栃木県の郷土料理しもつかれ。
出来立てアツアツを味わうのも栃木県民の特権としてなかなか格別なものがある。
地域によってはしもつかれを再加熱することなく土間などに保存、表面が凍るほどにキンキンに冷えたものをホカホカなご飯に乗せて食べるのが最高であるとも言われている。
鎌倉時代前期に書かれた日本の説物語集「宇治捨遺物語」にも記述があるとされ、紀元前より下野国と呼ばれていた現栃木県の地域で生まれたカレー、下野国のカレーだから「しもつかれ」となったという説があるくらいだから、ご飯に合うのもうなずけ・・・ねーよ。
※カレーが日本に伝来したのは江戸末期
兎にも角にもキンキンに冷えたしもつかれをホカホカのご飯にぶっかけて食べる『しもつかれぶっかけ飯』は絶品の味わいだ。
今回はそんな『しもつかれ丼』を実際に食べてみよう。
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しもつかれぶっかけ飯
さすがに凍らせるのはハードルが高いので、冷蔵庫で1日しっかりと冷やしたキンキンに冷えたしもつかれで試してみた。
ちなみに今回使用するしもつかれは、先日自作した誰でも美味しく食べられる(かもしれない)しもつかれ。
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栃木が誇る栄養満点スーパーフード『しもつかれ』。ヤミツキ注意な激ウマしもつかれ
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作り方は単純明快。
炊きたてのホカホカご飯を1膳、さらに冷蔵庫でキンキンに冷やしたしもつかれを用意する。
あとはご飯の上にお好みの量のしもつかれをぶっかけるだけ。
キンキンに冷えたしもつかれをホカホカのご飯にぶっかける。
なんだこれ、激しくうまそげじゃないか!
さっそく食べてみよう。
味の染みた大根に人参、油揚げ、酒粕の風味が際立つ。
ライトなしもつかれなので、鮭の生臭さもまったく気にならない。
これはご飯がススム。
汁ダク気味にしてご飯と混ぜ合わせてズルズルとかっこむのも至高。
地中海風にアレンジ
味変には是非ハリッサを試してみてほしい。
地中海とサハラ砂漠に面する北アフリカのチュニジアが発祥の唐辛子とスパイスを合わせたペースト状の調味料。
ひとたび合わせれば、地中海料理に早変わりする万能調味料だ。
交わることのなかった、栃木とチュニジア。
これはもう食の姉妹都市提携レベル。
もともと魚を使うしもつかれ、海の幸が豊富な地中海料理との親和性は抜群。
しもつかれを通常の3倍美味しくしてくる。
是非一度試してみてほしい。
最後に
キンキンに冷やしたしもつかれをホカホカご飯にぶっかける、しもつかれラヴァーおなじみグルメ「しもつかれぶっかけ飯」食べてみた。
冷すことにより酒粕の風味が際立ち、より一層しもつかれ感を感じられる。
本来なら鮭の生臭さも際立つところだが、そこはライトなしもつかれのいいところ。
思わずご飯をおかわりしてしまうほどの美味しさだった。
是非とも試してほしい食べ方のひとつだ。