今風にアレンジのされていない歴史を感じさせる当時の味。
じっくり煮込んだやわらかな牛肉の旨味の妙。
カレーといえば当日より翌日の方がおいしくなる。
100年前のビーフカレーはいったいどんな味なのか?
100年という歳月により熟成されたビーフカレーの原点となる味、100年前の旧オリエンタルホテルのビーフカレーを食べてみた。
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100年前のビーフカレー
神戸の旧オリエンタルホテルの名誉総料理長である石阪勇氏が100年前のレシピを再現したのが、今回食べる神戸のMCCから発売されているレトルトカレーの100年前のビーフカレーだ。
兵庫県神戸市にて1870年開業の旧オリエンタルホテルは日本最古級の西洋式ホテルといわれている。
その歴史は1995年で幕を下ろすが、2010年より新たなオリエンタルホテルがオープンを果たした。
その旧オリエンタルホテルの100年前のビーフカレーのレシピから再現したのが今回のレトルトカレー。
黄金に輝くレトルトパックには100シリーズという印刷がある。
どうやらこの商品、全部で5種類あるらしい。
ひとまず熱湯に投入し待つこと5分。
完成したのがこれ。
酸味を感じるスパイシーな香り。
それではひとくち。
小麦粉と独自のスパイスを炒めて仕上げたというルーを使用し、長時間かけて作り上げたフォンで伸ばしたものをベースとしている。
そこに玉ねぎやチャツネの甘味を効かせたシンプルなソースを使用しているらしい。
具材は牛肉だけとシンプルだが、ソースには旨味が濃縮されていて素材の旨味を十分感じられる。
しっかりとスパイスが効いていて酸味と程よい辛みが心地よい。
3時間煮込んだという牛肉は口の中でホロホロ崩れるほど柔らかい。
化学調味料を使わず味をごまかしてないところもいい。
今風の味に慣れてしまっているせいか、これはという感動は無いが普通に美味しい。
バターライスやサフランライスと合わせたり、ナッツ類やフライドオニオンをトッピング、野菜のピクルスを添えるなどのアレンジをすると美味くなるそうなので、ちょっと物足りないなという人は試してみるといいかもしれない。
100年前のビーフカレー
オススメ度★★★☆☆
価格 429円
販売 全国のスーパーなど
内容量 200g
エネルギ― 277kcal
タンパク質 9.8g
脂質 15.2g
炭水化物 25.2g
ナトリウム 910mg
食塩相当量 2.3g