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名古屋の人気パワースポット「熱田神宮」の効率よい歩き方をまとめてみた

名古屋に来たら是非とも立ち寄りたい超人気観光地の熱田神宮。

名古屋駅から名鉄線で約6分、駅からも歩いてすぐという好立地であり、都会の中にありながらも周囲とは別格のオーラを放つ自然に囲まれたエリアだ。

その境内には歴史的なスポットやパワースポットが数多く点在し、初めて訪問する観光者からしてみるといったいどこから巡ればいいんだと途方にくれてしまうかもしれない。

せっかく熱田神宮にやってきたのだから、その魅力を余すことなく堪能したいと思うのがあたりまえだろう。
今回は伊勢神宮に次ぐ神宮である熱田神宮内を効率よく巡る歩き方をまとめてみたいと思う。

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熱田神宮

約6万坪の敷地を有する熱田神宮。

熱田神宮に祀られているのは日本神話でも知られる三種の神器のひとつである「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」。
三種の神器とは「出雲の八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」※皇居に安置、伊勢神宮の八咫鏡(やたのかがみ)、熱田神宮の草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)。

本来の名は天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)といい、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した時にその尻尾から出てきたのかこの剣であり、スサノオノミコトが天叢雲剣と名付けたとされている。

のちにヤマトタケルノミコト(日本武尊)がこの剣を譲り受け、草薙神剣と名付けたとされる。

 

由来

天皇より信任を授かった日本武尊は、東征の帰途に尾張国造の乎止与命(おとよ)の娘である宮簀媛命(みやすひめのみこと)をお妃とする。
やがて草薙神剣をこの国に留めたままお亡くなりになり、宮簀媛命の手により熱田の地に祀られた。
それがおよそ1900年前のことになるので、熱田神宮はの歴史はとても古い。

 


出典:熱田神宮

熱田神宮の御祭神である熱田大神は、草薙神剣を御霊代(みたましろ)とする天照大神のこと。

天照大神は高天原の主神であり、皇室の御祖神としても仰がれ、人々に慈しみの徳を与える女神。
その相殿神(あいどのしん)は五神(ごしん)さまとも呼ばれる、草薙神剣とゆかりの深い神々。

その名は神話に登場する有名な神々ばかりだ。

 

祭典


出典:熱田神宮

1900年もの歴史を持つ熱田神宮だけに、古くより伝わる祭典も多く、年間で約60もの祭典と約10の特殊神事がいまもなお当時のまま伝えられている。

その中でも、1月5日の初えびす、5月8日からの花の撓(とう)、七五三まいり、6月5日の熱田まつりには参拝客も数多く訪れる。

 

建造物・宝物

都会のありながらも、約19万平方メートル、飛地境内を合わせると約29万平方メートルを誇る数々の樹木の育つ自然に囲まれた境内。

そこには歴史的な建造物も多く、宝物殿にも多数な貴重な宝物が所蔵される。

 

熱田神宮を効率よく巡る

とにかく広大な敷地面積を有する熱田神宮。

どこから巡ったらいいのか結構悩む。
それが初めてならなおさらだ。

正門に近くの地下鉄伝馬町駅、東門近くの名鉄神宮前駅、西門近くの地下鉄神宮西駅などが隣接し、敷地内にも正門、西門、東門に駐車場が完備されている。
車で訪問するなら駐車場の多い東門がもっとも利用しやすいが、ピーク時にはできれば電車で訪れたい。

名古屋駅からもっともアクセスしやすいのが名鉄名古屋線。
名古屋駅から3駅、6分ほどで到着が可能。

駅から出れば目の前に熱田神宮の森が見えるほど。

境内へは東門から入ることとなる。
もし正門からじゃないと嫌だという人は、7分ほど歩けばたどり着けるのでそちらから入るといいだろう。

熱田神宮でもっともご利益のある参拝方法は、まず最初に「本宮」に参拝、その後「こころの小径」を巡るのがもっともよいとされている。
今回は東門経由での効率よい境内の巡り方をまとめてみた。

 

正門から続く参道へ

まず東門からまっすぐ東参道を歩くと正門から続く正参道へとつきあたる。

右手には第二鳥居が見える。

佐久間灯篭

正参道と東参道が交差する場所にあるのが佐久間灯篭。

正参道と東参道の交差するところにある石の大灯篭。
寛永7年に寄贈されたもので、高さは約8メートルあり、江戸時代から日本三大灯篭の一つとして知られている。

 

手水舎

第二鳥居をくぐると左手には立派な手水舎がある。

ここで参拝前にお清めをしておこう。

 

大楠-運気と金運アップ-

手水舎の北側にある大楠。

樹齢およそ千年の大楠。

弘法大師が自らの手で植えたとされ、境内には沢山の楠がある。
特に大きな楠は七本楠と呼ばれている。

スマホの待ち受け画面などにすると運気がアップするといわれている。

なぜかその近くには名古屋コーチンが放し飼いされている。笑

 

