栃木県栃木市にある「中華そば とちの葉」。
伝統的な街並みの嘉右衛門町にて、麒麟児イズム感じる鶏清湯系な至高の淡麗系な一杯が味わえるラーメン店。
麺堂HOMEの店主が挑むワンランク上の上品な一杯は栃木市に革命を起こすのか?
今回はそんな「中華そば とちの葉」に行ってみた。
目次(タップできる)
中華そば とちの葉
今回訪問したのは栃木県栃木市嘉右衛門町、東武線新栃木駅より徒歩13分、例幣使街道沿いにある「中華そば とちの葉」。
伝統的建造物群保存地区として歴史的な建造物が並ぶエリアに建つ見世蔵。
店先からヒキノの上質な香りが漂うワンランク上の雰囲気を醸し出す。
歴史を感じさせる風格ある太い梁、石畳が雰囲気満点だ。
お店があるのは、そんな蔵に入った右手の一角。
2023年8月8日にオープンしたこのお店、栃木市の人気ラーメン店「麺堂HOME」の栃木店主が新ブランドとして立ち上げたラーメン店。
かつての修行先であった麒麟児の遺伝子を受け継ぐ、鶏清湯系の至高の一杯を味わうことができる。
限定にて何度か登場したことがあり、かねてよりその片鱗は見せていた。
栃木市内に革命を起こすかもしれない可能性秘めたお店。
中華そば とちの葉へのアクセス
アクセス詳細
住所 栃木県栃木市嘉右衛門2-11
車 東北道「栃木インター」より2.8km
電車 東武線新栃木駅「西口」より1.0km(13分)
栃木駅「北口」より1.9km(24分)
駐車場 10台
駐車場はお店より170m(徒歩2分)のところにある。
中華そば とちの葉の店内
入口左手には注文カウンターが設置されている。
横長な店内にはカウンター席が8席のみ。
割烹スタイルなので、店主の所作を真近で感じることができる。
麺堂HOMEではなかったスタイル。
備え付けの調味料はピンク岩塩とブラックペッパー。
中華そば とちの葉のメニュー
中華そば とちの葉のメニューはこんな感じ。
※2023年8月11日時点
中華そば とちの葉の利用方法
- 入口横のカウンターに設置された受付簿に「氏名」「人数」を記入
※必ず全員揃ってから記入
※名前を呼ばれるまで声の届く範囲で待機 - 名前を呼ばれたらカウンターにてオーダーと支払いを済ませる
※レシートは捨てないで所持しておく - 時間まで待機
※案内された時間の10分前にはスタッフの声が届く範囲に待機する
※名前を呼ばれた時点で不在の場合は先に後の人を案内 - 名前を呼ばれたら奥の席から座る
- 食事後はそのまま撤収
中華そば とちの葉に行ってみた
訪問したのはお盆初日の2023年8月11日の9時40分頃。
先客は2名、オープン30分前ほどになると続々とお客が訪れる。
涼を求めて隣のガイダンスセンターに退避、10分ほど前に店舗前に戻り時間になると順番に呼び出しされる。
席に案内され、栃木店主の所作を真近で眺めつつ待つこと数分。
熟成醤油そば
今回チョイスしたのは熟成醤油そば+特製のせ。
熟成された醤油感じる濃厚な色味のスープに、きれいに整えられた麺線が美しい。
鶏チャーシュー、炙り鶏、レアチャーシューとその上には七味で和えたなめ茸、穂先メンマ、飾り切りされたネギが映える。
特製のせは、2種のチャーシューと味玉の盛り合わせ。
レアチャーシュー、炙りの入ったバラチャーシュー、飾り切りされたネギ、味玉。
まずはスープからひとくち。
全国から取り寄せた店主こだわりの醤油を使用したスープ。
表面には黄金に輝く鶏油が浮かぶ。
鶏油の滑らかな口当たりと醤油の芳醇かつ芳ばしい香りが鼻腔を抜ける。
