趣味趣向の違う人間といっしょに行動を共にすると、思いもしなかった場所に出会ったりするもの。
そんな今回は、お盆休みにマインと栃木県真岡市にやってきた時に訪れた、真岡市SLの走るまち拠点施設SLキューロク館だ。
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SLキューロク館とは
SLキューロク館とは真岡市を走る真岡鉄道の真岡駅にある施設で、ここには大正時代の主流であった蒸気機関車のひとつである9600型蒸気機関車が展示される。
その太いボイラー、短い煙突、低い二つのドームが特徴的な蒸気機関車で、その姿から「キューロク」と呼ばれ多くの人に親しまれていたらしく、そこから「SLキューロク館」という名前になったという。
そしてこの真岡駅はそのキューロクをモチーフに作られた特徴的な建物だ。
真岡駅複合施設
そしてこの真岡駅もただの駅ではなく、体験施設や展示品などを観ることもできる複合施設となっている。
まず入ってすぐに気づくのが、2階にテラス席のようなものがあったりと普通の駅と違うことだ。
1日に数本しか走っていないが、SLにもちゃんと乗ることができる。
ちなみに料金はSLの料金+通常の運賃が必要だ。
普通の電車も夏仕様にスイカのデコレーションが施されている。
かつての真岡駅を再現した模型なども展示されている。
駅そばも一味違う。
しかもホーム上ではなく、駅構内にあるので誰でも利用可能だ。
SLグッズ・観光案内
そしてもちろんSLグッズ売り場兼観光案内所も併設されいる。
思いのほか品揃えが豊富だ。
模型関係がなかなか充実している。
4階情報センターは子供の遊び場におすすめ
星空を眺めるマインとともにエレベーターを4階に上がったところが情報センターだ。
昔の制服や看板、切符などレアなものが展示されている。
駅の模型だったり、
真岡工業高校作の乗って遊べるSLなんかもあったりする。
そしてNゲージが無駄にスペックが高い。
プラレールを実際に走らせてみたり、他にも実際に遊んだり体験できる設備が多数あり、親子で来たら楽しめそうだ。
屋上に出ると線路を一望することができるので、ここからSLを撮影するのも面白いかもしれない。
SLキューロク館
そして駅の左手にあるのが今回の目的地であるSLキューロク館だ。
ちなみに入場料はかからない。
まず入ってすぐ右手にあるのがキューロクカフェ。
かき氷やソフトクリーム、お土産品などが販売されている。
スハフ4425号
そして施設内にまず目に入るのは客車スハフ4425。
もちろん中に入ることもできる。
天井に扇風機とはなんともレトロ。
今は冷房設備が取り付けられ、キューロクカフェで注文したコーヒーやホットドックなどを車内で味わうことができる。
9600形蒸気機関車
そしてその前にはお待ちかねのキューロクだ。
1920年(大正9年)に川崎造船所で製造されたこの蒸気機関車は、1976年まで北海道の機関区で活躍していた。
その後、真岡の井頭公園に移設され静態保存されていたものがここに展示された。
もちろん内部を見学することもできる。
当時最先端だった蒸気機関車には独特の魅力がある。
ちなみにこの9600形SLだが、イベント時にはキューロク館前を実際に走らせるらしく、乗車賃300円で乗ることも可能だ。
ただ、現在は蒸気ではなく、電気による圧縮空気を使って動くらしい。
D51形蒸気機関車
2015年まで静岡に展示されていたものを移設したもの。
動輪の軸重だけで14tほどあるというものが、4輪もあり約57tというとんでもない重量があるものの、それに比例したパワーを持っているらしい。
その存在感はダテではないということだ。
そしてD51の操縦室は、96とはまた違った洗練されたものを感じる。
まとめ
SL好きな人にはたまらないこのSLキューロク館、模型から本物までを実際に触れ、実際に乗ることまでできる。
SLマニアじゃない人にも楽しめるスポットになっている。
真岡市というとどうしてもプール以外に思い浮かばないエリアだが、探してみるとこんな面白いスポットが隠れている。
そして今月8月28日の日曜日に「96SUMMER FESTIVAL」が開催される。
夏休みの最後にSLに会いに行くのも楽しいかもしれない。
開催日 2016年8月28日(日)
時間 10:00~18:00
SLキューロク館
住所 栃木県真岡市台町2474番地6
TEL 0285-83-9600
開館時間 10:00~18:00
休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入場料 無料