栃木県芳賀郡益子町にある西明寺は笑う閻魔のアート御朱印が頂けると人気だ。
西明寺は、坂東三十三箇所第20番札所にあたる真言宗豊山派の寺院であり、本尊に十一面観音とする1300年近い歴史をもつ。
益子町の郊外にある独鈷山(どっこさん)の南斜面の中腹に構え、正式名称を獨鈷山普門院西明寺という。
特に笑い閻魔大王のアートな御朱印が有名で御朱印を求める参拝客に人気だ。
今回はそんな西明寺に行ってみた。
※訪問したのは2018年12月22日
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西明寺に行ってみた
益子町の郊外、田園風景の続く街道を山間部へと向かい独鈷山(高館山)の山道を登ると見えてくるのが今回の目的地西明寺だ。
ブナやシイの木が自生し、植物や昆虫、野鳥なども観察できるスポットでもあり、高館山の山頂まで続くハイキングコースを楽しむ人もやってくる。
18ヘクタールある境内には、西明寺の関連施設の他に医療や介護といった施設も併設される。
山道途中に30台ほど駐車可能なスペースがあり、さらに上へと向かうと20台ほど駐車可能なスペースがある。
混雑時は途中の駐車スペースから徒歩での参拝となるが、訪問時は混み合うシーズンではなかったので寺院近くの駐車スペースに停めることができた。
納経所と休憩所獨鈷處
駐車場からすぐにあるのが、納経所と休憩所獨鈷處(どっこいしょ)。
建物左手が納経所になっている。
おみくじや笑い閻魔様の描かれたオリジナルの御朱印帳4種類(1900円)、お守りなど、御朱印はここで頂ける。
300円納めることで本堂内陣の参拝もできる。
建物右手の入り口を入ると休憩所の獨鈷處(どっこいしょ)。
入口すぐのカウンターには御朱印のサンプルも飾られている。
軽食・喫茶が可能で1日15食限定の手打ちそばも食べられる。
ハイキングや参拝の休憩、御朱印待ちなどに利用できる。
参道と楼門
社務所の先には130段ほど続く長い参道の石段が続く。
その石段では布袋さんも見守ってくれている。
階段を登れば歴史を感じさせる国指定重要文化財の楼門が姿をあらわす。
明応元年(1492年)に建立されたもの。
彫刻による細部に精巧な模様絵が施され、室町時代の特徴をあらわしている。
そして左右の側室には阿形と吽形の仁王像が配置されている。
三重塔と鐘桜堂
楼門をくぐると左手に見えるのは、国指定重要文化財である三重塔。
天文7年(1538年)に宇都宮家宗により建立されたもの。
和様、折衷様、唐様の三様式が用いられた優美な姿は仏の智慧のシンボルでもある。
その隣には朱色の鐘桜堂。
淳保7年(1722年)に再建されたもの。
閻魔堂と弘法大師堂
右手にあるのが閻魔堂。
正徳4年(1714年)に建立し、寛穂3年(1743年)に再建されたもの。
茅葺きの簡素な建造物で、堂内には西明寺で有名な笑い閻魔をはじめとする5体の仏像が並んでいる。
その左奥には弘法大師堂があるが改修中だった。
ここには八十八体の弘法大師像の寄進が期待されたが、今だ五十七体不足しているという。
現在も寄進を求め弘法大師八十八ヶ所造立の完成を目指しているという。
本堂
境内奥、一段高い位置に鎮座するのが本堂。
天平9年(737年)に建立され、元禄14年(1701年)に平野赤市発願により改修された。
朱色が独特の雰囲気を感じさせる。
本堂内の厨子は全唐様式となり、細部にまで特殊な技術が施されている。
国指定重要文化財に指定されていて、300円納めることで本堂内陣の参拝をすることもできる。
御朱印
御朱印は納経所でいただくことができる。
御朱印は全部で6種類。
通常の御朱印が3種(300円)、布袋さんの御朱印1種(300円)、片面書きの笑い閻魔の御朱印(600円)と両面書きの笑い閻魔の御朱印(1,000円)があるが、やはり一番人気なのは両面書きの笑い閻魔の御朱印だ。
受付時間は季節によって変わるので注意が必要。
・夏(4月~10月) 8時~17時
・冬(11月~3月) 9時~16時
※昼休み 12時~13時
また笑い閻魔の御朱印は11時~14時の間と16時以降は手書きで時間がかかるため受付ができない。
受付状況によっては早めに受付終了となる場合もあるので、確実に頂きたい場合はあらかじめ電話予約をしておくと間違いない。
ちなみに一人一冊までの制限がされている(参拝した本人のみ)。
最後に
素晴らしい笑い閻魔の御朱印を頂けることで有名な西明寺。
もちろんそれだけのものを頂くのだから当然時間はかかる。
基本的に電話で先に予約をした人の参拝時間を優先するので、予約なしで参拝する時には時間に余裕をもっておくことをおすすめする。
獨鈷山西明寺
住所 栃木県芳賀郡益子町益子4469
TEL 0285-72-2957