レポート 御朱印 栃木県 食レポ

【栃木鹿沼】天狗の御朱印で有名な古峯神社 人気の御朱印をいただきに行ってみた。御朱印の待ち時間は?

古峯神社(ふるみねじんじゃ)。
御朱印を集める人たちには知らない人がいないほど有名な栃木県鹿沼市の秘境にある神社。

天狗信仰もあることから古峯神社では御朱印には天狗のイラストが描かれる。
御朱印と天狗のイラストで2べージにわたって描かれるその御朱印こそが御朱印を集める人たちから注目される理由。

さっそくその御朱印を求めて古峯神社に行ってみた。



古峯神社

古峯神社は、栃木県鹿沼市草久という山間部にある地域、そこにある古峰ヶ原(こぶがはら)という500ヘクタールにも及ぶ広大な土地に鎮座する。
その標高はスカイツリーよりも高いおよそ700mの地点にある。

古峯神社(ふるみねじんじゃ)という名だが、こみねさん、こぶがはらさまなどの愛称で呼ばれることもある。

祭神にヤマトタケルノミコトを祀る神社で、総ての開運・除災・心願成就の神として崇められていることからパワースポットしても有名だ。
またこの神社、天狗信仰があることから神社内のいたるところで天狗に逢うことかできる。
そのことから別名天狗の杜と呼ばれることもある。

そういったことから御朱印にも天狗のイラストが描かれるようになっている。

古峯神社に至る道

鹿沼市の中心地から清流大芦川沿いに続く山道を車でひた走ること1時間ほどで古峯神社に辿り着くことができる。
途中カーブの続く山道や森の中を通るので、初めて訪れる人はここであっているのかと心配になるかもしれない。

なにせ秘境だ。

夏の水遊びスポット

途中には大芦川で川遊びをする場面に何度も遭遇する。

こんなキレイな川で泳いだらさぞかし気持ちよいことだろう。

その近くでは渓流釣りをする人もいたりととてものどかな風景が広がる。

どこまでも続くエメラルドブルーな川。

そして橋の先にわずかに見える巨大な鳥居。

古峯神社一の大鳥居

これが古峯神社一の大鳥居。

丁度真下を通る車で、その巨大さがわかるだろうか。
とにかくその存在感はハンパない。

ここから先は本格的に山間部の道路を山頂方面へと向かうこととなる。
山間部の道路といっても比較的広くて走りやすいので心配はいらない。

古峯神社周辺はお土産や軽食のお店が充実

社務所へと向かう橋(通行禁止)を右手に見ながら左手にはバス停、その先にまっすぐ進めば左手に100台以上駐車可能な駐車場がある。
その手前を右手に斜めに入る道を進んだ先が古峯神社だ。

右手に入るとすぐ左手にも駐車場があり20台近く(9時前で空き2カ所ほど)駐車が可能、さらに先に進み鳥居手前付近の左手にも砂利の駐車場がある。

こちらの方が日陰もあるので夏場にはいいかもしれない。
なちみに9時前に訪問した時にはまだ余裕で駐車が可能だった。

今回駐車したのは手前側。

みんな駐車の枠より後ろに停めてしまうので、奥の駐車スペースが狭くて困ると目の前のお店の人が言っていた。
見事にすべての車が後ろに行きすぎている。笑
ここに停める時には気をつけよう。

道路からの右手のY字路には天狗屋という、お土産やそばなどの食事のできるお店がある。

天狗屋の先を右と覚えておけば行きすぎることはないだろう。
まぁ間違えようもないくらいにわかりやすいが。
※画像奥が鹿沼市内方面

そして駐車場の前のお店。

いいねーこの感じ。

そしてその先には一の鳥居がある。

この先左に砂利の駐車場。

門前通りを進むと右手にはさらにお土産と軽食のお店があり、レンタサイクルもあったのでバスで来た人は周辺のサイクリングに使えそうだ。
鳥居周辺にお土産や飲食のできるお店が4店舗ほどあることから想像するに、相当数の来客が見込める人気スポットのようだ。

【鹿沼市】巴屋。古峯神社の門前通りにある古峰ヶ原名物天狗まんじゅうのお土産飲食店

続きを見る

古峯神社にやってきた

そんなわけで一の鳥居をくぐるとすぐに木製の鳥居が姿を現す。

ここから沢の上にかかる橋を渡るとついに神聖なエリアに到着だ。

鳥居をくぐると左手に手水舎。

右手にはなんと古峰ヶ原郵便局。

ここの消印で送られる郵便物はそれだけでご利益がありそうだ。

古峯神社本殿

再び鳥居を抜けると右手、木々に覆われたその先に見えるのが古峯神社だ。

階段をのぼると左手に受付があるが、シーズン以外は社務所での受付を行うようだ。

ここにも巨大な2つの天狗のお面が鎮座している。

石段をのぼると正面には七夕飾りがされていた。

どうやら旧七夕では今年(2018年)は8月17日がそれにあたるらしく、短冊に願いを書いて飾っておくと、七夕に願いが叶うようにご祈祷をしてくれるらしい。
願い事がある人は8月17日までに訪れるといいだろう。

