ラーメン山岡家より人気の期間限定『鬼煮干しラーメン』が今年もやってきた。
2023年9月25日(月)9時より(期間は50日間前後の予想)発売開始。
ドロ系の超濃厚な煮干し豚骨スープに低加水の中細麺が絶妙にマッチ。
スープの粋を超えたセメント系スープはあまりの濃度に飲むというより食べるいっても過言ではない、超ニボラー仕様なマニアックな一杯。
今回はそんな『鬼煮干しラーメン』を味わいにラーメン山岡家に行ってみた。
掲載された情報は訪問時点のものです。
営業時間や店休日、メニューや価格など変更になっている可能性があります。
最新の情報は公式サイトやSNS、店舗などで直接ご確認ください。
※最新情報の掲載を保証するものではありません
ラーメン山岡家 鬼煮干しラーメン
ラーメンチェーンの山岡家で2023年9月25日より期間限定『鬼煮干しラーメン』が今年も登場。
2007年よりスタートした期間限定シリーズ、初登場したのは2017年2月。
2020年に再登場しそれ以来、毎年この時期の限定として定番となっている。
その超ニボラー仕様でマニアにしか受け付けられないような仕様にも関わらす、人気となり完売で買えないこともあったほど。
国産煮干しを大量に使用し、豚骨スープと合わせた超濃厚なとろみのある煮干し豚骨スープに、小麦香る特注の低加水麺をあわせた一杯。
基本的な構成は初登場時より変わっていなことから、すでに完成された一杯であることが容易に想像できる。
鬼煮干しラーメンのラインナップ
鬼煮干しラーメンのラインナップはこんな感じ。
メニュー
- 鬼煮干しラーメン 910円
- 鬼煮干しラーメン半ライスセット 1,030円
- 鬼煮干しラーメン餃子セット 1,240円
※中盛+130円、大盛+190円
※カスタマイズは麺の硬さ「普通」「硬め」のみ可能
※税込み
ラーメン山岡家佐野店に行ってみた
今回訪問したのは佐野藤岡インターより車で1分、佐野プレミアムアウトレットから徒歩5分にあるラーメン山岡家佐野店。
※画像は過去のもの
茨城県牛久市発祥のラーメン店で、いまや全国に名を轟かせるラーメンチェーンだ。
ラーメン激戦区佐野市で数少ない家系風なジャンルのラーメン店のひとつ。
家系ラーメンに定義されるのは、スープに「豚骨」「鶏ガラ」を使用し鶏油を浮かし、麺にはストレートの太麺を使用したものとされる。
山岡家はトッピングや食べ方もさることながら、店名に「家」とつくので家系ラーメンと思われがち。
たまにこの味は家系の味ではないと揶揄されることもあるが、それは当然である、なにせ家系ラーメンではないのだから。
その証拠にスープに「鶏ガラ」や「鶏油」を一切使用していない。
2023年9月28日14時頃、ちょっと遅めの昼食がてらに訪問。
あいかわらずのこのクセの強い独特な香りがたまらない。
チェーン店系だとセントラルキッチンでスープなどを一括調理してどこで食べても同じ味を楽しめるお店というイメージだが、山岡家ではその真逆を行くレシピを基に各店舗(すべてが直営店)での調理をするというこだわりを貫いている。
スープは豚骨を4日間(常時1日目〜4日目の4種の寸胴が循環されている)煮込んで使用している故にどうしてもこの匂いだけは避けては通れない。
しかもコスパを重視して電気(※電気にして味が落ちたと言われた時期もあるが)を使うといったケチなことはせず、ちゃんと高火力なガス火を使用しているとこにもこだわりがある。
そういう意味では、現在のセントラルキッチンが主流となるチェーン店業界の真逆をいく、独自のこだわりをもつラーメンチェーン店であると言える。
さて話を戻そう。
若干、これまでずっと完売で他のメニューばかり食べていた記憶が薄っすらと蘇るも、無事食券を購入しカウンター席へと陣取る。
