あまり前情報が無い時には、高校生の恋愛を描いた夏休みの田舎が舞台になる映画かと思ったが、ネットで見ると仮想世界OZを舞台としたサイバーテロなんかがメインらしく、
その脅威が現実世界にまで多大な影響を与えてくるという現実に直面して、主人公達が力を合わせて立ち向かう内容らしい。
以下ネタバレ
高校二年生の主人公である健二は、唯一の特技である数学でオリンピックに挑むが日本代表になれなかったという、基本的にあと一歩が足りない感じ。
毎日を同級生の佐久間と一緒に、物理部の部室で仮想世界OZの保守点検をするという毎日を送っていた。
そこに突然現れた先輩である夏希にバイトをしないかと誘わる。
その内容は曾祖母である陣内栄の90歳の誕生日の手伝いらしく、その誘いに乗った健二は長野の上田へと向かう。
そして舞台となるのが、山間の広大な敷地に建つ、室町時代から武家として続く家系である陣内家の屋敷。
そこでいきなりフィアンセと紹介され、とんでもない裏設定まで付けられてしまい、話が違うと動揺する。
結局は、夏来に懇願されて再び依頼を受けることになるが。
その夜に親戚一同にとって免れざる客である、侘助が現れる。
曾祖父の隠し子であり、養子として迎えられた彼だが、実は今回の事件の発端となるラブマシーンというハッキングAIを作った張本人である。
夏希の初恋の相手でもある、侘助にはしゃく姿を見て、自分には勝ち目がないなーとか思ったかはわからないが、寝苦しい夜を迎えた健二に一通のメールが届く。
暗号めいた数列の並ぶ謎のメールだった。
それに夢中になってしまい、夜を徹して解答を導き出してしまう健二。
しかし、それを発端にOZのシステムが大混乱を起こし、その犯人が健二であるとニュースで報じられる。
佐久間の協力で仮アバターでログインすると、そこには健二のアバターである偽健二がOZを混乱に陥れようとしていた。
この後から、徐々に現実世界にも影響が出始める。
その後、侘助がアメリカの研究室で開発し、それを米国国防総省が実証実験としてOZに放ったのだということが判明する。
栄に喜んでもらいたい一心で頑張った侘助であったが、当然ながら栄に激怒され、陣内家を後にする侘助。
翌日、飼い犬ハヤテの吠え声と共に朝を迎える。
あわただしく走る親戚一同の姿、なんと栄が亡くなったという。
それもライフラインの大混乱さえなければ助かったかもしれない。
その一件があり、ラブマシーンを倒すべく一致団結する陣内家
ついには、ラブマシーンを隔離することに成功するが、コンピュータの熱暴走で取り逃がしてしまう。
そして巨大な姿へと変貌するラブマシーンにまったくの歯が立たず負けてしまう。
それと同時に画面上に現れるカウントダウン。
それは衛星あらわしが核施設に落ちるまでの時間であった。
敗北感に絶望するなか、健二だけは最後まで諦めなかった。
その姿に勇気をもらった夏希は侘助と連絡を取る事に成功し、栄の死を伝え、別れとラブマシーン撃退の助力を懇願する。
ラブマシーン撃退のためにより一層の結束をした陣内家とともに、ゲーム好きであるラブマシーンに花札での勝負を持ち込み、アカウントを奪還する作戦を提案する。
そしてその勝負に挑むことになったのが夏希である。
ついにラブマシーンとの勝負が始まる。
圧倒的な強さの夏希の前に、次々と敗退していくラブマシーン。
このまま圧勝と思いきや、一瞬の隙をつきいっきに形勢を逆転されてしまう。
最後の既望も失われてしまうかと思った時に、突然現れた一体のアバター
夏希にアカウントを預けたいと言う。
そして世界中から申し入れが殺到し、夏希はその想いに打たれて勇気をとりもどし、ついにはラブマシーンに勝利をする。
しかし、ラブマシーンは報復手段としてあらわしを陣内家に落とそうとする。
これを阻止すべくシステムにアクセスするが、ラブマシーンにより例の数列のパスワードをかけられてしまう。
それを脅威のスピードで解除していく、健二だが、その都度パスワードをかけられてしまう。
この窮地に健二はラブマシーンを止め、世界を救うことはできるのだろうか?
そして夏希との恋の行方はどうなるのか!?
続きは映画で
とにかくテンポよく、余計な話しを挟まずにサクサクと話しが進んでいく。
お約束的なものもラストにあったりするが、それは見てからのお楽しみということで。
そんな感じだった。