どうも最近PCが起動しないことがある。
昨日まで普通に起動していたのに、朝起きてPCを起動させたらシステムエラーになってしまった。
リセットしても画面が真っ暗でもしかしてPC逝ってしまった?
なんて経験は無いだろうか?
長年使用していたり、特殊な使い方をしているとこの現象に陥る日がきっといつかやってくる。
それは特に寒い季節に起きることが多く、昨日の夜には起動したのに早朝起動させようとしたら反応しないというのもそのせいだ。
PCの買い替えや修理を考えた人もいるかと思うが、ちょっと待ってほしい。
もしかしたら簡単にその症状を改善させることができるかもしれない。
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何故寒い季節に不安定になるのか
PCなど精密機械といえば熱に弱いというのは有名なことだ。
CPUなどへの負荷や、外的な要因などにより熱が蓄積すると熱暴走を起こしPCに不調をきたすことがある。
ところがある条件を満たすと、寒い季節にもPCへの不調が生じることがあり、最悪はPCが起動しないという状態になることがある。
車に乗っている人ならわかるだろう、冬場など寒い季節になるどバッテリーが弱くなりエンジンが始動しなくなる場合があるということを。
それがPCにも当てはまる。
ボタン電池の電力不足
PC内のマザーボードにはリチウムコイン電池が取り付けられている。
CMOSバッテリーと呼ばれるものだ。
PCは起動していない状態でも微弱の電力を消費している。
これはBIOSなどPCの起動のために必要な情報を保持するためであり、常にPCをコンセントに接続していれば急激に消費することはない。
ところが、PCを使用していない時に完全に電力を遮断してしまうと、当然ながらその消費は多くなる。
Windows10の11月(だったと思う)のアップデートから、ブラウザなどを起動させたままシャットダウンすると、再起動時にシャットダウン時の状態に復元されるようになった。
これはこれで便利なのだが、復元されるということは、情報として保存されているか疑似的な待機状態にしているのだろう。
※詳細は各自調べてほしい
うちのPCも起動時に不具合が出るようになり始めたのもこのあたりからだ。
待機電力として賄えるだけの余力のあるリチウムボタン電池が使用されているのなら問題はないが、数年経過したものや普段からPCをスイッチタップなどで完全に電源供給をストップしている場合は、リチウムボタン電池の余力がかなり厳しい状態になっている可能性がある。
もしPCの再起動が面倒だからと「休止」にして、そのうえ電源供給をストップしている場合はかなりヤバイ状態になっているはず。
最近どうも休止したPCを起動すると再起動してしまうなんて人は完全にアウトだ。
寒さでボタン電池が弱まる
温かい季節は何とか頑張っていたボタン電池も、寒さにより電力が弱まってくる。
その結果、起動時にシステムエラーを発生させたり、画面が真っ暗なまま反応しないという現象が起きてしまう。
起動しない場合の対処方法【軽微】
うちのPCもついにFatal Errorが発生し、完全に起動ができなくなってしまった。
ここでPCの故障なども考えたが、いや待てよそんな難しいことが原因ではないんじゃないか?
と考え、思い当たったのがマザーボードに取り付けられているリチウムボタン電池だ。
そういえば最近休止からの復帰がうまくいかなかったなと思い、ボタン電池を取り換えてみることした。
ケースカバーを開けマザーボードを眺めてみるがどこにもリチウムボタン電池が無い。
もしやと思いグラボを取り外してみるとあった。
リチウムボタン電池(CR-2032)を新品に交換しPCを起動してみると見事復活した。
あとはBIOS情報がリセットされているので、再設定をすると何事もなかったかのようにPCが起動し、挙動も安定している。
最後に
PCの起動には必要不可欠な存在なのに意外と忘れがちなリチウムボタン電池の存在。
不具合が発生するとパーツ故障やシステムエラーを真っ先に考えてしまいがちだが、たまにはリチウムボタン電池(CMOSバッテリー)のことも思い出してほしい。
もし問題がないようなら、待機電力を供給できるように常時コンセントに接続しておくといいだろう。
PC自作経験のある人なら、これらの作業に問題はないと思うが、PC自作未経験者はできれば詳しい人や業者に依頼することをおすすめする。
なにせマザーボートの規格によってはパーツの取り外しが必要になるし、BIOSの設定方法がわからなかったらお手上げだ。
またこの方法は軽微な場合の対処方法なので、これで回復しない場合は原因が致命的な場合もあるので早めに修理に出すことをおすすめする。
PCはデリケートなのでくれぐれも無茶をしないようにしよう。
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