究極の煮干しな一杯が食べられるラーメン屋といえば、めんや天夢の名が真っ先に思い浮かぶだろう。
めんや天夢といえば、極限まで濃度を高めたまるでセメントのような一杯、煮干らーめんセメント鬼。
完全に万人受けを狙っていない、煮干しに耐性のある重度ニボラー(煮干戦士)にしかその高みを制覇することを許さない難攻不落の山だ。
その究極の一杯に戦いを挑む無謀な人が多く、返り討ちにあう人が後を絶たないらしく、現在はその濃度を低く設定している。
きっとセメント鬼を食た人はスープが丼に半分以上残ると体感しているはずだ。
本来のセメント鬼はスープを残すように意図せずに食べたらまず半分も残ることはない。
それだけ濃度が低くサラサラなスープになっているということだ。
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そんな折に某麺処で天夢の大将に出会い、セメント鬼のさらに上であるプロ仕様が登場したことを聞く。
これは挑戦せずして煮干戦士が名乗れようか?否!
で、やってきたのは11時40分頃。
前日の土曜はまったく混んでいなかったと聞き油断していた。
先客20名という状態になっていた。
その後も次々とお客がやってきて後客も20名近くはいたんじゃないだろうか。
これがセメント鬼の極とでもいうべき煮干らーめんセメント鬼ープロ仕様ー(880円)だ。
パッと見はノーマルのセメント鬼とかわりはないが、スープをすくえばその違いは一目瞭然。
レンゲにまとわりつくほどの粘度がある。
通常なら香味油がしっかり分離するのだが、それが分離しきれないほど。
エグミや苦味が強く、煮干しの風味や旨味がガツンとくる。
麺にもこの通り。
エグミをすでに混ぜてあるが、この絡まり具合だ。
替え玉をするつもりがあるなら、麺をすするときにスープを箸でこそぎ取りながら食べないとスープが無くなってしまうほど。
まさに鬼の極たるこの一杯、エグミといい苦味といい、きっとニボラーでも抵抗感があるかもしれない。
それを普通に食べてしまうのが重度ニボラー(煮干戦士)だ。
あまつさえ、濃度が極限に達したところに替え玉を投入してしまおうというのだからとんでもない。
ここまでくるともう完全にスープではない、まさにセメント状態になっている。
そして替え玉を投入してまぜそばのようになったもので最後の一滴まで煮干しを堪能する。
麺のパッツリ感や旨味をより一層感じることができる。
重度ニボラーなら一度は試してほしい。
挑戦するときは食券を渡す際に「プロ仕様で」と言おう。
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