シウマイのまちとして昨年2021年に名乗りを上げた栃木県鹿沼市。
栃木の鹿沼市でシウマイってなぜ?と思うかもしれない。
一般的にはシウマイといえば、横浜崎陽軒がまず頭に浮かぶ。
なのになぜ鹿沼?
実は崎陽軒の初代社長の野並茂吉氏は栃木県鹿沼市生まれ。
その関連性もあって、昨年鹿沼市は「シウマイのまち」を目指しまちおこしをスタートさせた。
JR鹿沼駅には「シウマイのまち」を目指す足掛かりとして『シウマイ像』なるモニュメントが設置されている。
これがなんとも如何ともしがたいアレだった。
目次(タップできる)
シウマイのまちを目指す鹿沼市
昨年2021年「シウマイのまち」を目指してまちおこしをスタートさせた鹿沼市。
崎陽軒の初代社長の野並茂吉氏が栃木県鹿沼市加園生まれという関連性もあり、崎陽軒公認にてまちおこしの一環としてスタートさせた。
現在鹿沼市には50近い(2021年12月時点)シュウマイを扱うお店がある。
シウマイのまち宣言をしてから、市内5店舗ほどだったシュウマイを扱うお店がいまや10倍。
飲食店だけでなく洋菓子店までもシュウマイスイーツを販売するほどの過熱ぶり。
餃子よりシュウマイの方が調理にひと手間かかるのもあってか、シュウマイを扱うお店は多いとは言えない。
それがおよそ50店舗もあるというのはすごいことだ。
だが、崎陽軒鹿沼店はない。
シウマイ像
JR鹿沼駅前は近隣の学生の利用も多く、比較的お店も多いエリアだ。
鹿沼市の玄関口といっていいだろう。
JR駅前には噂のシウマイ像が鎮座する。
鹿沼商工会議所の創立75周年を記念した事業の一環として設置が実現したシウマイ像。
詳細
総重量 約1.8t
長さ 285cm
高さ(台座含む) 167cm
作者 石井琢郎
監修 東京藝術大学
テーマ 握る
2021年9月22日に除幕式が開催され、一般公開された。
握るをテーマにしたもので、崎陽軒創業者の野並茂吉氏の母校でもある加園小のワークショップにて作られた「一握り形」をもとに、東京藝術大学監修、石井琢郎氏制作によりつくられたものだという。
一瞬大谷石かと思いきや、加園地区で産出される深岩石を使用している。
肝心の一握りは内側に表現され、実際にはその全容を確認することはできない。
芸術というやつは実に難しい。
何故?という言葉しか浮かばないが、そこにか深いテーマが隠されているということなのだろう。
どうでもいいが、崎陽軒のシウマイ弁当の醤油入れ「ひょうちゃん」の供養のつもりなのかシウマイ像に奉納されていた。
お賽銭まであってもう何がなんだかわからない。
ぶっちゃけ宇都宮餃子のミロのビーナス的な餃子像に対抗して、こういうのがくると期待していたのだけれど。
最後に
まちおこしの一環として「シウマイのまち」を目指す鹿沼市。
○○市、〇〇のまち宣言が大好きな鹿沼市に、また新たな称号が加わったわけだが。
シュウマイを扱うお店も増えて、シュウマイ好きには嬉しい限りだが。
そのシンボルである「シウマイ像」に至っては、なんとも如何ともしがたいモヤッとした感想しか抱けなかった。
だが、逆にそれが注目を浴びる結果となり、あの意味正解だったのかもしれない。
もし鹿沼市に来ることがあったら、是非その実物を確認してモヤッとして欲しい。
スポット情報
シウマイ像
設置場所 栃木県鹿沼市上野町 JR鹿沼駅前