岩下食品の看板商品『岩下の新生姜』のパッケージが大幅リニューアルされた。
いまや全国にファンがいるほどの大人気商品だが、その人気ゆえに悪質なパクリ商品が問題とされていた。
今回のリニューアルにより、かねてより懸念されていた顧客が誤って他社製品を買ってしまう問題についに終止符が打たれた形だ。
これまでの巾着袋タイプから平袋タイプへと変更、2021年9月8日より出荷が始まり、徐々に店頭にも新パッケージ版が並び始めた。
さっそくその新パッケージ版をゲットしてきた。
岩下の新生姜
いまや全国にそのファンがいるほど人気となった、栃木市にある岩下食品が製造販売する『岩下の新生姜』。
ピンク色の新生姜漬け液に漬けられたピンクな新生姜。
全国にファンが多く、栃木市内にある新生姜ミュージアムには、連日たくさんの来場者があるほど。
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いまや新生姜漬けのみならず、さまざまな派生商品が誕生、岩下の新生姜を使った料理を提供するお店は栃木県内に留まらず、さらにはアレンジ料理を楽しむユーザーもいるほどだ。
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1987年に発売開始された『岩下の新生姜』は、台湾の地でのみ最高のポテンシャルを発揮する「本島姜(ペンタオジャン)」という生姜を使用したこだわりの一品。
台湾でもさらに限定された産地、およそ30軒の生産農家で栽培される生姜は、台湾の自然の恵みによって育まれる。
当然ながら、栽培方法や品質管理も徹底され、おいしさと安心安全も追及されている。
こうしたこだわりから生まれたのが、岩下食品の大人気商品『岩下の新生姜』だ。
パクリ問題もついに終止符か?
だが人気商品だけに、そこに目を付けた某社による岩下の新生姜デザインをパクることで誤購入を狙った悪質な商法が問題となっていた。
その戦いの歴史は古く、20年にもおよぶという。
その手口は悪質で、同様の巾着タイプのパッケージなのはもとより岩下食品がパッケージデザインをリニューアルすれば、それに合わせるかのようにデザインを寄せてくるほど。
その味や食感は似て非なるもので、ブランドイメージ低下のキッカケにもなりかねない。
SNSの時代となり、誤って購入する被害にあったという報告が目立つようになり、2019年にはついに警告文を送るほどの事態に発展する。
しかしながら一切改善されることはなく、ついに発売より34年愛され続けてきた巾着タイプを捨てる決断に至る。
幾度かのリニューアルはあったものの発売以来ずっと巾着袋タイプのパッケージを貫いてきた、岩下の新生姜といえばこの形というのが定番となっていた。
巾着タイプの欠点というか、折り目がつくことでパッケージデザインが見えづらくなり、誤購入か生まれる原因のひとつでもあった。
それが今回の平袋への大幅リニューアルによって改善された。
会社の意地より、ユーザーファーストを選ぶというこの英断。
岩下の新生姜新パッケージ買ってみた
さっそくスーパーに並んでいたので買ってみた。
データ
しょうが酢漬
発売日 1987年
販売 全国スーパーコンビニなど
価格 239円
内容量 80g
エネルギー 3kcal
タンパク質 0.2g
脂質 0.1g
炭水化物 0.5g
食塩相当量 0.6g
※1日摂取目安(20g)あたり
非常に見やすくなったパッケージ。
ベースカラーはそのままに、岩下の新生姜公式キャラクター「イワシカちゃん」がアイキャッチとして配される。
スーパーの陳列棚に並ぶその姿は一目瞭然、非常にわかりやすくなった。
これはもう誤購入ゼロもありえるのではないか?
比較してみた
比較してみるとこれまでの巾着タイプよりパッケージのわかりやすさが改善、それに加えて親しみやすさが増して購買意欲もそそられる。
もちろん内容量に値段、材料に味もすべてそのまま。
最後に
これまでの因縁に終止符を打つかのように、英断にふみ切った岩下食品。
1987年の発売以来、34年ものあいだ慣れ親しんだ巾着袋タイプを辞めるというのは、かなりの葛藤があったことだろう。
そのこだわりを捨ててまでパッケージを平袋に変更するというユーザーファーストな考え、人気商品というやつはなるべくしてなるものということだ。
パクリで恩恵を受けようなんて非常におこがましい。
今年は岩下の新生姜の新章スタート元年。
これからも岩下の新生姜から目が離せない!
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