名古屋市中区大須の織田家、徳川家など戦国武将にゆかりのある亀嶽林万松寺(萬松寺)に行ってみた。
大須商店街の一角に建つ万松寺は、5階建てのビルと本堂が一体となった近代的な建物で、一般的な風情ある寺院の概念を覆すほど。
その一角には時折白煙を吐き出す白龍が鎮座するというものだった。
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亀嶽林萬松寺
天文九年(1540年)に織田家の菩提寺として建てられた亀嶽林萬松寺。
当時は今の中央区錦と丸の内2丁目から3丁目にまたがったあたりに5万5千坪にもおよぶ広大な敷地を誇っていた。
その後慶弔15年(1610年)に名古屋城築城のさいに徳川家康の命により現在の地(大須)に移転。
当時は二万二千三百九坪の広さがあったという。
のちにその敷地の大部分が解放され大須商店街の誕生、大空襲による大須地域の焼失などの運命をたどる。
その後戦後の復興で再建が行われ、現在のような近代的な寺院が完成した。
万松寺に行ってみた
万松寺があるのは大須の大繁華街の一角。
大須の商店街を買い物などしながらぶらり歩き進む。
巨大なアーケード街には沢山の店舗が軒を連ねる。
商店街の北東付近、縦横無尽に走る通りのひとつ、新天地通沿いにあるのが万松寺だ。
絢爛豪華な作りで商店街の一角でとても存在感がある。
万松寺 白龍館
濃紺な5階建てのビル白龍館の角には、その名にふさわしく巨大な白龍が鎮座する。
時折白煙を吐き出したりとエンタメ要素も満点。
知らずに来たらなにかのアミューズメント施設かと勘違いしそうだ。笑
上演時間 11時/15時/17時/19時
右手には総合受処がある。
ビルの1階中央で参拝が行える。
右手側に不動明王の祀られる身代不動堂、左手側には白雪稲荷の祀られる知ら白雪稲荷堂がある。
ビルの1階というのがなんか不思議な気分だ。
身代不動明王は、厄難消除、災難消除、身体健全、無病息災、病気平癒、交通安全、家内安全、開運成就、良縁成就、安産成就のご利益があるとされる。
毎月28日(不動明王の縁日)には18時から境内で身代わり餅をつき、きな粉をまぶして無料で配られる。
この「信長 身代わり餅」は万松寺の名物して常時販売されている。
白雪稲荷堂に祀られる白雪 枳尼真天はくせつだきにしんてん)は、名古屋城移築の際に移転先でお祭りされていた白雪稲荷を譲り受け鎮守神とされたもの。
金運招福、商売繁盛、恋愛成就、学業成就、開運成就、心願成就のご利益があるとされる。
一階すぐの左手にある祈祷受処では祈祷や供養、御朱印をいただくことができる。
ビルに向かって左側に札処があり、お札やお守りを購入することができる。
ちなみに手水鉢は札所の右側にあるので、ビルなので境内感があまりないが境内に入る前にお清めを忘れずに。
万松寺 本堂
なんとなくビルの中に本堂とかあるイメージだったが、本堂はまた別の建物になっている。
白龍館右手、総合受処と階段の間にある通路を裏手に向かうと正面には織田信秀公墓碑が祀られてある。
そのさらに奥にあるのが470年の伝統をもつ万松寺の本堂。
出典:万松寺
地下1階、地上5階建てで、1階には本尊十一面観音菩薩が祀られている。
また建物の正面には時間になると、からくり人形信長の上演が始まる。
※正面3階付近の黒い窓
上演時間 10時/12時/14時/16時/18時
今回、本堂には入らなかったが、家内安全、身体健全、災難消除、無病息災、病気平癒、交通安全、開運成就、安産成就、良縁成就、学業増進、心願成就、厄難消除(厄除け)のご利益がある言われているので是非参拝していこう。
御朱印
万松寺では6種の御朱印の他に期間限定の御朱印が複数存在する。
6種の御朱印は「十一面観音」「身代不動明王」「白雪枳尼真天」「御深井観音」「重軽地蔵」「菩提所」。
希望の御朱印がある人は頂きたい仏様に参拝をししてから祈祷受処で申し込もう。
受付時間 9時～20時
最後に
織田家、徳川家など戦国武将にゆかりのある470年の歴史をもつ亀嶽林万松寺(萬松寺)。
残念ながら寺院は大空襲により焼失してしまい、現在は近代的な建物に建て替えられてしまった。
歴史ある寺院の姿を想像して訪問すると若干残念な気分になるのは否めない。
だが、1枚1枚書かれた御朱印はその歴史を感じさせるものばかり。
期間限定の御朱印も複数存在するので、御朱印集めをしている人には何度も訪れたい場所。
名古屋観光で大須に来たら寄ってみてはどうだろうか?
亀岳林 万松寺
住所 愛知県名古屋市中区大須3丁目29-12
TEL 052-262-0735