鶏ガラを丁寧に炊いたダシの旨味に鶏油が風味を引き立て、そこに熟成醤油が加わることで濃密なコク深さを演出する味わいに。
無意識のうちにレンゲを持つ手が何度もスープをすくい口へと運んでいた。
これに合わせるのは、磯屋商店謹製の細ストレート麺。
スープがよく絡み、ズルリと啜れば芳醇な香りが鼻腔を突き抜けていく。
麺はもっちりプリプリとした噛み応えで、噛むほどに小麦の旨味があふれ出す。
絶妙な一体感を醸し出し、スープと麺の相乗効果が旨味を引き立てる。
レアチャーシューはしっとり柔らかで、噛むほどに雑味のない旨味を感じる。
炙り鶏はもっちりとした噛み応えで、噛むほどにジューシーな肉の旨味があふれ出す。
程よい香ばしさが旨味を引き立てる。
鶏チャーシューはしっとり滑らかな口当たりで、あっさりとしてスープとの親和性も抜群。
サクッとした穂先メンマの食感のアクセントも秀逸。
箸休めに味玉を食べてみよう。
箸でしっかり摘まめる弾力感ある白身。
黄身は半熟よりちょい固めな仕上がり。
程よい塩味が濃厚な黄身の旨味を引き立てている。
今度は麺にネギを添えて食べてみる。
シャキシャキ食感にピリッとした辛味のアクセントがすっきりとした口当たりだ。
和な味が極まる
中盤は味変のかなめ、七味で和えたなめ茸をスープに混ぜ合わせて食べてみよう。
七味の芳ばしい香りが広がる。
なめ茸の旨味が加わると、一気に和テイストなダシ感のような味わいに変化。
より一層完飲不可避に進化した。
ガラリと味が変わるので、最初から混ぜずに2つの味を楽しむのがおすすめだ。
盛り合わせのレアチャーシューも食べてみよう。
スープに加えてもいいが、このまま食べると、純粋な脂の甘味や肉の旨味を感じることができる。
炙りチャーシューも味わってみる。
脂身は溶けるよう、身もホロホロ柔らかい。
炙りの香ばしさがガツンと肉の旨味を感じさせてくれる。
トリュフ和え玉
替え玉もいいが、やはりここはトリュフの和え玉でいこう。
レアチャー、ネギ、細かく刻んだ黒トリュフが添えられている。
トリュフの芳醇な香りが広がる。
まずは麺だけでいただこう。
プリパツとした麺の食感、噛むほどに小麦の風味、トリュフの香りが広がる。
さっそくスープに投入して味わってみる。
スープの熱が加わるとトリュフの香りが引き立つ。
スープのコク感も引き立ち、ちょっと満腹感あったけどスルスルといけてしまう。
本日のごはんもの『とちぎ和牛のお肉ごはん』
本日のごはんものは『とちぎ和牛のお肉ごはん』。
ローストビーフが贅沢に盛られ、おろし玉ねぎ醤油だれがかけられている。
ネギと中央には濃厚なオレンジ色の那須御養卵と思われる卵黄。
卵黄を絡めて食べてみよう。
濃厚ドロリとした卵黄がよく絡む。
おろし玉ねぎ醤油のキレのある風味にコク深い卵黄の旨味とほんのり甘み、それらがローストビーフと絡むことで肉の旨味のポテンシャルを引き上げている。
今回使用された部位は「ナカニク」で、程よく弾力があり赤身肉らしさ感じるしっかりした旨味を感じる。
そこにネギのピリッとした辛味のアクセントが絶妙。
満腹気味からのご飯もの、全然余裕で食べられてしまうこの旨さ。
完飲完食ごちそうさま。
中華そば とちの葉 再訪
今回訪問したのは2023年8月19日、前回から8日ぶりだ。
10時40分に訪問で先客4組5名、オープン後にはトータル20名ほどになっていた。
純鶏出汁白醤油そば
今回チョイスしたのは、純鶏出汁白醤油そば+特製のせ。
※純鶏とは雌の親鳥のこと
透明度のある琥珀色したスープに鶏油がキラキラと輝く。
