栃木県宇都宮市にある「みかさ食堂」。
どこにでもあるような昭和レトロな大衆食堂だが、これが数年前より爆発的な人気を誇っている。
その理由はズバリ「裏メニュー」である。
週末ともなれば裏メニューを味わいに県外からもお客がやってくる。
もともとこの手のお店特有のメニュー多すぎ系もさることながら、裏メニューが増えたことでその種類は無限大(可能性を秘めている)。
今回はそんな「みかさ食堂」に行ってみた。
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みかさ食堂
今回訪問したのは栃木県宇都宮市若松原、JR雀宮駅より1.5kmにある「みかさ食堂」。
1981年3月創業のこのお店、いわゆるどこにでもあるような人知れず営業する昭和レトロな大衆食堂だった。
だが、これが数年前より爆発的な人気となり、県外からもお客が訪れるほどになった。
これには大衆食堂をこよなく愛す地元ブロガーのアーモンドカステラ氏(@AlmondCastella)の功績が大きく、自身の両親もかつて大衆食堂を経営していたが両親の他界により閉店したという出来事もあって、大衆食堂に強い思い入れを持たれている。
アーモンドカステラ氏の大衆食堂の魅力を発信する活動により、地元の人にも知られていない閉店寸前の食堂が一躍有名となり、全国からお客か訪れるまでになった。
それこそがまさに氏の目指していること、それを実現した貴重なお店のひとつである。
もともと昭和ならではのメニュー多すぎ系もさることながら、伊沢店主とアーモンドカステラ氏による裏メニュー開発により魅力的なメニューが豊富に揃うこれまでに類を見ない大衆食堂へと進化。
長崎のご当地グルメ『トルコライス』や福井の『ボルガライス』といった豊富なご当地系から、定番メニューの進化系などおすすめ品だけでも全27種類(※2023年9月時点)も存在。
おすすめ品の全リストはアーモンドカステラ氏の以下の記事より確認可能だ。
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みかさ食堂裏メニュー列伝!!|アーモンドカステラのブログ|アーモンドカステラ工房という。 - みんカラ
minkara.carview.co.jp
またお客がお土産に持参した地ソース(一時期50種類まであった)が豊富に揃い、好きなように味わう楽しみも。
みかさ食堂へのアクセス
アクセス詳細
住所 栃木県宇都宮市若松町1-7-1
車 東北道「鹿沼インター」より7.2km(14分)
北関東道「壬生インター」より8.8km(20分)
電車 JR雀宮駅より1.5km
駐車場 店舗前1台、裏手4台
駐車場は店舗の入り口前に1台横付け、裏手は建物側から4台まで駐車可能。
みかさ食堂の店内
ザ・昭和の大衆食堂といった雰囲気をビンビンと醸し出す年季の入った店内。
カウンター上部にはアーモンドカステラ氏作の裏メニュー色紙や下野新聞に掲載された際の切り抜きが飾れている。
真っ赤なカウンターには、おなじみの地ソースがずらりと並ぶ。
店内には4人がけのテーブル席が3卓、奥の厨房前にカウンター席が4席。
卓上調味料は醤油・胡椒・ラー油・七味。
お冷は1Lのペットボトル入りというのがまた味があるじゃないか。
みかさ食堂のメニュー
みかさ食堂のメニューはこんな感じ。
※2023年9月時点
メタップ拡大可
利用手順
- 席に座ったらメニューを確認
※裏メニューはネット、もしくは店内壁面に掲載されたQRコードよりアクセスして確認 - 紙に注文を記入して手渡す
※混雑状況にもよるが30分ほどで提供 - 地ソースを駆使しつつ料理を楽しむ
- カウンター左手の厨房入り口前で精算して撤収