信長塀-出世運-

道中には熱田神宮の歴史を学べる展示がされているので、読みながら進めば現代までの出来事を知ることが可能。

そうこうしていると第三鳥居が見えてくる。

その手前、本宮を囲むようにあるのが信長塀。

永禄三年(1560年)織田信長が桶狭間出陣の際に熱田神宮に必勝祈願をし、みごと大勝をしたので、そのお礼として奉納されたのがこの築地塀。
土と石灰を油で練り固め瓦を積み重ねたもので、日本三大土塀の一つとして有名。

400年以上崩れずに残ることから、建築の無事や出世運がアップするという噂もある。

 

本宮-最大のパワースポット-

第三鳥居をくぐればついに本宮へと至る。

鳥居から正面にあるのが草薙神剣が祀られ、熱田大神が御祭神となる本宮。

かつては尾張造りの社殿だったものを、明治26年に改修され伊勢神宮とほぼ同じ規模、社殿配置の神明造りとなった。

その最も奥に見えるのが本殿となる。

 

祈祷殿・長床

車祓いの受けられる祈祷殿。
境内西側の専用の車道を利用して中に入ると祓場がある。

本宮拝殿を臨む長床は熱田大神に祈りをささげる特別な場所であり、大前での挙式を行うさいにはこの長床で執り行われる。

 

こころの小径-女性に嬉しい美肌のパワースポット-

祈祷殿の右側付近から本宮の周囲を巡るように続く道がこころの小径(こみち)。

熱田神宮でもっとも神聖なエリアとされ、たばこ、飲食、ペット、スマホの使用、カメラ撮影のすべてが禁止されている。

 

一之御前神社

小径を進むと「一之御前神社」に参拝することができる。
御祭神は本殿の御祭神である熱田大神の「荒魂」。

 

清水社

さらに先に進み本宮の北側から広がるちょっとした山道を歩いているような気分にさせる静寂な杜を抜けると、本殿の東に位置する場所には水を司る神を御祭神の罔象女神(みずはのめのかみ)を祀る「清水社」がある。

社殿の奥には水が沸くことから「お清水さま」とも呼ばれ、その水で眼を洗えば眼が良くなり、肌を洗えば肌がキレイになると言われている。
熱田大神が絶世の美女である楊貴妃であるという言い伝えもあり、その水の中央にある石が楊貴妃の石塔の一部と言われ、柄杓で三回水をかけると願い事が叶うとされている。

その近くにある大楠は七本楠の中でも2番目に大きなもので、唯一手で触れることが許されていて、そのパワーをいただくことができる。

 

他にもかつて草薙神剣が奉納れていた土用殿、五穀豊穣の守護神である大年神(おおとしかみ)をお祀りする「御田神社」、吉備武彦命(きびたけひこのみこと)、大伴武日命(おおともたけひのみこと)をお祀りする「竜神社」などがある。

こころの小径を進むと神楽殿に辿り着く。
※こちらから進むことも可能

参入時間 9:00~16:00
距離 480m
所要時間 10分

神楽殿

本宮の右側にあるのが神楽殿

初宮参り・安産・厄除け・家内安全などのご祈祷はここで行われる。

 

授与所

本宮の右に見えるのが授与所。

御札やお守りなどを購入できる。

その右側が神楽殿への入り口となり、

祈祷の受付もこちらで行う。

 

御朱印

御朱印の受付は建物の左側。

通常時なら1名で対応だが、行列になると数名での対応となる。
その場で御朱印帳を渡して、初穂料を納めて御朱をいただく。

初穂料は決まっていないので、300円~500円ほどで大丈夫だろう。
当然1,000円札しかなくて、おつりを下さいなんていう行為は失礼なので、そこは気前よく1,000円を納めてこよう。

初穂料 決まっていない

 

宝物館

神楽殿から北にまっすぐ進むとあるのが文化殿(宝物館)。

皇室や将軍・藩主・一般の篤志家などから寄贈された資料約6,000点が収蔵される。

なかでも古神宝・刀剣・和鏡・古文書・什器などには、国宝・重要文化財・愛知県文化財に指定されたものも多い。

入ってすぐの場所に展示されているのは「真柄太刀(まがらたち)」と呼ばれる大太刀。

元亀元年(1570年)の姉川の合戦で真柄十郎左衛門が使っていたという刀。
その刃長は221.5cm、重さ4.5kgあり、当時頭上で軽々と振り回してみせたといわれている。

宝物館拝観料

  一般 団体
大人 300円 250円
小中学生 150円 100円

 

清雪門

道沿い右手に見えてくるのが清雪門(せいせつもん)。

もとは本宮の北門だったといわれている。
別名は不開門(あかずのもん)ともいわれており、天智天皇7年(668年)に新羅の僧が神剣を盗み出し、この門を通ったといわれ、以来不吉の門として忌み嫌われ神剣還座のさいに閉ざされたという。

 

