2021年2月3日は初午(はつうま)の日。
初午の日に食べる稲荷寿司は『初午いなり』と呼ばれ、食べると福が来るとされている。
栃木県では初午の日に『しもつかれ』を各家庭や飲食店で作られる風習がある。
これまた無病息災の縁起物とされ、七軒の家のしもつかれを食べれば美容器にならないと言い伝えられるほど。
本日はそんな初午の日だし、かしわずしの『稲荷寿司』と自作ライトなしもつかれを食べてみた。
初午の日
2月初めての牛(うま)の日、この日は稲荷を祀る五穀豊穣を願った祭事が行われる。
稲荷神の使いであるキツネの好物が油揚げということから、油揚げや酢飯をつめた油揚げなどが供えられた。
こうして生まれたのが稲荷寿司と言われ、初午の日に食べる『いなり寿司』を『初午いなり』と呼び、これを食べると福が招かれる行事食として広まった。
全国いなり寿司協会は『初午いなり』の名を普及すべく、毎年2月11日を「初午いなりの日」として記念日に制定している。
また栃木県では行事食として『しもつかれ』が食べられる。
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初午の日に『しもつかれ』を作り、無病息災を願って赤飯とともに供えるという風味がある。
この日になると各家庭や飲食店では『しもつかれ』が作られ、県内は酒粕と鮭の生臭い独特の香りに包まれる・・・かどうかは知らんけど、とにかくあちこちでその作られるのは間違いない。
栄養豊富なこともさることながら、七軒の家のしもつかれを食べることで病気にならないという伝承もあるほど。
初午いなりとしもつかれで無病息災福来る
今回用意したのは、栃木市大平にある「かしわずし」のテイクアウト『稲荷寿司』と自作のライトな『しもつかれ』。
かしわずしの人気の『稲荷寿司』はテイクアウトでもおすすめしたい一品。
そして自作のライトなしもつかれは、去年初めて作った時にはあまりに旨くて毎年この時期の定番になりつつある栃木が誇る郷土料理のひとつだ。
かしわずしの稲荷寿司
これがかしわずしでテイクアウトした稲荷寿司。
稲荷寿司 700円
先代より受け継いだという、かしわずしで50余年ものあいだ不動の人気を誇る逸品。
もう見るからに煮汁の染み加減がヤバイ。
さっそくひとくち。
お揚げは裏返しにされ、ふっくらとして口当たりが優しく、しっとりジューシーな煮汁が溢れ出す。
酢飯はホロホロで溢れ出す煮汁が絡みつく。
煮汁の甘さも絶妙なコクある味わいで、ひとつ、またひとつと手が止まらない。
甘すぎないので後味は一般的なものよりもあっさりで、7個なんてペロリと完食できてしまう。
かしわずしでテイクアウトを利用するなら絶対選ぶべき一品。
自家製ライトなしもつかれ
今年もライトなしもつかれを作ってみた。
出来立ては全体的にまろやかな風味で食べやすい。
これを冷やすことで大根の辛味、ニンジンの甘みが引き立つ。
鮭の水煮缶を使っているので、独特の生臭さは一切気にならない。
鼻腔を抜ける酒粕の芳醇な香り、後味に感じるほんのりビター感がクセになる。
そしてこれをご飯の上にぶっかけて食べるのが至高。
しもつかれの冷たさとご飯のホカホカのギャップ萌え的な。
通常のしもつかれではなかなかハードルが高いが、このしもつかれなら結構抵抗なく行けると思う。
最後に
初午の日にかしわずしの『稲荷寿司』と『自家製ライトなしもつかれ』を食べてみた。
稲荷寿司はこれまで色んなお店で食べたが、今のところダントツで一番オススメしたい一品。
こんなご時世だが、逆に今なら気軽にテイクアウトも利用できるので、これをきっかけに是非訪問してみてほしい。
そしてライトなしもつかれは、食べず嫌いな人にも満足できる味になっていると思うので、是非一度騙されたと思って作ってみてほしい。
でも、騙された!!という報告は受け付けない!!
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