みかさ食堂行ってみた
訪問したのは2023年9月某日の11時頃。
車を駐車してオープンまで待機、ポールポジションゲットだ。
オープンからまもなく後客は4組6名。
ほぼ全員が裏メニューをオーダー、特に『ボルガライス』率が高めか。
さっそく紙に注文を記入してカウンター越しに紙を手渡す。
オーダーから提供までちょうど30分。
ギョーザフライ(単品)
まずはメインのお供に裏メニュー『ギョーザフライ』の単品。
宇都宮餃子を食べに来る観光客に並ばずに食べさせてい、そんな想いから誕生した裏メニュー。
安直に揚げ餃子といかずに、衣をつけて揚げたフライというところがさすがである。
ソースがついてくるので、醤油ではなくソースをつけて食べてみる。
外はサクサクで、中はもっちりとした衣の食感。
ぎっしり詰まった餡が食べごたえある。
6個中に1個、ロシアンルーレット的な赤ウインナーが潜んでいる。
友達や家族とかと分け合って食べると面白いかもしれない。
味は想像通りではあるが、楽しい気分にさせる一品だ。
二食丼
メインは裏メニュー『二食丼』。
考案者のアーモンドカステラ氏が玉子丼とカツカレーをどちらも食べたい、そんな夢を叶えたわがまま欲張りな合体丼。
カツカレーと玉子丼を一度に味わえるとかなんて贅沢な一品だろう。
味噌汁とジャガイモの煮物の小鉢付きだ。
まずは味噌汁をひとくち。
出汁の旨味きいた熱々の味噌汁にシンプルに刻みネギとワカメ、ほっと落ち着く味だ。
甘くてホクホクなじゃがいもの煮物も素朴で旨い。
さてそれではメインをいただこう。
まずはカツカレーエリアから。
トロリとした口当たり、スパイシーでほんのり辛味がきいた、ザ・食堂カレー。
玉ねぎの甘みと豚肉の旨味が溶け出したコクのある味わい。
この安心感ある味わいにスプーンを持つ手が止まらない。
これぞまさに「こういうのでいいんだよこういうので」がしっくりくる。
カツも食べてみよう。
サクサクの衣に噛みごたえのある肉の食感。
噛むほどに肉の旨味あふれる。
トロリとしたルーがカツによく絡む。
今度は玉子丼エリアだ。
タレをしっかり吸った玉子にたっぷり玉ねぎ、薄切りの赤ウインナー入りというのがなんかシュールでいいじゃないか。
さっそくひとくち。
玉ねぎの甘味が溶け出した甘めな味付けで、よく煮込まれているのでタレをしっかり吸っている。
紅ショウガを添えて食べると、酸味とピリッとしたアクセントが抜群にマッチして甘味もマイルドに。
食の汽水域とでも言おうか、カレーと玉子丼の境界付近を食べると、マイルドでコクの増したカレー風味の玉子丼的な味わいに変化。
カツカレーといえばソース。
地ソースも試してみよう。
コク深くそれでいて爽やかな酸味のきいたソース。
スパイスががっつりきいていて、カレーのコクと旨味を引き立てる。
カツにも抜群に合う。
食後はオマケの梨。
シャクシャクと心地良い食感、瑞々しく甘くて爽やかな果汁が口腔内を潤す。
結構満腹感があり、大盛りにしなくてよかったと思いつつごちそうさま。
最後に
栃木県宇都宮市にある「みかさ食堂」に行ってみた。
昭和レトロなお店でいただく、ザ・大衆食堂な味わいの品々。
豊富な裏メニューは何度も訪問しないとそのすべてを味わうことは不可能。
素朴な味わいがどこかほっと落ち着くお店だ。
人気店や名物B級グルメのお店もいいけれど、たまにはこういった町の大衆食堂なんて選択肢はいかが?
お店詳細
みかさ食堂
住所 栃木県宇都宮市若松原1-7-1
TEL 028-653-1666
営業時間 11:30~13:30/17:00~20:30
定休日 日曜・祝日
支払い 現金のみ
予約 予約可※一部事前予約必須な裏メニューあり
駐車場 店舗前1台、裏手4台