富山名物のひとつといえば郷土料理の「たら汁」は外せない。
富山県の沿岸、国道8号線の一角「たら汁街道」と呼ばれる通りでは郷土料理のたら汁の食べられる食堂が数多く密集する。
かつて新潟県と富山県の県境にある朝日町では、タラが豊富に水揚げされたことから、その名残でいまだにたら汁を出す食堂が多く残る。
越中宮崎駅から徒歩15分ほど、たら汁街道沿いにある有名店のひとつが今回訪問した「栄食堂」。
朝7時半から営業する数少ないお店のひとつだ。
今回はそんな栄食堂に朝食に寄り道してみた。
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栄食堂
国道8号線、たら汁食堂を新潟方面から車を走らせるとひときわ大きな駐車場に建つ一軒の食堂。
ここが栄食堂だ。
オープン30分前というのにすでに待ち客が2組。
その後続々とお客がやってきて、気づいたら駐車場には車が5、6台駐車していた。
街道からもわかりやすい「たら汁 栄食堂」の文字。
お店のすぐ裏手にはローカル線が走るのどかな場所。
店舗の隣、8号線を挟んだ反対側に広い駐車場が完備。
これだげ広い駐車場があることからも人気が伺える。
きっとピーク時にはこの駐車場が一杯になるのだろう。
栄食堂の店内
オープン10分前になると暖簾がかれられたので、さっそく店内へ。
店内右手に厨房、壁にはメニューが掲示されている。
冷蔵ケースにはセルフの一品メニューが置かれている。
入口左手には4人掛けのテーブル席が7卓、奥の広い座敷には座卓が10卓くらいあっただろうか。
昭和を感じさせる懐かしさあふれる店内。
店内はあっという間にお客でごった返す。
備え付けはこんな感じ。
栄食堂のメニュー
食堂らしさあふれるメニューの数々。
ホルモン焼きにキムチチャーハンなど気になるメニューは多いが、ここに来たらたら汁(800円)を注文しないとか意味が分からない。
メニュー以外にも冷蔵ケースに魚の煮物や野菜の煮つけ、サラダなどの一品ものが陳列されているので、セルフで好きなものを席に持っていく。
※会計は席で行うので持ってきた一品ものはその時に自己申告する。
ちなみにたら汁に使っている味噌はお土産として購入可能。
栄食堂のたら汁
たら汁を食べるために寄ったのに、違うメニューを食べようとする安定のメンツに「お前らに選択肢はねー」的な勢いでたら汁を強制注文。
どこの席での注文か把握できないので、注文をする前に先に必ず席を確保しておこう。
今回は左奥のテーブル席に陣取る。
まずはサラダ(300円)で準備運動。
ザ・食堂といった感じのサラダ。
そしてキンキンに冷えている(笑)
待つこと5分程度。
テーブルにおもむろに置かれるアルミ鍋。
取り皿は4つ、1つは魚の骨などを入れるためのものだ。
たら汁を注文すると3人分まとめてアルミ鍋で提供されるという豪快さ。
アルミ鍋一杯のたら汁。
特製味噌をといた汁にぶつ切りのタラ、刻みネギがたっぷり。
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たら汁食べてみた
今回はたら汁(800円)の他にライス小(150円)を追加した、たら汁定食的な感じ。
ぶつ切りのたらが具沢山。
さっそくひとくち。
ほっこり柔らか、たんぱくでクセがないタラ、味噌のコクと旨み、出汁が効いた汁が染みていて美味い。
ネギの風味とゴボウのシャキシャキ感がいいアクセント。
さてご飯との相性はどうだ。
あーこれはご飯がすすむやつだ。
どうしてライス小なんて注文してしまったのだろう、大にしておくべきだったか。
ちょっと汁だくめにしてたらを口に含んだらご飯をズルズルとかっこむと最高。
うまし!!
最後に
富山名物、たら汁街道の有名店「栄食堂」のたら汁。
アルミ鍋で提供される豪快さ、ぶつ切りされたたらがたっぷりという贅沢感がたまらない。
朝から営業しているので、旅の朝食の選択肢にも使えるというのもいいところ。
富山県の名物郷土料理「たら汁」うまかった。