南新宮社-無病息災-

さらに南に進むと左手にあるのが南新宮社(みなみしんぐうしゃ)。

八坂神社の御祭神と同じ、疫病退散の神様でもある素盞嗚尊(すさのおのみこと)を祀る社殿。

熱田神宮内で唯一の朱塗りの社殿となる。

 

楠御前社-安産・縁結び・病気平穏-

南新宮社からの道をまっすぐ正参道の方へ向かうと右手にあるのが楠御前社(くすのみまえしゃ)。

伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉册尊(いざなみのみこと)の二柱を御祭神とし、社殿はなく楠の神木が祀られている。

子安の神、お楠さまとも呼ばれ、安産の神として信仰が厚い。
授与所で手に入る小鳥居に干支と氏名を書いて奉納すると願いが成就するとわれている。

 

正門へ

正参道に出て南に進めば正門へとたどり着く。

正門を北に見て左に向かう。

鳥居をくぐればひときわ広い敷地へとでる。

その左手には手水舎がある。

 

別宮八剣宮-勝負運・仕事運-

広場の右奥にあるのが別宮八剣宮(べつくぐうはっけんぐう)。

元明天皇和銅元年(709年)に勅命により作られた神剣を祀るために建てられた。

御祭神は本宮と同じく熱田大神で、年間の祭典、神事から建物は小さいながらもその造りや配置にいたるまで本宮と同一。
古来より武家の信仰があつく織田信長や徳川家康による修造・造替の記録も残るほど。

そういったところから、勝負運や仕事運のご利益があるとされている。

 

上知我麻神社-知恵授け・商売繁盛-

鳥居正面にあるのが、上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)。

上知我麻神社は乎止與命(おとよのみこと)を御祭神し、知恵の文珠さまとも呼ばれており学業成就のご利益があると受験シーズンには賑わう。


その右手には大国主社(おおくにぬししゃ)があり大黒様が祀られ、左手には事代主社(ことしろぬししゃ)があり恵比寿様が祀られている。
商売繁盛、家内安全のご利益があり、毎年1月5日な行われる「初えびす」ではそのご利益のある一番札や福熊手を求める人々で盛大な賑わいを見せる。

 

上知我麻神社・社務所

左手にあるのが上知我麻神社の社務所。

命名祈祷・初熊手受付も行っている。

 

御朱印

御朱印は上知我麻神社と別宮八剣宮の2つがいただける。

初穂料 決まっていない

 

菅原社-学業成就-

西参道を西門に向かい右手にあるのが菅原社(すがわらしゃ)。

出典:熱田神宮

御祭神に学問の神様として崇められる菅原道真公を祀る。

下知我麻神社-旅行安全-

西門より境内から外に出て、敷地沿いに北に歩いた神宮西駅近くにあるのが下知我麻神社(しもちかまじんじゃ)。

出典:熱田神宮

参拝のために一度境外に出る必要がある。
上知我麻神社の御祭神・乎止與命の妃である真敷刀俾命(ましきとべのみこと)を祀る神社。

旅行安全の神として信仰されている。

 

食事休憩もできる

正門方向から第二鳥居へと向かうと手前に左に曲がると西参道がある。
ここをちよっと進めば左手にきよめ茶屋、宮きしめんなどがある。

※画像奥が第二鳥居方向

まずはここで心と身体を落ち着かせてから参拝したり、境内を巡った最後に休憩がてら寄り道してもいいだろう。


名古屋メシの定番きしめん。宮きしめんに行ってみた

 

二十五丁橋

その目の前の庭園にあるのが南神池。

※右の建物が清め茶屋

そこに繋がる小川にかかる橋が二十五丁橋。

尾張名所図会や名古屋甚句で有名で、板石が25枚並んでいることからこの名がつけられた。
名古屋で最古の石橋で、熱田神宮を巡るお堀に架けられていたが、境内拡張のさいに解体され、のちにこの場所に復元された。

いまもなお昔ながらのその姿を今に残すスポット。
ちなみに渡ることはできない。

 

最後に

これで主要なパワースポットおよび観光スポットをすべて巡ることができる。
他にもいくつかの観光スポットはあるが、このルートを巡りながら途中に寄り道することですべてを網羅することが可能。

朝から参拝をし、昼に境内で昼食をとるのもいいし、正門から出たところにあつた蓬莱軒などのグルメスポットもあるのでかなり充実した時間を過ごせるんじゃないだろうか。

名古屋に来たら熱田神宮は必見だ。

 

熱田神宮
住所 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1番1号
TEL 052-671-4151
参拝時間 24時間
授与所 7時頃~日没
駐車場 無料 東門300台/西門40台/南門60台
所要時間 2時間~3時間

たいちょー

栃木で活動する雑記ブロガー。 栃木県の観光に役立つグルメやスポット情報を中心に紹介 | 栃木のグルメ・観光情報の発信(たまに他県も)/気になったことを自由にダラダラ綴ります | 社畜ゆえ多忙になるとメシネタ過多になります。




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