菜にカリカリのベーコン、クルトンにチーズたっぷりドレッシングのかかった料理を思い浮かべる人は多いだろう。
ほとんどの人がイタリア料理と思っているに違いない。
ところが、かの古代ローマの英雄ガイウス・ユリウス・カエサル(英語読みでジュリアス・シーザー)が好物だったという説からその名にちなんだ料理でもなければ、イタリアのローマ生まれの料理でもない。
実は太陽と情熱の国、メキシコ生まれの料理だ。
その元祖となるシーザーサラダが今も存在する。
シーザーサラダとは
シーザーサラダの元祖となるのは、メキシコのティファナにあるホテルCaesar's Place(シーザーズ・プレイス)のレストラン。
そのレストランのオーナーであった、イタリア系移民の料理人シーザー・カルティーニ氏により1924年7月4日に生み出されたのが始まり。
奇跡の大発明が偶然の産物であることが多いように、たまたま手元にあった余りものの材料でサラダを作ったことがはじまり。
やがてシーザーサラダとして評判になり現在に至る。
当時、お客の前でドレッシングにロメインレタスを和え提供しており、同レストランでは現在でもお客の前でドレッシングを作りロメインレタスに和えて提供するというエンタメ的な提供方法を行っている。
インターネッツで検索するとその光景を記録した動画がたくさん公開されているので、気になる人は調べてみてはいかがだろうか?
今回はそんな動画を参考にシーザーサラダ元祖の味を再現してみた。
※お店で注文するとレシピを普通に教えてくれるそうだが
シーザーズプレイスのシーザーサラダ
用意した材料はこんな感じ。
レシピ
- ロメインレタス 5枚
- パルメザンチーズ 50g程度
- フランスパン 4切れ
ソース用
- アンチョビ 大さじ1相当
- ニンニクオイル 小さじ1
- ディジョンマスタード 大さじ1
- 粗挽き胡椒 小さじ1/2
- ウスターソース 大さじ1
- 卵黄 1個
- ライム 1/2個
- エキストラ ヴァージン オリーブオイル 大さじ2
ロメインレタスが調達できなかったので、今回はグリーンレタスで代用。
ちなみに今回用意した調味料は以下の品々。
今回使用した調味料
作り方
手順
- フランスパンをオーブンで軽く焼いておく
- レタスを洗い水気を拭いておく
- 器にオリーブオイル以外のソースの材料を加えてよく混ぜ合わせる
- オリーブオイルを垂らしながらさらによく混ぜる
- レタスを加えてよく和える
- 皿に盛り付けてパルミジャーノ・レッジャーノをかけたら完成
-
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フランスパンを適当なサイズにカットして、オーブンで軽く焼いておく。
レタスを洗い、1枚ずつ剥がして茎の部分の泥をしっかり洗い流しておく。
キッチンペーパーで、水気を吸収しておく。
器などにアンチョビ、ニンニクオイル、ディジョンマスタード、ウスターソース、卵の卵黄、ライムのしぼり汁、黒胡椒を加えてアンチョビの固形が残らないようにしっかり混ぜ合わせる。
さらにおリープオイルを垂らしながら混ぜ合わせる。
レタスを加えてよく和える。
皿に乗せ、パルミジャーノ・レッジャーノを削る。
1枚1枚乗せるたびにチーズを削る。
最後にパンをのせ、全体的にパルミジャーノ・レッジャーノを振れば完成。
シーザーサラダ食べてみた
完成したのがこれ。
ドレッシングがしっかり絡んだレタス、チーズもたっぷり。
クルトンではなくバケットというのが特徴的。
現在主流のシーザーサラダとはかなり違う。
さっそく食べてみよう。
誕生当時は手で摘んで食べていたそうだが、現在ではフォークとナイフでいただくスタイル。
シャキシャキと瑞々しいレタスの食感、ガツンとライムの香りが鼻腔をぬける。
ライムの酸味とほんのりビターな風味、濃厚なドレッシングのコクと旨みが広がる。
ニンニクオイルやマスタードが旨みを引き立て、ソースのスパイス感とピリッとした辛味とビターな風味により一層コクも増す。
塩味は若干濃いめなのでソースはこれ以上増やさない方が良さそうだ。
アンチョビは思ったほど主張はせず、後味にほんのり香りがぬける程度。
好みにもよるが、もっとガッツリ入れてもいいかもしれない。
バケットと一緒に食べてみる。
ザクザクとした重量感と小麦の香ばしいかおりのアクセントが絶妙だ。
最後にバケットでドレッシングをこそいで食べるとこれがまた旨い。
最後に
シーザーズプレイスの元祖シーザーサラダを作ってみた。
現在のシーザーサラダが万人受けするよう進化したのに対して、こちらは完全に玄人志向な味わい。
後味のクセがなく意外とさっぱりだけど、食べ応えもあって満足感がある。
もし興味があったら試してみて欲しい。