和スイーツな甘味として定番のおしるこ。
正月明けの1月11日の鏡開きの日に無病息災を願って食べられる特別な「おしるこ」、栄養満点な小豆とともに正月に歳神様にお供えしていた鏡餅を神様に感謝していただく日本の風習のひとつでもあることから、この時期にいただく機会も多い。
おしることいえば、関東ではあんこを水で伸ばし焼いお餅などを加えて食べるものが馴染み深い。
ひとくちにおしること言っても、地域によって特徴などに違いがあり、「おしるこ」や「ぜんざい」と呼ばれることがある。
関西や九州ではこしあんを使ったものが「おしるこ」で、つぶあんを使ったものが「ぜんざい」と呼ばれるけれど、関東では一般的に汁気のあるものが「おしるこ」で、汁気が少ないor無いものが「ぜんざい」と呼ばれている。
さらに元を辿れば、江戸時代には塩気のきいた食べ物として酒のつまみとして食べられていたもので、現代のような甘味ではなかった。
意外と奥深いおしるこだが、関東のおしるこは、「つぶあん」に「こしあん」それによっても風味が全然違う。
今回作るのは関東版のつぶあんのおしるこだ。
目次(タップできる)
おしるこの作り方
用意した材料はこんな感じ。
レシピ
- 小豆 200g
- 砂糖 150g
- 塩 ひとつまみ
- 餅 お好み
必要な材料は意外と少ない。
作り方
手順
- 小豆を軽く水洗い
- 小豆を2回茹でこぼす
- 小豆が柔らかくなるまで弱火で60分煮る
- 砂糖を加えて練るように10分ほど煮る
- 塩ひとつまみを加えて混ぜたら火を止め30分なじませる
- 水を加えて火にかけて、フツフツしてきたら砂糖や塩で味を整える
- 器に盛り付け、焼いた餅をのせたら完成
小豆を軽く水洗いして、不純物を取り除いておく。
鍋に小豆と水(800ml)を加えて火にかけ、沸騰したらザルにあけて煮汁を捨てる。
これを2回繰り返して、アクや渋みを抜いておく。
※茹で汁のアクは抗酸化物質のサポニンなので、身体に良いので風味が気にならないならやらなくていい
鍋に水(800ml)を加えて蓋をして、弱火で60分煮る。
小豆が柔らかくなり、煮汁が減ってきたら砂糖(150g)を加え、とろ火で10分ほど練るようにしながら煮る。
仕上げに塩ひとつまみを加えて混ぜたら火を止め、30分ほどなじませる。
餅を焼いておく。
この時に米油を塗っておくと剥がれやすい。
出来上がったあんこに水(600ml)を加えて火にかけ、フツフツとしてきたら砂糖と塩で味を整える。
器に盛り付けて、焼いた餅を載せたら完成。
あんこの保存方法
作ったあんこはすべておしるこにしてしまうのではなく、あんこの段階で必要量以外は分けておくと保存もきくのでちおすすめ。
2~3日で食べるなら冷蔵で、小分けしてラップに包みフリーザーバックに入れて冷凍庫に入れておけば1~2ヶ月は保存できる。
※保存状況による
ちなみに食べる時は自然解凍か、鍋で焦がさないように加熱するといい。
小豆から作る本格おしるこ食べてみた
完成したのがこれ。
ちょっと汁気が多すぎたか、つぶあん感が感じられないビジュアルになってしまった。
まぁ問題は味だ。
さっそく食べてみよう。
さらりとした口当たりで、塩を加えてるので甘みが引き立っている。
つぶあんなので風味良く、餅にもよく絡む。
汁気が多いので、飲むおしるこ的な味わい方もいける。
最後に
小豆から作る本格的なおしるこ作ってみた。
手間はかかるけど、自分好みの味わいのあんこに仕上げられるのがいい。
甘くて疲れが取れる気分で、ポカポカと温まって寒い日には最高。
あんこはこしあん派だったけど、あたらめて食べてみるとつぶあんもありかもしれない。