料理してみた 料理レシピ

レジェンド食堂のとんてき。いい肉の日に昔懐かし昭和の食堂のあの肉を再現して喰らう

11月29日、それは年に一度の「いい肉の日」。

29日は「肉の日」として定着したが、11月29日はその上位互換、否、上位ご飯的な位置付けになる。
年に一度しかやってこないスペシャルな肉の日。

これまでいい肉の日と称して、全国のブランド牛やジビエ、鶏肉料理にひとり焼肉屋など、いろんな肉を食べてきた。
そして気づいてしまった、純粋に豚肉を味わっていないことに。

そんなわけで、今年2023年は昔懐かしい某レジェンド食堂のとんてき(ポークステーキ)を作ってみた。



いい肉の日にとんてきを作る

今回作るのは某レジェンド食堂のとんてき『お店の正式名称は豚ロースステーキ焼き』。

ちなみに『とんてき』とは、「トン(豚)」と「テキ(ステーキ)」から作られた名称のことで、一般的には「豚のステーキ(ポークステーキ)」と呼称されることの方が多い。

分厚い豚肉をニンニクとともに濃い目に味付けされたソースで焼いたものに、たっぷりの千切りキャベツを添えた料理の総称。
三重県四日市市のソウルフードとして戦後間もない頃より愛されてきたものが名前の由来だ。

某レジェンド店の『豚ロースステーキ焼き』はまさに『とんてき』のそれである。

さっそく用意した材料はこんな感じ。
※まるでこの日を見透かしたかのように『とんてき』用の肉が売っていた

レシピ(2枚分)

メイン

  • 豚肉(とんてき用加工済) 400g
  • ニンニク 1玉
  • 生姜 1片
  • バター 10g

サイド・その他

  • 千切りキャベツ
  • トマト
  • レモン
  • パセリ
  • ポテトサラダ
  • からし
  • フレンチドレッシング

ちなみに今回手に入れた『とんてき』用の豚肉、スーパーカスミ(茨城・千葉・埼玉・栃木・群馬・東京に展開)で購入たもの。

地元にカスミがある地域の人は探してみては?
お店が無い人は、たしかカスミで使っていたのはこのタレだった(近くに陳列されていた)思うので、肉を購入して試してみよう。

作り方

手順

  1. ニンニクを半分にカット、生姜は細切りにする
  2. 豚肉にニンニクと生姜を擦り込むようにして冷蔵庫で3時間ほど放置
  3. 豚肉を冷蔵庫から取り出し常温で30分放置
  4. フライパンに肉の脂身を押し付けて脂を溶かす
  5. 強火で片面2分くらいずつ焼き目がつくまで両面を焼く
  6. 弱火で片面3分ずつ両面を焼く
  7. アルミホイルに包んで10分放置
  8. 千切りキャベツを水にさらしシャキシャキさせる
  9. トマトをくし切り、レモンをくし切り、パセリは適当なサイズにしておく
  10. フライパンに残った旨味に漬ける時に使用したニンニクと生姜、バターを加えて炒める
  11. 泡立ってきたら寝かせておいた肉を加えて強火で一気に絡める
  12. 皿に盛り付けたら完成

購入したとんてき用の調味済肉に半分にカットしたニンニク(1玉分)、細切りにした生姜(1片)を擦り込むようにする。

※本来はジップロックなどに入れてよく揉み込むのがベスト

そのままだと風味が物足りないので、追いニンニクと生姜は必須。
何だったたら、追加でニンニクをおろしてガッツリ加えてもいいくらいだ。
購入したものはすでに筋切りと脂身に包丁が入れてあったが、もし入ってない場合は入れておくことて肉の縮みを防げるので忘れずに。

