埼玉県川越市にある頑者本店。
つけ麺ブームの火付け役の一つに数えられる名店。
豚骨ベースに節や煮干しなどの魚介の旨みを合わせた濃厚なスープに魚粉、極太麺という王道スタイルを世に広めた発祥店。
今回はそんな頑者の本店に行ってみた。
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頑者本店
今回訪問したのは埼玉県川越市、西武新宿線本川越駅より徒歩2分にある頑者本店。
2000年10月オープンの頑者本店。
始まりは1993年に創業した川越市月吉町ので5坪7席小さなお店「ガンジャ」で、当時はラーメンを主体として営業されていた。
2000年につけ麺を主体とした頑者本店がオープン、その時生まれた「極太麺×濃厚つけダレ×魚粉」という構成が王道のスタイルとして2000年代のつけ麺ブームより広まり、今日までたくさんのお店で提供されるに至る。
本店は老朽化により2017年8月より建て替えのため休業、2018年4月9日より装いも新たにリスタートして今の姿に至る。
料亭のような店構えに風格すら感じる。
つけ麺ブームの火付け役として人気を博し、今や埼玉・東京・神奈川など10店舗以上の系列店を展開する。
本店では創業者の大橋英貴氏自ら腕を振るう。
製麺にこだわりをもつ頑者では、店主自ら製麺した麺を使用する。
店主は製麺会社「有限会社ひかり食品」の創業者を父に持ち、その家庭環境に多大な影響を受けているのがこだわりの理由のひとつ。
頑者の魅力はやはり動物系と魚介のWスープにもっちりとしたコシの強い極太麺、今や当たり前となった具材としての魚粉により引き立つコクと旨味による後を引く味わい。
連日行列ができる人気店だ。
頑者本店へのアクセス
アクセス詳細
住所 埼玉県川越市新富町1-1-8
車 関越道「川越インター」より2.8km(10分)
電車 西武新宿線 本川越駅「東口」より150m
東武東上線・川越線・埼京線 川越駅「東口」より950m
駐車場 なし(近隣にコインパーキング多数あり)
頑者本店の店内
和を感じさせる内装、奥行きのある店内。
重厚感のある木製カウンターが雰囲気ある。
左手厨房を囲むようにL字のカウンター席が12席のみ。
卓上調味料は、酢・粗挽き胡椒・カイエンペッパー・おろしニンニク。
店内入ると右手に券売機あり。
詳細
- 現金のみ対応
- 1万円紙幣まで使用可
- 領収書希望の場合はスタッフへ
- 紙エプロンが必要な人は券売機に備え付けのものを使用
頑者本店のメニュー
頑者本店のメニューはこんな感じ。
麺量
- つけめん
小180g・並230g・中280g・大330g - ラーメン
並150g・中200g・大250g
※茹で前
※つけめんはあつもり可
利用方法
オープン前
- 番号順に椅子に座り待機
万が一席を離れる場合は必ず代表者一人が残る - オープン10分前ほどに案内されたら食券を購入して手渡す
つけ麺のあつもり希望の場合はこのタイミングでコール - オープンしたら右奥の席から順番に座る
オープン後
- 行列時は列に並び、行列がない場合も外待ち席で待機する
- スタッフから案内されたら食券を購入し手渡す
- 案内された席に座る
- 食事を楽しむ
つけ麺のスープ割が希望の場合はコールして、上部カウンターへつけ汁の器を置く - 食後は食器はそのまま、ゴミはゴミ箱へ
テイクアウトのみ利用の場合は、並ばずに直接店内スタッフへ。
頑者本店行ってみた
訪問したのは、2024年1月27日(土)10時半頃。
さすがに早すぎたか先客は無し、11時近くになると徐々に人が増えはじめ、オープン時には店内満席の外待ち6名ほどに。
つけめんチャーシュー
今回チョイスしたのは『つけめんチャーシュー』の中盛。
