日光の社寺の表玄関を飾る朱塗りのひときわ目立つ神橋。
日光に観光に来たら絶対外せない、必ず目にするスポットのひとつだ。
昭和49年に一般公開されるようになり、平成9年の大修理を経て今ではその橋を実際に歩くことができる。
※渡りきることはできない。
その霊験あらたかな神橋に行ってみた。
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神橋
二荒山(男体山)をご神体としてまつる二荒山神社の建造物であり、国の重要文化財にも指定され、1999年には世界遺産にも登録された。
山間部の渓谷にあるはね橋形式の建造物としては日本でただ一つの古橋にあたり、山口県錦帯橋、山梨県猿橋と並ぶ日本三大奇橋の一つに数えられる。
奈良時代の末、神秘的な伝承をもとにここに架けられ、以来神聖なものとして奉られたものだ。
寛永13年(1636年)に現在の神橋の姿に作り替えられてからは神事や国の重要事にのみ使用され、一般の通行は許されなかった。
のちに1982年の男体山頂鎮座1200年祭斎行にむけて、1974年に一般公開がされた。
そのおかげで今では観光としてその神橋に実際にふれることが可能となった。
神橋に行ってきた
世界遺産の神橋。
いくら一般公開されているとはいえ、気軽に歩き回れるものではない。
ここで渡橋券を購入する必要がある。
ちなみにここで二荒山神社神橋の御朱印も受付されているので、御朱印帳を忘れずに持参しよう。
料金を払えば渡橋券の半券とパンフレットがもらえるのでお持ち帰りしよう。
そしてこの鳥居を抜ければ、世界遺産の神橋はすぐそこだ。
ここから先は神聖なエリア・・・!?
まぁ気にしないことにする。
一枚岩
鳥居をくぐり、門を通り過ぎると左手にあるのが一枚岩。
伝承では1250年前に勝道上人が日光山を開くためにこの地を訪れた際、大谷川の急流に行く手を阻まれてしまう。
その際にこの場所で弟子たちとともに神仏の御加護を祈ったところ、対岸に一人の神人「深沙大王」が現れる。
深沙大王が右手にもった赤と青の2匹の蛇を放つと、虹のように橋をつくり背には山管が生え、上人一行は大谷川の急流を無事渡ることができた。
その出来事をもとに作られたのが神橋であり、その伝承の地がこの一枚岩。
神橋を支える一枚岩ということで開運の象徴でもある。
神橋
重要文化財である神橋を手が触れられるほどの距離で見ることができる。
でも触れることは禁止なので注意。
聖地日光の表玄関を飾る朱塗りの美しい神橋。
かつては「御橋」や「山菅の蛇橋」とも呼ばれていた。
自然の中に朱塗りの橋と一見不釣り合いに思いがちだが、優雅な曲線を描くその姿と自然に映える朱の赤が美しさと神々しさをかもしだす。
長さ28メートル、幅7.4メートル、水面よりの高さ10.6メートルあり、その特徴的な構造を垣間見ることかできる。
一方通行となるので橋を一周することとなり、対岸への移動や対岸から橋を渡ることはできない。
これがかつて神事などで橋を渡るさいに見た景色だ。
今は車道がその道を遮るが橋の先に参道が続く。
遠回りでもいいから、車道を別の場所に通しておいたら最高の眺めだっただろう。
神橋からの景色
橋から見る周囲の景色はこんな感じ。
かつての急流とは思えぬほど穏やかでキレイな大谷川が流れる。
橋の端まで来たら折り返しだ。
強運おみくじ
橋のたもとには社があり、強運おみくじが引ける。
真横にある一枚岩の開運パワーを吸収したまさに強運のおみくじ。
10種の縁起物のひとつが手に入るという。
ここは昇り龍(強運上昇)か七福神(幸運)、小槌(金運)あたりが欲しいところだ。
俺のターン的なやつきた。
そして強運おみくじは「小槌」。
昇り龍あたりで全方位カバー的なのを期待したが、金運特化も悪くない。
今年は色々と期待しよう。笑
神橋風鈴祭り
また7月1日から9月9日の間は神橋風鈴祭りが開催されている。
2017年より開催されている祭りで、2回目となる今年は昨年の2.5倍の500個の風鈴が飾り付けられている。
涼やかな音色がとても心地よい。
5色の風鈴と大吉数である31個の風鈴の下くぐることでそのパワーを取り込むことのできる、幸せの風鈴くぐりがおすすめだ。
開催期間 7月1日~9月9日
最後に
聖地日光の玄関口である神橋。
ここが参拝のスタート地点みたいなものなので、まずはここを訪れてから日光東照宮に向かうと気分も高まることに違いない。
駅から徒歩20分ほどでたどり着くことができる。
開運スポットからパワーを吸収し、強運おみくじで強運も授かり、御朱印ももらって次のステップに踏み出そう。
神橋
住所 栃木県日光市上鉢石町
TEL 0288-54-0535(二荒山神社)