このままで冷蔵庫に戻して3時間ほど放置。

冷蔵庫から取り出したら常温で30分放置。
これをすることで均等かつ思惑通りの焼き加減に仕上げることができる。

一旦、肉とニンニク・生姜を取り分けておく。
強火で熱したフライパンに脂身を押し付けて、フライパンに脂を溶かす。

充分脂が溶けたら肉をのせ、片面2分ずつ焼き両面に焼き目をつける。

両面焼けたら、弱火にして両面を3分ずつ焼く。

肉をアルミホイルに移して包み、10分休ませておく。
こうすることで、中までしっかり火が通りかつ柔らかく仕上げることができる。

千切りしたキャベツを冷水にさらしシャキっとさせたら、しっかり水気を切っておく。
トマトはくし切りに、レモンもくし切りにし、パセリは適当な量にちぎっておく。

皿に野菜やポテトサラダを盛り付けカラシを添え、野菜にフレンチドレッシングかけておく。

フライパンにバター(10g)を投入、分けておいたニンニクと生姜も加えて中火でフライパンの旨味をこそげ取るように炒める。

バターが泡立ってきたら寝かせておいた肉を投入。
強火にして両面に絡めながら冷めた肉を温める感じに焼き上げる。

一気に表面が焦げ茶色に染まるがそれがいい。

肉にグローブ状に切れ込みを入れキャベツに横たわるように盛り付ける。

最後にニンニク・生姜ごと残った油を肉にぶっかけたら完成。

表面芳ばしく中は柔らか旨し肉

完成したのがこれだ。
某レジェンド食堂のようなこのビジュアル、シズル感ハンパない。

2cm厚のとんてきなのでどうかなと思ったが、断面の火の通り具合も完璧だ。

まずはそのままで食べてみよう。
ライスにオンザライスした時の、まるでパズルの最後のピースがハマった時のようなこの感覚。

ワンバンさせたらかぶりつく。
表面は焦げ付き硬そうな印象だが、表面はカリッと芳ばしく、中は柔らかしっとりジューシー。

ちょっと頑張れば箸でも切れるくらいの柔らかさ。

醤油やソースをベースにした程よい甘み感じるコクのあるタレ、そこにガッツリとニンニクの風味と生姜の風味が加わることでコクと旨味が増している。

カラシをつけると、ツンとする刺激とともにガツンと肉の旨味が広がる。
これがあると無いとでは味わいが天と地ほどに変わってくる。

たいちょー
たいちょー
カラシつけすぎて鼻ぶっ飛ぶかと思ったわ

そこにすかさずご飯をかっこむ。
控えめに言って最高である。

肉がご飯を呼び、そのご飯がさらに肉を呼ぶ。

たいちょー
たいちょー
これはもう肉とご飯の永久機関やー

今度はここにレモンをガッツリ絞る。

レモンの酸味が肉の旨味を何倍にも引き上げる。
さらにレモンの効果で、後味のクドさが和らぐのもいい。

後半は肉をライスに豪快にオンザライスしてかぶりつきなからメシをかっこむ。

そしてレモン果汁と油、フレンチドレッシングが絡んだキャベツが馬鹿みたいに美味い。

皿に残った油の海と野菜、ポテトサラダを混ぜ合わせて至高のサラダにクラスシェンジさせる。
これ自体がすでにメシのおかずとして成立するほど美味い。

ちゃんと肉だけでなく野菜もたっぷり食べてごちそうさま。

最後に

11月29日は年に一度のいい肉の日。
今回は某レジェンド食堂を彷彿させる『とんてき』を食べてみた。

焼き加減も完璧で、表面はカリッと中は柔らかジューシーな仕上がり。
ガッツリきかせたニンニクと生姜が最高で、タレとの相乗効果で肉の旨味も爆上がり。
とにかくご飯がすすんでやばい。

肉の日関係なくおすすめの旨さ。

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たいちょー

栃木で活動する雑記ブロガー。 栃木県の観光に役立つグルメやスポット情報を中心に紹介 | 栃木のグルメ・観光情報の発信(たまに他県も)/気になったことを自由にダラダラ綴ります | 社畜ゆえ多忙になるとメシネタ過多になります。




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