本場イタリアで話題となり、日本でも最近SNSで話題の『暗殺者のパスタ』。
パスタ料理の概念を覆す、パスタをフライパンで焼いてから煮るという独特の調理法で仕上げるこの料理。
物騒な名前ではあるが、その味はヤミツキになるほど旨いという。
さっそくそんな『暗殺者のパスタ』作ってみよう。
暗殺者のパスタ
暗殺者のパスタとは、イタリア南部にあるプーリア州発祥の料理。
イタリア語でスパゲッティ・アッラッサシーナ(Spaghetti all'assasina)と呼ばれる。
プーリア州はイタリアをブーツの形に例えるならば「かかと」に位置する場所にある。
「イタリアの食糧庫」と呼ばれるほど農作物から海産物まで食に恵まれた土地。
白壁の街並みが特徴的で、東はアドリア海、南はイオニア海に面する数百kmにもおよぶ地中海の海岸線も有名な人気観光地。
そんな土地のとあるレストランで1960年代に生まれた『暗殺者のパスタ』。
名前の由来は諸説あるが、味や辛さ、その見た目などからつけられたと言われいる。
※詳しい表記は諸事情により省略する
その作り方も特徴的で、使用するパスタはスパゲッティ、茹でるのではなく生のままフライパンでソースを吸わせてから焼きつけ、トマトソースで煮込むという独特な調理法。
暗殺者のパスタのレシピ
暗殺者のパスタは本来はスパゲッティ・トマトピューレ・トマトペースト・唐辛子・ニンニク・オリーブオイル・塩だけで作れるもの。
アレンジが加えられ、日本ではコンソメなどを加えるのが主流になっている。
今回は、料理人のGeorgeさんとバズレシピでおなじみのリュウジさんのレシピを参考に作ってみた。
用意した材料はこんな感じ。
レシピ
・トマト缶 200ml
・トマトビューレ 40g
・にんにく 2片
・唐辛子 4本
・玉ねぎ 1/4個
・パスタ(1.4mm) 100g
・オリーブオイル 大さじ2と1/3
・水 200ml
・塩 2つまみ
・コンソメ 小さじ2
・黒胡椒 お好み
作り方
手順
- トマト缶・コンソメ・水を合わせトマトダシを作っておく
- フライパンにオリーブオイル大さじ1をしいてパスタに焦げ目がつくまで焼く
- オリーブオイル大さじ1をしいて刻んだニンニク・タマネギ・唐辛子を炒める
- トマトペーストを加えて軽く炒め合わせ、オリーブオイル大さじ1/3加え水分をパスタに吸わせるように絡めていく
- トマトダシをパスタが浸るくらい加え、水分が無くなるまで中火で煮込む
- トマトダシを使い切るまで何度か繰り返す
- 皿に盛り付け、黒胡椒を振ったら完成
できれば大きめの鉄フライパンを用意しておくと色々と捗る。
テフロンのフライパンで一度作ったが、どうにもベストな焦げにならなかった。
さっそく作ってみよう。
まずはトマト缶(200ml)、水(200ml)、コンソメ(小さじ2)、塩2つまみを加えてトマトダシを作っておく。
温めた鉄フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を加えなじませたら、パスタを投入し表面を焦がしていく。
※フライパンのサイズの都合で半分に折っている
表面を焦がしたら、いったん端にどかし、オリーブオイル(大さじ1)を加え刻んだニンニクを炒めて風味づけする。
刻んだ玉ねぎを加え、火が通るまで軽く炒める。
玉ねぎにほんのり透明度が出てきたら刻み唐辛子(4本)を加えてなじむまで炒める。
トマトピューレ(40g)を合わせたら、パスタに水分を吸わせるように絡めていく。
水分が無くなってきたらトマトダシをパスタが浸るくらい加える。
中火で水分が無くなるまでパスタを煮込んでは、トマトダシを加える工程をダシが無くなるまで繰り返す。
最終的にはパスタが煮込まれることでパリパリ状態から柔らかくなってくる。
トマトダシをすべて使いきったら煮込みの工程は終了だ。
※大体10分くらいかかった
皿に盛り付け、最後に軽くオリーブオイルを回しかけ黒胡椒を振ったら完成。
ガツンとくる辛味と芳ばしい味わいがクセになる
画像ではわかりづらいが、濃厚な赤みを帯びた色だ。
さっそく食べてみよう。
唐辛子の辛さがガツンと刺激してくる。
パスタの香ばしさに濃縮したトマトの酸味と旨味が一体化、玉ねぎのコクと甘味が旨味を引き立てる。
パスタはアルデンテな仕上がりで、時折パリッとした食感のアクセントもいい。
黒胡椒のスパイシーなアクセントも絶妙にマッチして、後引くクセになる味わいに仕上がっている。
味変的に追いタバスコすると酸味と辛味がブーストされて、辛さMAXにビター感も引き立ってくる。
ブッラータチーズがベストらしいが、粉チーズを合わせても抜群に旨い。
最後に
最近SNSで話題の『暗殺者のパスタ』を作ってみた。
焦がしたことで香ばしい風味と、煮込むことで中までしっかり味が染みた濃厚な旨味がクセになる。
ガッツリ唐辛子を入れて辛味をマシマシにすると最高だ。
王道の作り方もいいけど、アレンジ次第で無限の可能性を感じる料理だった。