古本ず好きな人は休日に古本屋を巡り、新たな本との出会いを求める。
きっと本好きにはたまらない楽しさがあるだろう。
そんな古本を片手に喫茶店でじっくりと読書に励む。
たしかにそれはとても充実したひと時だと思う。
でも、古本屋で1冊の本を何人もの人が手に取り、回していくという行為は作者からしてみればあまり好ましくない現実だろう。
電子書籍より古本屋の方が安い
最近はkindleなとの電子書籍でのセールがお得すぎて紙媒体の本を買うことがめっきり少なくなった。
でも紙媒体が好きな人から言わせれば古本の方が断然安いと言う。
古本屋に限らないが、ネットでは興味があるものしか目に入らないことが多いが、お店ならそれ以外のモノも目に入る。
すると思わぬ掘り出し物なんかが見つかることもあるる
そんな時の嬉しさはたしかにわかる。
でも古本や中古といったものが、市場を乱しているのは言うまでもない。
例えば誰かが書店などで本を購入したとする。
その時に作者には印税などが収入として還元される。
ところが古本を買われた場合は作者には何も還元されない。
それが色んな人の手を巡り巡って繰り返されるのが中古市場。
たしかに古本屋は安いかもしれないが、こういったことが繰り返されれば作者のモチベーションが下がる原因にだってなりかねない。
中古がどれだけ売買されても1冊は1冊だ。
同じ本が10回売れようとも作者には最初の1回しか印税は発生しない。
ところがkindleで購入すれば作者のもとに還元される。
なので、作者や作品に少しでも愛を感じるなら、どちらを選ぶかは一目瞭然だ。
電子書籍の良いところと悪いところ
電子書籍のいいところは、欲しい本が簡単に見つけられ、クリックひとつで購入してすぐに読み始めることができるところだ。
そして紙媒体と違い劣化することが無いので常に最高の状態を保つことが出来る。
しかし、電子書籍なので、サービスが提供するとすべての書籍が消滅する危険性がある。
とある電子書籍でサービスをリニューアルするという話しになり、今まで持っていたデータがすべて消去されるという騒ぎがあった。
さすがにこれは極端な例ではあるが、今後そういったことがまた起こる可能性は無いとは言えない。
データがクラウド上だけでなく端末にも保存できるならある程度の安心感はあるが、クラウド上にしかデータが存在しないという仕様の店舗で購入する場合は注意が必要だ。
紙媒体の良いところ悪いところ
紙媒体はなにより手元にあるというのが一番の良いところだろう。
よほどのことが無い限り手元から失うということは少ない。
そして古本屋に行けば絶版のモノから新しいものまで様々なものが安く手に入る。
ネットショップなら商品を検索できるから探す手間もはぶける。
そして前記のとおり、古本屋で売られる本は作者への還元がない。
だから、中古で出回れば出回るほど、作者への還元率が下がる。
その本を買うことの意味を知ろう
本が売れなければ新しい本が出版されなくなる可能性もあるし、作者が書くことを辞めてしまうことだってあるかもしれない。
紙媒体で出版しても売れないなら電子書籍だけでいいや、なんてことになったら紙媒体の書籍は衰退してしまう。
古本には古本の良さはたしかにあるのだろう、古本特有の味というかにおいというか、そういったものはわかる。
でもなんでもかんでも古本で済ますのではなく作者に少しでも還元しようという心を持ってもいいのではないだろうか?
まだ古本で作者を消耗させてるの?