本殿は茅葺屋根の建物になっていて、とても荘厳な雰囲気につつまれている。

拝殿からとても神聖なパワーを感じる。

御祈祷や御朱印、お守りなどを希望する人は左手の入り口から本殿に入り、社務所にて受付をしてもらえる。

画像左上にお気づきだろうか?

こんなところでまで見守ってくれている。
意外と気づかないでスルーしている人も多いかもしれない。

本殿にあがり左手に行くと御祈祷の行われる場所となっている。

ちなみに祈祷中の写真や動画撮影は禁止されているので注意しよう。

拝殿の左右には天狗と烏天狗が鎮座している。

祈祷所の奥てば護符やお守りなどを購入できる。

思わず恋愛お守りを手に取りそうになったが、むなしいのでそっと手を戻した。

入り口から右手に進むと古峯神社で有名な大きな天狗のお面の祀られた天狗の間がある。

この存在感は尋常ではない。

そして通路を奥に進み、食事処の入り口付近にあるのが不滅の御神火。

なにげなく廊下の片隅にあるが、古峯神社の創祀以来絶やしたことがないという聖なる火だ。

ここら沸き立つ湯気に当たれば無病息災で過ごせるという。
まぁ残念ながら湯気はまったく出る気配はなかったが。

ちなみにこちら側は休憩室(自販機やカップ麺の自販機などもあり)や食事処があるわけだが。
宿泊もできるので、そういった人たちが利用したり、御祈祷をした人が食事(直会-なおらい-)をすることができる場所となっている。

ちなみに宿泊は大広間から個室まであるので利用希望の人は問い合わせてみるといいだろう。



豊富な御朱印

本殿に入り左手に廊下を進むと途中に御朱印のリストが掲示されている。

その数なんと33種類。
可愛いものからオーラを感じさせるものまでそのイラストはさまざま。
その中でも一番注目されているのが24番と28番の御朱印だ。

最近の御朱印ブームでその人気は衰えを知らず、1か月待ち3か月待ちが当たり前となった話題のもの。

その奥で御祈祷や御朱印の受付をしてもらう。

御朱印は当日にもらえるものはここで掲示されているので、そこから選べば混雑状況にもよるが30分から数時間程度で御朱印をもらうことができる。
当日受付不可能なものは希望の御朱印の番号や住所氏名など、宛名伝票などをもらって記入することになる。

あとは御朱印帳といっしょにこれを渡し、授与料500円と送料一律1,500円(だったと思う)を支払う。
ちなみに電話をもらって受け取りに来ることも可能なので、その場合は500円のみで済む。

せっかくだから24番と28番の両方をと勧められたので1,000円支払ってお願いしてきた。

現在の人気の天狗朱印の待ち期間

そして気になる現在の人気の天狗朱印の待ち期間は、1か月とか3か月なんてとんでもない。
最長2年待ちと言われた。
※2018年8月時点

とりあえず2年後にこの着信誰だ?なんてことだけは避けるように気をつけて気長に待ちたいと思う。
そんなわけで、もし人気の御朱印を希望する場合は、新しい御朱印帳を持って来ることをおすすめする。

ちなみに印刷した朱印はすぐに受け取ることが可能。
特に御朱印帳に直接記入することにこだわらないならそれでもいいだろう。

天狗の御朱印

2年4か月ほど待っていただいた天狗の御朱印がこれ。

かつての迫力ある御朱印とはずいぶんと違い、ほぼ別物になってしまった。
それもそのはず、当時3000件もの御朱印の依頼が来たといい、毎日10冊の御朱印を描き続け疲弊しかつての迫力も失われてしまったようだ。
現在は担当していた方のメンタルが限界のようで御朱印は欠番となり受付は行っていない。

