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栃木の郷土料理しもつかれ。節分といえば定番の縁起物の伝統食

2020-02-03

栃木の郷土料理しもつかれを知っているだろうか?
巷では、生臭いだの見た目が最悪などと言われて他県だけでなく県内でも苦手という人は多い。

栃木県を中心とした北関東で食べられている伝統ある郷土料理『しもつかれ』は、正月の余りものである新巻鮭の頭に節分の豆、鬼おろしでおろした大根やニンジン、油揚げ、酒粕などでじっくりと煮込んだ料理。
余りものを無駄にしないという知恵から生まれた郷土料理だ。

初牛の日に作られ、赤飯とともに稲荷神社に備える行事食とされ、栄養満点なうえに縁起の良い食べ物でもある。

今回はそんなしつもかれを人生初料理してみた。



栃木の郷土料理しもつかれ

その呼び名に諸説あるしもつかれだが、どうしても鮭の頭を使って煮込むので匂いにクセがある。
食感にも一癖も二癖もあり、その独特のビジュアルが人によっては嫌悪感を覚える。

日本各地の郷土料理の中でも、とても不遇な立場に置かれている。

実は子供の頃からその匂いと食感が苦手で敬遠していた。
そもそもがあの鮭の頭が諸悪の根源だ、生臭さもあるし食感がとても悪い、そしてあの色味のせいで見た目がより一層悪くなる。
家庭によって味付けに違いがあるようだが、とにかく実家の味は大嫌いになるだけの要素を十二分に持っていた。
でも料理方法次第ではとても美味しい一品料理に変化するから驚きだ。

簡単おいしいしもつかれ作ってみた

今回こちらのサイトを参考にして作ってみた。

用意した材料はこんな感じ。

材料

鮭の水煮缶 1缶(180g)
大根 200g
人参 100g
油揚げ 1枚
水煮大豆 100g

A
ほんだし 小さじ1
酒 大さじ1
水 150ml

B
酒粕 20g
醤油 大さじ1
塩 小さじ1/2

作り方はとても簡単だ。

step
1
鍋にみんな投入

鍋に水煮缶の中身全部、皮をむいた野菜を鬼おろし(なければ粗目なおろし器)でおろしたもの、水煮大豆、半分にカットして細切りにした油揚げをすべて投入。

なお今回は油揚げ感を出したかったので3倍くらい太めにカットした。

あとはAの調味料などを投入。

step
2
とりあえず煮込む

あとは中火で火にかけ、沸騰したら蓋をして弱火で10分煮込む。

step
3
仕上げ

最後に酒粕を入れて馴染ませたら、残りのBの調味料を投入して味を整え弱火で10分煮込めば完成。

お好みでもっと水分を飛ばして味染み感を出してもいいかもしれない。
そこはお好みで煮込み時間を調整するといいだろう。

しもつかれ食べてみた

これが人生初の自作しもつかれ。

思ったほど嫌なビジュアルじゃないし、生臭さもまったくない。
これならいけるんじゃないか?

さっそく食べてみた。

鮭の旨味と香りしっかり、汁をしっかり吸った油揚げの風味が強い。
大根のほのかな辛味にニンジンの甘味、汁のコク感にほどよい塩気が絶妙。

水煮缶なので、あの独特の生臭さと食感もない。
これはこれまでのしもつかれへの固定観念を覆す美味さだ。
全然いける。

ご飯にかけたら美味すぎる

なにやらしもつかれマニアはこれをご飯にかけて食べるらしい。
しもつかれ丼ということなのか?

ちょっと抵抗はあるがやってみた。

なんだかすごくご飯がすすむ。
これも全然アリだ。

ただ、混ぜちゃダメ、ゼッタイ。

たいちょー
たいちょー
でも混ぜてズルズルとかっこむと最高に美味いけど

最後に

その見た目と匂いで違った意味で一目置かれる栃木の郷土料理『しもつかれ』。

材料次第ではとても美味しくてクセになる味わい。
これまでの人生でずっと嫌いな食べ物トップ5に君臨していたが、その考えを改める必要があるのかもしれない。

あとは酒粕を増やしてみたり、味噌で味付けしてみたりとアレンジしたらもっと美味しい料理に化けるかもしれない、意外なポテンシャルを秘めた一品だ。

でも、実家のしもつかれだけは絶対に無理だ、ということだけ付け加えておきたいと思う。

たいちょー

栃木で活動する雑記ブロガー。 栃木県の観光に役立つグルメやスポット情報を中心に紹介 | 栃木のグルメ・観光情報の発信(たまに他県も)/気になったことを自由にダラダラ綴ります | 社畜ゆえ多忙になるとメシネタ過多になります。

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