トッピングは鶏チャーシュー、炙り鶏、レアチャーシュー、穂先メンマ、ネギ。
まずはスープからひとくち。
透明度が高く、鶏油の黄金色が映える。
鶏とともに白醤油の香り纏った芳醇な香りが鼻腔をくすぐる。
鶏の旨味をダイレクトに感じられ、雑味がなく透明度のあるまろやかな味わい。
塩味も柔らかく、ほんのり甘みの余韻を感じる。
思わず何度も口にしてしまうその旨さ、完飲不可避。
それでは麺をいただこう。
麺はもちろん磯屋商店謹製の細ストレート麺。
勢いよく麺を啜れば、芳醇な香りが鼻腔を突き抜ける。
プリモチ食感で、のど越し感も心地良い。
スープの風味が小麦の風味を引き立て、噛むほどに甘い余韻が広がる。
ジューシーな鶏の旨味あふれる炙り鶏。
炙り芳ばしく、身はもっちりと皮はトロリと溶けるよう。
鶏チャーシューは端の部位なので肉厚感があって鶏の旨味をふんだんに感じられる。
噛むほどにあふれる旨味、しっとり柔らかな口当たり。
レアチャーシューはスープの熱が程よく通ってジューシーなエキスがあふれ出し、しっとり柔らかなとした口当たり。
スープのまろやかな味わいが肉の旨味を引き立てる。
箸休めに味玉をいただこう。
絶妙な半熟加減で、トロリと黄身が溶け出す。
黄身の濃厚さを存分に感じることができる。
純鶏出汁白醤油そば第二幕
さて、後半は特製のせを加えて第二幕といこう。
レアチャーシューは軽く熱が加わったくらいで味わうと、シルキーな口当たりでまた違った味わいを感じることができる。
バラチャーシューは脂の甘味が引き立ち、それらがスープに溶け出すことで旨味とコクをブーストさせる。
本日のごはんもの『とちぎ和牛のお肉ごはん』
本日のごはんものは『とちぎ和牛のお肉ごはん』。
メニューこそ同じだが、今回使用される部位は「シキンボ」。
しっとり柔らかな仕上がりながら、弾力があり噛むほどに赤身肉ならではの旨味がガツンと広がる。
ほんのりサシが入っていて、ほんのり感じる甘みに卵黄合わさるとその旨味が引き立つ。
最後に残ったスープを最後の一滴まで飲み干しごちそうさま。
本日も大変おいしゅうございました。
蔵フト麦酒ウォーク2023特別営業
2023年9月9日~10日の2日間は、嘉右衛門町のイベント「蔵フト麦気酒ウォーク2023」が開催。
中華そばとちの葉でも、この2日間は特別営業で、CAFE@HOMEも店内に出店。
訪問したのは12時半過ぎ、長い行列でにぎわっていた。
イベント限定メニュー
イベント限定メニューはこんな感じ。
鶏出汁中華そば(小)+味玉
鶏出汁中華そば(小)+味玉をチョイス。
整った麺線に鶏油たっぷり浮かぶ醤油スープ。
トッピングはレアチャーシュー、鶏チャーシュー、飾りネギ、味玉。
まずはスープをひとくち。
醤油の芳ばしい香りが鼻腔を抜ける。
濃厚な鶏出汁の旨味、醤油のコク感きいた味わいで、鶏油の甘い余韻も心地良い。
麺はプリモチでスープの絡みも抜群。
スープの旨味と芳醇な香りが一気に突き抜けてくる。
柔らかなレアチャー、しっとり弾力のある鶏チャーも間違いない安定の旨さだ。
スープ絡んだレアチャーはその旨味が数段階跳ね上がる。
味玉も黄身超トロだ。
ビールの〆に最高な一杯だった。
最後に
栃木県栃木市嘉右衛門町にある「中華そば とちの葉」に行ってみた。
鶏の旨味をふんだんに感じることのできる淡麗な一杯は、まさに麒麟児イムズ感じる至高に味わい。
味だけでなく見た目にもこだわりを感じる。
目の前で店主の所作を感じることのできるライブ感もたまらない。
中華そば とちの葉、是非一度訪問してみては?