唐揚げの聖地といえば大分県は中津市。
大分県で唐揚げを愛する文化がもっとも根付いたのが同県の北部に位置する中津市。
市内に60店舗以上の唐揚げ店が並ぶといわれ、全国の唐揚げファンからは「唐揚げの聖地」と呼ばれている。
そして日本で最初に専門店として店舗展開したのが、宇和市にある「来々軒」のDNAを受け継ぐ「庄助」。
そのことから宇和市は「唐揚げ専門店発祥の地」とされている。
スポンサーリンク
宇和市で各専門店が独自の「秘伝のタレ」勝負をする激戦区から全国へとそのシェアを拡大するのが、大分の唐揚げの専門店である「とりあん」。
そして栃木市にもついに店舗を構えることとなった。
栃木にいながらにして聖地の本物の唐揚げが食べられるというのだから、これはもう行かない理由が見当たらない。
ということでお店にやって来たのは土曜の17時過ぎ。
先客は1名。
店舗内は唐揚げ独特のスパイスの香りがただよう。
壁には唐揚げの取り扱う部位の写真付きメニューが張られ、
カウンターにも皮やお得なセット物なんかのメニューがある。
- 骨なしもも(100g約3個) 270円
- 骨なしむね(100g約4個) 220円
- 手羽先(1本) 110円
- 砂ずり(100g約5~6個) 260円
- なんこつ(100g手の平) 260円
これをメインとして、各種セットメニューや、とり皮からご飯なども売られている。
そしてこのお店のこだわりなのが、揚げたて唐揚げを最高状態で提供するために、袋を閉めずに持ち帰ってほしいということらしい。
どうやら衣がムレないようにという配慮らしい。
そのおかげで揚げたての食感までも家に持ち帰ることができる。
唐揚げにめんたいマヨが乗っためんたいマヨ丼がとても気になったが、ここはひとまずは定番であるAパックを注文することにした。
ちなみにAパックは「骨なしもも(250g)」「骨なしむね(100g)」がセットで880円。
タレに漬け込まれた鶏肉を揚げる直前に片栗粉をまぶして揚げているらしい。
さっそく注文の唐揚げを揚げ始めると、熱気とともに堪らない香りがしてくる。
そんなおあづけ状態を6、7分ほど我慢して完成。
ちゃんと紙袋は上が空いたままの状態。
家に帰る間に車の中はすごい芳しい香りになるが、まぁ最高の唐揚げのためなら致しかたあるまい。
まずは骨なしむねから。
細長いスティック状なのがめずらしい。
さっそくひとくち。
なるほど持ちやすいし食べやすい。
脂身がなくヘルシー、それでいて適度なジューシーさがある。
そしてこの醤油をベースにたくさんのスパイスが使われているので濃厚な旨味。
さらにニンニクや生姜、玉ねぎ、りんごといった香味野菜やフルーツがふんだんに使われることで鶏肉の旨味が数段跳ね上がっている。
続いて骨なしもも。
それほどおおぶりではなく、1口か2口で食べられそうなジャストサイズ。
さっそくひとくち。
表面がムラされていないので衣もベタっとしておらず、食べるとサックリな歯応え。
そしてこの溢れんばかりのジューシーさである。
タレの旨味が存分に染み込んだ肉汁がしたたってくるのがたまらない。
カラアゲニスト総評
揚 4.2
揚げ具合は完璧なブラウン
衣 4.2
サクサク系、衣がムレない配慮で食感が維持されている。
汁 4.0
手にしたたり落ちるほどのジューシー具合。
味 4.0
ニンニクや生姜はほどほどながらも主張はしっかり、スパイスも過剰に効いていることもなくて食べやすい。
量 3.6
100gあたりの値段設定は近辺の栃木の美味い唐揚げ屋から比べると若干高め。
全 4.3
若干のコスパは気になるものの、味がそれらをカバーしている。
これで栃木市に定期的に食べたくなるお店が2店舗になってしまったな。
大分唐揚げ専門店とりあん
住所 栃木県栃木市平柳町2-9-22
TEL 0282-27-3999
営業時間 11:00~14:30/16:00~19:45
定休日 不定休