シーチキン。
静岡のはごろもフーズが1958年から販売する、キングオブ缶詰の称号を与えてもいいくらいに世の中に浸透した定番ロングセラー缶詰。
いまやツナ缶市場で国内シェア5割以上を占めるほどで、他社のツナ缶までもがシーチキン(はごろもフーズの商標)と呼ばれるほど認知度がある。
いわゆるマグロ油漬けであるシーチキンには、原料にはおもにホワイトミートと呼ばれるビンナガ(上級品)、ライトミートのキハダ(普及品)などが使用され、油漬け、水煮に大別される。
その形状はソリッドタイプ(塊)、チャンクタイプ(軽くほぐされたもの)、フレークタイプ(細かくほぐしたもの)の三種類にさらに分類される。
いわゆる一般的なシーチキンはソリッドタイプ、サンドイッチや手巻き寿司などに使われているのはフレークタイプだ。
このシーチキン、缶詰でも美味いのだが、自作したものの旨さは格別という。
せっかくなので作ってみることにしたる
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自作シーチキン
自作シーチキンは意外と簡単に作れる。
自作シーチキンレシピ
そんなわけで自作シーチキンの材料はこんな感じ。
・トロびんちょうまぐろ 2サク
・ニンニク 4かけ
・粒胡椒 20粒ほど
・オリーブオイル 適量
・塩 小さじ2
びんちょうまぐろはホワイトミートと呼ばれていて仕上がりがキレイになるらしい。
漬け置き用の容器はあらかじめ煮沸消毒などしておく。
作り方
マグロ全体に塩を振り30分ほど放置。
30分経つとマグロが水分が出るのでキッチンペーパーで吸い取る。
こすると表面が崩れてしまうので、包み込むようにして拭き取るといい。
容器のサイズに合わせてカットしたマグロ、粒胡椒、スライスしたニンニクを鍋に投入。
マグロがしっかり浸かるくらいまでオリーブオイルを投入。
弱火で30分ほど煮込む。
途中でマグロを裏返して、満遍なく火を通す。
30分経ったら火を止め、予熱をかけつつ冷めるまで放置。
最後に容器に油ごと入れたら完成。
最後に冷蔵庫に入れて冷やす。
アレンジ
ひとつだけバジルと輪切り唐辛子を投入してみた。
しっかり振って満遍なくいきわたらせておく。
食べてみた
1日冷蔵庫で冷やしたのがこれ。
ニンニクの香りがしっかり感じられる。
見た目はシーチキンっぽく仕上がった。
中はホワイトミートというだけありキレイな色味。
1サク500円のマグロだけに缶詰より美味いのは当然だが、程よく締まった身は食べごたえ抜群。
ニンニクの風味がいいアクセントで、そのまま食べてもかなり美味い。
胡椒+醤油
ほぐした身に胡椒と醤油。
缶詰では抜群に美味いが、これにはちょっと合わない。
油を加えてぎっとりさせるといい感じ。
マヨネーズ
さらにマヨネーズを加えてみた。
からの手巻き。
あっさりしているので、マヨで油分を加えると激ウマ。
パリっとした海苔の食感も最高。
ツナ明太
ほぐしたシーチキン辛子明太子を混ぜ合わせたやつ。
明太子の辛みと旨味がツナとの相性抜群。
ご飯のお供としても、つまみとしてもいい仕事しそうだ。
バジル唐辛子シーチキン
バジルと唐辛子を入れたやつ。
バジルの風味はほどよく付いているが、辛味はいまいちだ。
やはり後入れではこれが限界か。
唐辛子を使う場合は、煮込む段階で使用するといいかもしれない。
数日寝かしてどう変化するか様子見。
最後に
材料費的にマグロが1サク500円超えなので、はっきりいってコスパは缶詰の方が圧倒的に良い。
でも出来上がったシーチキンを食べた時の旨さは、缶詰の比ではないので満足感はかなりあるはず。
自分で好きなように味付けをアレンジしたりしてもいいし、残った油には旨味が凝縮しているので、パスタやアヒージョなんかに使ってもいいだろう。
おためしあれ