メイヤーレモン(マイヤーレモン)を知っているだろうか?
皮まで食べられるレモンと言われ、オレンジ色に近い色と丸みを帯びているのが特徴だ。
初夏から秋にかけて旬を迎えるニュージーランド産メイヤーレモン。
お菓子にジュースなど使い勝手は色々あるが、夏におすすめのひとつがカットして冷凍保存する方法。
ドリンクなどにそのまま氷代わりに使えて、レモンの風味もつけることができて非常に便利だ。
メイヤーレモン
一般的な輸入品のレモンなど柑橘類にはポストハーベスト農薬と呼ばれる、収穫後に塗布される農薬が使用されている。
これは「防かび剤(防ばい剤)」として使用され、輸送中にカビの発生や増殖を抑えるために使用されている。
※日本では食品添加物と呼ばれ、ある程度の基準が設けられている。
スーパーなどに並ぶレモンに以下のような防ばい剤使用の表記を見たことはないだろうか?
防かび剤
・イマザリル(IMZ)
・チアベンダゾール(TBZ)
・オルトフェニルフェノール(OPP)
・フルジオキソニル(FI)
日本国内で流通しているレモンはそのほとんどが海外産の輸入レモンに頼っている。
その9割は防カビ剤が使用されていると思って間違いない。
これらは毒性があり特に「イマザリル」に至っては危険性が高く日本国内での使用を禁止され、厄介なことに皮だけでなく果肉まで浸透する。
皮をしっかり洗えば平気という人もいるかもしれないが、特に頻繁にレモンを摂取する人には推奨されない。
国内産のレモンなどを使用するのがベストだが、スーパーなどに並ぶことは稀で、どうしてもお取り寄せなどに頼る必要があるため普段使いには向いていない。
防カビ剤を使用していないレモン
そこで使用したいのがメイヤーレモン。
主に6月から10月の初夏~秋にかけてが旬となるニュージーランド産のレモン。
11月から3月の冬~春にかけては国内産のメイヤーレモンが流通する。
メイヤーレモン(100年ほど前に命名)は、レモンとオレンジの交雑により生まれた品種。
普通のレモンより濃い色味をしていて、どちらかというとオレンジ色に近い。
果汁をふんだんに含んだ丸みを帯びた形状も特徴的だ。
カットすると爽やかなレモンの香りとともにオレンジにも似た香りが広がる。
メイヤーレモンは普通のレモンより酸味が少なく糖度が高く、皮も薄く苦味も少ないのでそのまま使用するにも適している。
果皮の色味がオレンジ色に近いほど酸味少なくオレンジのような風味感が強くなり、逆に黄色に近いほどレモンの風味が強くなる。
防カビ剤を使用していないので、お菓子やドレッシングなどに果汁を使うだけでなく、苦味も少ないので皮ごと使用する料理にも使用しやすい。
カットレモンを冷凍すると色々捗る
夏の時期におすすめなのが、レモンをくし切りや輪切りにカットして冷凍する方法だ。
大量買いしても長期保存が効くし、そのまま使えるので非常に重宝する。
そのおすすめの使い方が、ドリンクなどに氷代わりとして投入する方法。
レモンの爽やかな香りに、溶けると果汁が広がる。
果肉を潰しながら飲めば、お好みの風味にカスタマイズも可能だ。
よくやる方法をまとめてみた。
まるごとレモンジンジャーエール
コップに氷と冷凍したメイヤーレモンをたっぷり、そこにジンジャーエールを注ぐだけ。
ジンジャーエールの炭酸の刺激に、爽やかなレモンの香り。
すっきりとした酸味と甘みが引き立ちグビグビといける。
レモン水
冷凍レモンに冷水を注ぐだけのシンプルなドリンク。
お好みでシロップなどで甘みを加えてもいい。
爽やかなレモンの香りと酸味がスッキリした味わい。
お好みでレモンを潰して飲んでもいいが、水を注ぐだけでレモンから自然と風味が溶け出す。
普通のレモンに比べたら果皮の苦味が少ないので、これだけでも十分いける。
まるごとレモンサワー
これも王道。
たっぷりのレモンにお好みのレモンサワーを注ぐだけ。
フレッシュなレモンの香りと酸味がレモンサワーの味わいをワンランク引き上げる。
レモンをザクザク潰して酸味を増せば脂っぽいつまみとの相性もさらにアップ。
お酒は20歳になってから
最後に
スーパーなどで売られるレモンはそのほとんどが輸入に頼っている。
ポストハーベスト農薬と呼ばれる防虫防カビ剤などが大量に使用され、あまり頻繁に使用する人には向いていない。
一番安心なのは、ワックスや防カビ剤を使用してない国産レモンを使用することだが、どうしてもお取り寄せで手に入れないといけないし、キロ単位で販売されていることが多いので成熟状態にもよるが冷蔵保存でも最大1か月がいいところ。
※お取り寄せして冷凍保存する使い方なら別だが
そこでおすすめしたいのが「メイヤーレモン」だ。
季節にもよるがスーパーなどで手軽に手に入るし、防カビ剤不使用なものがほとんどなので安心だ。
皮ごと使用するドリンクやレモン漬けなどにもオススメ。