過剰な御朱印ブームも考え物だな。

古峯園

階段を降り右手にあるのが小峯園(こほうえん)。

開園時間は9時から17時(冬季16時)までで、その間は門が開かれて出入りができるようになる。

ただしここは有料なので、橋を渡り階段前で入園料を支払えば先に進むことができる。

ここで有料だからと引き返すような大人にはなりたくない。笑

古峯園マップ

ちなみに古峯園のマップはこんな感じ。

25,000坪の回遊式日本庭園。
園内には茶屋が2つあるらしい。

これは是非とも攻略せねばなるまい。笑

木々に囲まれた小道を進む。

木々の合間を吹き抜ける風がとても心地よい。

有料なのが納得なほど細かなところまで管理が行き届いているのがわかる。

そして眼前に現れるのは広大な峯の池。

これは紅葉のシーズンに来たら凄そうだ。

園内にはいつもの見どころスポットが点在している。

峯の茶屋

疲れたら園内にある峯の茶屋で休憩や食事、お土産の購入が可能だ。

中に入ると右手に鹿沼のお土産が色々と売られていた。

左手が茶屋になっている。

メニューはこんな感じ。

週数精鋭感がハンパない。
茶屋定食も気になるし、けんちんうどんも気になる。
おしるこも捨てがたいし、でんがくも気になる。

そしていも串。
これはかつて栃木市にある絹着山でも売られていたいも串ではないか。
※後継者がいなくて閉店したと思う

注文をすると窓際の席に陣取る。
水音という心地よいBGMが流れ窓からは涼しい風が入り、真夏とは思えない涼しさだ。

そんなわけでチョイスしたのはいも串(500円)。

醤油などで煮たこんにゃくの塩気がたまらない。

そしてこれがいも串。

里芋をふたしたものに焼き目をつけて、味噌ダレをかけたものだ。

ふっくらしてトロっとした食感の里芋に、甘めの味噌ダレがたまらない。
ほのかの柚子の風味も効いているのがいいアクセントになっている。

もう一品目はくず切(500円)。

黒みつを漬けて食べる。

もっちりとした食感、黒みつな上品な甘さが疲れた体にしみるようだ。
やっぱ夏といえばくず切だな。

峯松庵

こちらも園内にある茶室で、抹茶(お菓子付)が一服600円でいただける。
ただし10時にならないとオープンしない。

中はこんな感じ。

いわゆる茶室ではなく、もっとカジュアルな感じだ。
横長のテーブルとイスが4つ並べられていて、そこに各自座る感じ。

ちょうど10時のオープン時で10名ほどが集まっていた。

この時のお菓子は鹿沼のお菓子の焼ききんとん。

外は求肥でもっちり、中には粒あんで甘さ控え目な味。

ほのかな芳ばしさがいい。

そして抹茶。

器は夏の風物詩である鵜飼いの絵柄をあしらったもの。

苦味がしっかり効いていて、抹茶とお菓子がお互いに風味を引き立てあっている。
後味がとてもすっきりする。

いやー堪能しすぎた。

 

深山巴の宿

古峯神社に来たら是非行きたいのが、深山巴の宿(しぜんぜんともえのしゅく)。

小峯神社からさらに山頂へ向かうと広がる古峰ヶ原高原。
その山頂にあるのが深山巴の宿。

山頂付近に来たら入り口に路肩の駐車場があるので、そこに車を停めて徒歩で訪れる。

ここは勝道上人が修行を行った場所で、日光開山の発祥の地となった場所。
その後1,000年、明治初期まで修行の場としてされていた。

現在は栃木県重要文化財にも指定され、今も禊場として利用されている。

神聖なスポットゆえに強力なパワースポットと呼べる。

 

最後に

御朱印ブームで一気に注目を浴びた古峯神社。
いまだにその人気は衰えを知らず、今回土曜の9時前に訪問したがすでにたくさんの参拝客がいた。

人気の御朱印も2年待ちなんていうとんでもないことになっているので、これからブームが去らない限りはさらに待ち期間が延びることもありえる。

ただ、古峯神社は秘境にある神社なので、冬期(12月~3月ごろ)は積雪や路面凍結の恐れもあるので十分注意が必要。
特に深山巴の宿付近は危険なので、散策や参拝はおすすめできない。

これからも御朱印ブームに参拝客が絶えないと予想される古峯神社。
どうしても御朱印が欲しい人は早めに参拝することをおすすめする。

 

古峯神社
住所 栃木県鹿沼市草久3027
TEL 0289-74-2111
受付 8時~

たいちょー

栃木で活動する雑記ブロガー。 栃木県の観光に役立つグルメやスポット情報を中心に紹介 | 栃木のグルメ・観光情報の発信(たまに他県も)/気になったことを自由にダラダラ綴ります | 社畜ゆえ多忙になるとメシネタ過多になります。




-レポート, 御朱印, 栃木県, 食レポ
-, , , ,

PAGE TOP