栃木県小山市にある「らーめん大鵬」。
名物の麻婆豆腐を使用した麻婆麺、麻婆丼などが人気のラーメン店。
町中華らしさ感じる佇まい、麻婆以外にも通常のラーメン系やチャーハンなども提供する。
中華料理店仕込みの麻婆豆腐たっぷりの麻婆麺は必食。
今回はそんな「らーめん大鵬」に行ってみた。
らーめん大鵬
今回訪問したのは栃木県小山市城北、高岳製作所専用線沿いにある「らーめん大鵬」。
らーめん大鵬の歴史は昭和に遡る。
1973年創業のかつて小山駅西口の銀座街(現ロブレ)にあった、昭和ならではの赤提灯が目印の居酒屋「三光酒場」。
そこでは東京で中華の修行の経験を積んだ店主のつくる麻婆豆腐が大人気だった。
西口の再開発がはじまり、時代の流れとともに昭和ならではの街並みは姿を消し、「三光酒場」も例外ではなかった。
こうして生まれることとなったのが、中華の腕前を生かし1991年に創業した「らーめん大鵬」。
町中華的な位置づけで、なかでも人気だったのが麻婆ラーメン。
だが、再び試練がやってくる。
平成の大不況である。
環境の変化、追い打ちをかけるように震災のダメージを受け、いったんお店を閉めることとなる。
情熱が再燃し2011年5月、B級グルメブームも手伝って「焼きそばタイホウ」として復活。
この時店主70歳、夫婦にてお店を営み、こだわりのソースでつくる焼きそばをメインに提供。
テイクアウトでも美味しく味わえるようにと麺にもこだわった、こだわり尽くしのボリューム満点な焼きそばが味わえた。
その後再びお店は「ラーメン大鵬」に戻るも休業となり、そして2022年10月に名物の『麻婆豆腐』を使用した『麻婆麺』などをメインとして復活した。
ちなみに店舗前の線路は、高岳製作所で変圧器の搬出用に使用する線路のため列車に出会えたら奇跡。
これを新たな交通手段(ライトレール的な?)として活用しようという案があったが、それが実現したらかなり便利になりそうだが果たして・・・
アクセス
アクセス詳細
住所 栃木県小山市城北6-36-3 ハイツ石井1F
車 国道50号パイバス駅南4丁目交差点より2.9km(6分)
電車 小山駅より1.7km
駐車場 およそ3台/店舗東の月極駐車場1~3番
店舗前は3台くらい駐車可能。
店内
町中華な雰囲気ただよう店内。
縦長で奥行きのある店内、入ってすぐ左手にレジカウンター的なスペース。
厨房手前にカウンター席が6席、右手に4人掛けのテーブル席が3卓。
卓上調味料は醤油、ラー油、酢。
らーめん大鵬のメニュー
らーめん大鵬のメニューはこんな感じ。
※2023年1月時点
テイクアウト利用も可能。
らーめん大鵬行ってみた
訪問したのは2023年1月昼時。
先客は2組6名、後客1名ほど。
麻婆丼
今回チョイスしたのは麻婆丼。
麻婆丼にサラダ、卵とじスープ、漬物のセット。
まずはベジファーストよろしく、サラダいただこう。
キャベツにサニーレタス、ミニトマト、味付けはゴマドレ。
ゴマ芳ばしい甘味あるドレッシングが、四川風と思われるピリ辛な麻婆豆腐の癒しによさそうだ。
これが名物の麻婆豆腐をたっぷり盛り付けた麻婆丼。
麻婆ライス然としたビジュアル、たっぷりの麻婆豆腐に山椒追いがけ、刻みネギ、小ネギがトッピングされている。
とろみのある餡だが、口に含むとシャバシャバとした口当たり。
豆腐はプルンとふんわり。
塩味は優しめで、ほんのり山椒のしびれとピリっとした辛味がきいている。
いわゆる四川風のような突き抜けたカラシビ感ではないので、辛い物が苦手な人でも食べやすそう。
たっぷり挽肉の旨味に玉ねぎのコクと甘味がきいていて、ご飯がすすむ味わいだ。
ネギのシャキシャキとした食感、芳ばしいアクセントもいい。
箸休めにスープをいただこう。
とろみのきいた中華スープで、溶き卵、刻みネギ、ワカメといった具材。
塩味優しめで鶏ガラ系のダシの旨味に、ふんわり溶き卵に片栗粉のとろみ熱々で、胡椒のスパイス感にゴマ油の香ばしさがきいている。
口腔内がリセットされ、麻婆丼を再びフレッシュな気分で味わうことができる。
麻婆豆腐たっぷりなので食べ応え十分。
麻婆麺
2品目はこれまた名物のひとつ麻婆麺。
どんぶりの表面を覆うたっぷりの麻婆豆腐。
山椒がふりかけられ、刻みネギ、小ネギが添えられている。
まずはスープをひとくち。
ラーメンスープと麻婆豆腐を合わせたものだが、ほぼ麻婆豆腐といったとろみ強く重量感あるスープだ。
スープを合わせているので、こちらの方が塩味はしっかりきいた濃いめの味わい。
辛味としびれ感もしっかり感じられる。
とはいえ、辛い物が苦手な人でも味わえるレベル。
ガチでカラシビ感を求める人には物足りないと感じるかもしれないな。
山椒と辛さをカスタマイズできたら最高なんだけど。
さっそく麺をいただこう。
とろみのある餡がガッツリ絡み重量感ハンパない。
ズルズルッと重みのある啜りこごち、口腔内に広がる麻婆豆腐のカラシビ感。
これはご飯がほしくなる。
もしかして麻婆丼ではなく、麻婆麺にライスでよかったのではないかと思ったり。
今度は味変にラー油、酢を追加してみよう。
酸辣湯麺のような味わいで旨い。
これはなかなかいい、ラー油をたらし、多めの酢を加えると酸味のアクセントに甘味も引き立ち最高じゃないか。
味変で後半も飽きることなく完食。
最後に
栃木県小山市のらーめん大鵬に行ってみた。
実は数年前から行ってみたいと思っていて、やっと訪問出来たら焼きそば屋じゃなくなっていて衝撃を受けた。
だが名物の麻婆豆腐を使った丼や麺は唯一無二。
麻婆豆腐はカラシビ感は強くないので、万人受けしそうな味わい。
個人的におすすめしたいのは、麻婆麺でライスを追加すれば丼も味わえるので、両方食べるという荒業をするよりお得。
老夫婦から世代交代しているので、今後もお店が続きそうで一安心。
末永く続いてほしい昭和の味。
お店詳細
らーめん大鵬
住所 栃木県小山市城北6-36-3 ハイツ石井1F
TEL 0285-22-0599
営業時間 11:00~15:00
定休日 水曜
支払い 現金のみ
駐車場 およそ3台/店舗東の月極駐車場1~3番