※スマホしか持ってこなかったのに非対応機の方で買おうとして辟易としたりもしたけれど
鬼煮干しラーメン半ライスセット大盛+チャーシュー
今回チョイスしたのは、鬼煮干しラーメン半ライスセットの大盛りにトッピングチャーシューを追加。
まさに鬼煮干しの名にふさわしい強烈な色味のスープ。
そして大盛りの麺が想像以上にボリューム感じる。
トッピングは刻み玉ねぎ、小ネギ、メンマ、チャーシュー1枚に追加の5枚、最後に一味唐辛子がふりかけられている。
玉ねぎの白とネギの緑、そこに添えられた唐辛子の赤が映える。
まずはスープからいただこう。
国産の煮干しをふんだんに使用し、豚骨スープと合わせた濃厚ど煮干し豚骨スープ。
どろりとした粘度のあるスープは濃厚どころではない。
いわゆるセメント系に属する極濃スープだ。
煮干しのポテンシャルを存分に生かしたスープ。
口に含むと芳醇な煮干しの香りが鼻腔を突き抜ける。
煮干しの濃厚な旨味にカエシのコクがきいていて、豚骨スープの風味もなかなかにエグい(※歓喜的な意味で)。
煮干しのビターな風味広がり、非常にコク深く甘い余韻感じる。
さっそく麺をいただこう。
小麦の風味を生かした特注の低加水中細麺を使用しているそう。
今回は麺の硬さを「硬め」にチョイス。
麺ががっつり絡み合って食べづらさはあるが、うまくほぐしつつスープに浸してひとくち。
硬めチョイスは成功だったのか、プリパツとした食感が心地良い。
超濃厚なスープながら、中細麺なので小麦の風味もちゃんと活きている。
スープはあまりの濃厚さに、麺に絡むというよりはスープも一緒に食べているかのよう。
これはもう飲むのではなく、食べるスープだ。
麺を啜るたびにスープも怒涛の如く減っていく。
大盛りの場合はある程度、麺を啜る時に箸でこそぎなから啜らないと、終盤でスープが足りなくなるかもしれない。
細麺ではスープが絡みすぎてしまうので、あえて中細麺にしたのも正解かもしれない。
一味唐辛子と刻み玉ねぎのピリッとした辛味のアクセントが、超濃厚スープで重くなった口腔内をリセットしてくれる。
シャキシャキの小ネギの風味もさっぱりとして良い仕事している。
今度はチャーシューを食べてみよう。
このチャーシュー、毎日店舗で仕込んだ手作りチャーシューだそう。
まずはそのままで。
万人受けしそうな甘みの強いタレで煮込んだチャーシューで、噛むほどに旨味が溢れ出す。
肩ロースならではの程よい弾力感があり、クセもないので安心して食べられる。
今度はスープをガッツリまとわせて食べてみる。
チャーシューの甘みがマイルドになり、煮干しの風味が絶妙なアクセントにきいていて肉の旨味を引き立てる。
この食べ方が正解。
そしてこのスープまとったチャーシューでご飯をいただく。
これはなかなか合う。
ご飯がモリモリすすむ。
ラーメンも序盤だというのに、ご飯を完食。
思わずおかわりしたい衝動に駆られるが、何かのフラグを感じたのでここは我慢。
今度はちょっと味変におろしにんにくを加えてみる。
ニンニクの風味でコクが増し、ベースの豚骨のポテンシャルが引き上げられる。
この味変もアリだ。
後半になるぼとに塩味が際立ってくるが、煮干し愛の補給とばかりに完飲ごちそうさま。
最後に
ラーメン山岡家の期間限定『鬼煮干しラーメン』を食べてみた。
鬼煮干しの名に恥じない、超濃厚なドロリとしたセメント系スープ。
そこに合わせる特注の低加水中細麺はプリパツとした心地良い口当たり、スープに負けずしっかりと小麦の風味感じることができる。
山岡家らしい豚骨のエグいくらいに強烈な風味に煮干しが絶妙にマッチしていて、ニボラーも納得の一杯。
ただ、明らかに万人受けは狙っておらずマニア仕様な一杯なので、食べる際には覚悟を持って挑んでほしい。