栃木県岩舟町にある酒蔵、相良酒造より創業190年を記念した復刻銘柄『東照(とうしょう)』が2021年3月に発売開始された。
「春の陽だまり」をコンセプトとする、心安らぐ味わいを追求する一品。
春にしか出荷されない季節限定のお酒。
今回はそんな『東照(とうしょう)』を飲んでみた。
※撮影忘れてすでに少し飲んでしまったけど
相良酒造
相良酒造は、栃木県栃木市岩舟町静にある酒蔵。
『朝日榮』と『三毳山』『東照』の3銘柄をメインに扱う。
全国的には『朝日榮』が有名だ。
年季の入った木塀、瓦葺きの立派な門構えが風格を感じさせる。
それもそのはず相良酒造は、天保2年(1831年)に創業した190年もの歴史ある酒蔵。
なんと現在で9代目の蔵元になる。
創業より「和醸良酒」を心に刻み、現在は創業当時のスタイルにて酒造りを手掛けているという。
日光連山からの伏流水を仕込水とし、栃木県産米や栃木県酵母を使い仕込まれる酒は「とちぎの酒」として注目される。
相良酒造では北関東でも数少ない女性杜氏(とうじ)が務める。
酒蔵詳細
酒蔵詳細
株式会社相良酒造
創業 天保2年(1831年)
住所 栃木県栃木市岩舟町静3624
TEL 0282-55-2013
営業時間 9:00〜17:00
定休日 土日祝
販売 酒造での一般販売なし
酒蔵での一般販売は行っていない。
東照(とうしょう)
これが相良酒造より3月に季節限定出荷された『東照(とうしょう) 特別純米』。
データ
東照(とうしょう)
出荷日 2021年3月16日
販売 特約店にて
価格 1,485円(税込)
内容量 720ml
原料米 あさひの夢
精米歩合 60%
日本酒度 +5.5
酸度 1.4
アルコール度 16%
飲んだのは6月のため、現在売り切れの場合アリ
1980年代におよそ20年の間、県内を中心に販売されていた普通酒。
190年という節目の年に、酒造りを支えてきた米農家や消費者に感謝の想いを届けようと復刻された。
日光東照宮との関係性があると勘違いする人がいるが、東から照らす朝日のように夜明けへの期待と隆盛の願いを込めてつけられた名前だという。
栃木県産米と栃木県産酵母のみを使って醸すことを条件に作られ、心が安らぐような優しい味わいを追求した一品。
「春のひだまりのようなお酒」をコンセプトにつくれられたお酒は、まるで草花が春の陽気に花咲くように温度帯により味わいに変化が生まれるという。
おすすめは常温~ぬる燗(40℃)
さっそく飲んでみた。
まだ常温より若干低い「涼冷え」といったところか。
フルーティーな香りの奥に辛みを感じさせる香りがほんのりただよう。
口に含むと、爽やかな香りが広がりフルーティーな甘い味わいが優しい口当たり。
後からビリッとした辛みとほんのり苦味のあってコク深い味わい。
常温にして飲んでみると、甘さが引き立ちまろやかな味わいへと変化する。
使用したお猪口
最後に
栃木県岩舟町にある酒造「相良酒造」の創業190年を記念して作られた『東照』飲んでみた。
フルーティーな香りと甘い口当たりが優しく、後からピリッとした辛みとほんのり苦味を感じるコク深い味わいの一品。
温度を変えて飲むとまた違った顔をのぞかせる。
栃木に訪問したさいには、お土産に「とちぎの酒」を一本なんてのはどうだろうか?
お酒は20歳になってから!