さらに追加のトッピングで『別皿辛味』。
店主自ら毎朝作るという麺は、綺麗に麺線整えられ盛り付けられている。
中盛なので麺量280g(茹で前)ありボリューミー。
つけ汁は、10時間以上丁寧に炊いた鶏ガラと豚骨ベースの動物系スープに、煮干しや鰹といった魚介系のスープを合わせた王道Wスープ。
スープには具材としての魚粉がふんだんにかけられている。
さらに刻みネギ、チャーシュー、メンマ、ナルト、海苔がトッピングされている。
まずは麺をそのままでひと啜り。
冷水で締められた極太麺は、モチモチとした食感と強いコシを感じる。
噛むほどに小麦香り、喉越し感が心地よく、まさに讃岐うどんのそれのよう。
それではつけ汁につけて食べてみよう。
濃厚系ならではの程よいトロミあるスープが麺によく絡む。
口に含むと一気に魚介系の芳醇な香りと旨味が広がり、追いかけるように動物系の濃厚な旨味とコクが広がる。
この段階ですでにかなり旨いが、ふんだんに使用された魚粉の旨味の役割は非常に重要。
ダイレクトに感じる鯖節ベースにした魚粉特有の風味と甘みも引き立ち、スープの濃厚な旨味とコクをより一層引き立てている。
存在感の強い麺だが一体感も抜群で、小麦の風味も引き立てつつ甘い余韻が後を引く。
さすがはブーム火付け役である。
ただ濃厚というわけではなく、濃厚ながらもクセがなくさっぱりとしていて、カエシのキレも感じ、食べても食べても口の中が重く感じることはない。
それゆえに中盛でもぺろりと食べられてしまって食べ足りない感は否めない
さらに刻みネギ、これがいい仕事している。
シャキシャキとした食感のアクセントと爽やかな風味が、つけ汁を濃厚さを和らげてくれている。
具材としての魚粉も重要だが、このネギの存在も忘れてはいけない。
チャーシューは柔らかジューシーで、濃厚タレ絡めて食べると抜群に旨い。
つけ汁の中にもカットしたチャーシューが入っているので、結構食べごたえ感がある。
コリコリとしたメンマの食感のアクセントもたまらない。
そして海苔。
海苔を添えて食べると、磯感も相まって魚介の旨味のポテンシャルが跳ね上がる。
海苔を追加トッピングも大いに有りだな。
麺を半分食べたら、今度はつけ汁に別皿辛味を加えて辛つけめんに味変だ。
芳ばしくほんのり山椒感じる香りが広がる。
豆板醤や唐辛子をベースに胡麻油で炒めた特製ラー油風辛味ペーストといった感じか?
芳ばしくビターな風味がつけ汁のコクを深め、しっかりときいた辛味が刺激的な味わい。
絶妙なバランスで、このつけ汁にはこれが最適というこだわりを感じ、辛さのその先にある旨味の広がりを感じることができる。
そして辛味をまとったチャーシューもバカ旨い。
食べるほどに辛さが蓄積され、喉への刺激も増してくる。
辛さに耐性が強くない人は、いきなり全部を投入するのではなく、調整しながら加えるのがおすすめだ。
スープ割りもしたいところだったが、辛味カスタマイズしてしまったので、そのまま一口味わい余韻を感じつつごちそうさま。
最後に
埼玉県川越市にある頑者本店に行ってみた。
土曜日というのもあって早めに訪問したのが功を奏し先頭をゲット。
つけ麺王道「極太麺×濃厚つけダレ×魚粉」を確立したお店なだけあり、そのスープは一味違う。
単純に濃厚なわけではなく、濃厚でありつつもクドさがなくキレのある味わいが終盤まで飽きさせない。
麺量増やすと後半飽きてきて満腹感も増すこともないので、何だったら大盛でも余裕でいけそうな雰囲気だ。
実際訪問時は大盛率が高かったような気がする。
味変アイテムの辛味を加えると、また一味違った姿を見せてくる。
辛さのその先を感じることのできる、辛いもの好きも納得の味わい。
もし川越に来ることがあったらおすすめしたいお店。