今やファミマの看板商品となったファミチキ。
骨付きのフライドチキンが主流だったものをあえて骨なしにすることでその手軽さとスパイスの効いた美味さで瞬く間にヒットし、発売から10年目となる昨年ついに累計10億本の販売を達成し不動の人気商品となった。
そのファミチキの海の親であるファミマの上田元会長の引退を記念してどんでもない弁当が登場した。
上田元会長もノリノリで作ったというその弁当の名は黒幕引き丼。
まさに黒幕の引退に相応しい名前だ。
2017年5月23日より数量限定で発売となった黒幕引き丼だが、今回手に入れる機会があったので食べてみた。
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ファミマの黒幕引き丼
これがその黒幕引き丼(498円)だ。
真っ黒な包装に白と赤で書かれた文字は売り場でもひときわ目を引く。
真っ赤な毛筆文字で書かれた黒幕引き丼の文字はインパクト抜群。
名前からはどんな弁当かまったく想像できないし、開封するまでなんだかよくわからないので、ネタ的な要素も含めて楽しめる人にはいいかもしれない。
さっそく包装から本体を引き抜くと現れる黒幕引き丼の雄姿。
具材とご飯が別のトレイに分けられている。
中央には大きなファミチキ、そしてその上には南蛮タレがかけられている。
そしてたっぷりのタルタルソースにカレー風味のキャベツ。
ご飯に盛れば完成だ。
若干ミスった感はあるがご愛敬。
タルタルはトロトロ系ではなく、まとまり感があるタイプなので落ち着いてスライドさせればキレイに盛れるだろう。
食べてみた
それではひとくち。
まずファミチキだが、純粋にファミチキを乗せているのではないようで、しっとり感のある上品なフライドチキンといった印象だ。
あの独特のジャンクな風味と食感はまったくない。
そしてウスターソースの効いた南蛮タレはとろみがあり甘味がしっかり絡む。
そこに卵感の強いタルタルソースのまろやかなコク、シャキシャキのカレー風味のキャベツがまとめあげている印象。
ぶっちゃけカレー風味のキャベツが無いと微妙、というよりキャベツが優秀すぎる。
この南蛮タレがなんでも同じ味にしてしまう強制力を持っているのもあるが、そもそもファミチキ感が無いのも残念だ。
フライドチキンの入った弁当といえば南蛮タレという、ある意味弁当界の暗黙の了解的な味付けから脱却できなかったことが一因だろう。
これはどちらかといえば普通のチキン南蛮丼だ。
最後に
南蛮タレ好きな人にはいいかもしないが、ファミチキの丼として食べるなら残念ながら物足りないとしか言いようがない。
完全に名前負けしているところがある。
引退記念の数量限定なら、もっと万人受けするような工夫をせずにがっつりファミチキぶっこむ位の気概は欲しかった。
もしこれを完全なファミチキの丼として食べるなら、ファミチキを追加購入するといいかもしれない。
もし購入する機会が再びあったならアレンジを試してみたいと思う。
黒幕引き丼
価格 498円
販売地域 全国のファミマ
発売開始 2017年5月23日
エネルギ― 740kcal
タンパク質 20.7g
脂質 24.8g
炭水化物 108g
ナトリウム 1.3g