2016年7月30日の土曜日、今年も土用の丑の日がやってくる。
土用の丑の日といえばうなぎを食べて精を付けて暑い夏を乗り切ろうというのが定番ではあるが、実はうなぎは苦手だった。
幼いころは普通にうな重を食べられたのだが、8歳か9歳くらいの頃のある時レトルトやコンビニのうな重を食べた時に土臭い味を感じてしまい、それがトラウマとなってうなぎを食べることができなくなった。
そのトラウマもあっていまだにスーパーやコンビニ、レトルトなど大量販売するうなぎは食べることができない。
そんな時に、もしかしてちゃんとした専門店の高いうな重ならたべられるんじゃないか?
と思って数十年ぶりに挑戦したのが2011年2月のこと。
関連記事
食べられないと思っていたうなぎを美味しく食べることができた。
もしかしたら大人になったことで味覚が変化して食べられるようになったのかもしれない、と思って安いのにも挑戦したけど土臭かったというねw
で、ちゃんとしたお店のちゃんとしたうなぎなら食べられるということが判明した瞬間だった。
スポンサーリンク
そして今年も土用の丑の日がもうすぐやってくる。
でも、当日はお店も混雑するし、料理が雑になりがちだから美味しくないという情報をもとに、2週間前にプレ土用の丑の日を開催することにした。
そんなわけで今回も大神とともにやってきたのは、栃木市旭町にある「割烹むさし家」だ。
創業明治5年というとても歴史のある老舗だ。
備長炭でじっくり焼き上げたうなぎは、うなぎが高騰するなかでも値段据え置きで提供し続けるこだわりの店だ。
店舗前と道路を挟んだ向かい側に駐車場がある。
19時という時間帯でありながら、店内はまったくお客がいなかった。
さすがにあと2週間後に食べるというのに、この時期に食べにくる人はいないらしい。
ちなみに去年は食べ損ねたが、問い合わせをしたときに開店してすぐに予約の電話しないとすぐにいっぱいになると言われたお店だ。
さっそく店内に。
入って左手に厨房、右手の小上がりに3卓、奥の座敷の部屋に4卓だったろうか。
小上がりに陣取るとメニューをチェック。
もちろんメインはうなぎのみ、一品料理はなかなかバリエーションに富んでいる。
基本的に並・中・上の違いは、並はうなぎ1匹、中はうなぎ1.5匹、上はうなぎ2匹といった感じになっているらしい。
備え付けは醤油、唐辛子、山椒。
それぞれ並と中を注文して待つこと数分。
まずは大量の漬物が出される。
これがまた美味いんだ。
お茶をすすりながらしっかり浸けられたカブにパリポリと食感もたまらないキュウリを食べる。
そして食べても食べてもあまり減らないw
20分ほどしてお待ちかねのうな重の中(3,900円)の登場だ。
お重の高さも大神の並と比べると1.5倍はある。
それではオープン!!
ご飯が見えないほどのうなぎの存在感。
蓋を開けた途端に香る、タレの香ばしさ。
そしてこの照り具合はどうだろう。
さっそく山椒をふりかけてひとくち。
備長炭で丁寧に焼かれた肉厚のうなぎは、とてもふっくらしていて口の中でほろほろとほぐれる。
うな重のタレといえば、結構な甘味を感じるものがほとんどだが、タレは甘すぎずご飯との相性も抜群。
タレの焦げた香ばしさが食欲をかきたてる。
山椒は風味づけで、辛さは控えめとなっている。
そして肝吸いも忘れちゃいけない。
出汁がしっかり出ていて、柚子の風味がとてもさわやかだ。
なるほど土用の丑の日に激混みになるのもうなずける。
ここなら当日も変わらぬ味を提供しつづけてくれそうだ。
7月30日に食べに行く予定の人は早めに予約注文をしておくことをおすすめする。
むさし家
住所 栃木県栃木市旭町16-37
TEL 0282-22-0034
営業時間 11:00~14:00/16:00~20:00
定休日 月曜