昭和レトロな食堂の多い鹿沼市において、この店無くしては語れない。
そんなレジェンド級なお店「味の店 さつき」。
名物『豚ロース・スタミナ焼』を求めて県内外問わずお客が訪れる、鹿沼市を代表する昭和の食堂のひとつ。
亀田夫婦が二人三脚で創業より切り盛りすること50余年、変わらぬその味とボリューム満点な料理が味わえる。
今回はそんな「味の店 さつき」に9年ぶりに訪問してみた。
味の店 さつき
ここが栃木県鹿沼市上石川にある「味の店 さつき」。
まさに昭和レトロを地で行くようなビジュアル感。
けしてキレイとは言えない外観から、素人を寄せ付けない並々ならないオーラを感じさせる。
御年84歳(2021年4月時点)の真っ白な厨房服に長いコック帽の店主が奥さんと二人三脚にて営んできたこのお店、実は2018年頃に閉店の危機が訪れたという。
現在は息子さんがお店を手伝い、いづれはこの老舗を継ぐことになるのだろう。
安価で手軽に訪問できる飲食店の台頭、コンビニの出現により後継者問題に拍車がかかり、昭和レトロな名店が店主高齢化によって姿を消していく今の時代、「味の店 さつき」の灯が次世代へと受け継がれようとしている。
アクセス
アクセス詳細
住所 栃木県鹿沼市上石川1055-7
車 東北道鹿沼インターより1.2km(3分)
電車 東武日光線樅山駅より6.8km
駐車場 縦列駐車で最大10台
駐車場は店舗西側のスペースとお店正面スペースが利用可能。
店内
年季の入った店内。
左手に厨房があり、その中ではコック帽の店主と後継者の息子さんと思われる人物が2人で調理を担当している。
中央に4人掛けのテーブル席が2卓、左手は小上がりになっていて4人掛けの座卓が2卓。
さらに店内奥の座敷に座卓が3卓。
備え付けはこんな感じ。
味の店 さつきのメニュー
味の店 さつきのメニューはこんな感じ。
メニュー
・豚ヒレカツ 1,600円
・豚ロース スタミナ焼 1,600円
・上カツライス 1,500円
・カツ丼 1,100円
・ジンギスカン 1,300円
・野菜炒め 1,100円
・ライス(豚汁付) 600円
多分昔はなかった気がする「ライス(豚汁付)」なるメニュー。
なにせおかずが多くて一人で食べられない人もいるはずなので、そんな人のために複数人でひとつのメニューを分け合って食べるためのものだろう。
まぁおかわりに追加してもよさそうだが。
豚ロース スタミナ焼定食食べてみた
初めて訪問したその日から14年、9年ぶり12回目の訪問だ。
土曜の昼時に訪問すると先客は3組7名、後客2名ほど。
今回チョイスしたのは当然『豚ロース スタミナ焼』。
豚ロース スタミナ焼 1,600円
皿に盛られた500gはあろうかというご飯、山のように盛られた豚ローススタミナ焼に豚汁と漬物。
この映え感ハンパない豚ローススタミナ焼はどうだ?
50年以上変わらないこのボリューム感、県内外から足繫く通う常連たちを満足させてきたスタミナ満点な一品。
7時間かけて仕上げた特製のどす黒いタレを絡めて焼き上げた豚ロース。
直径10cmほど、厚みは1~1.5cmはあるだろうか。
たっぷりのざく切りキャベツにトマト、スティックキュウリが2本、さらにからしが添えられている。
最後にかけられたタレにはチップ状のニンニク、千切りされた生姜がたっぷり。
当然、ナイフやフォークで食べるのではなく、肉に豪快にかぶりついて食うスタイル。
食べやすいように分離しない程度にカットされている。
このままでは食べずらいの一旦オンザライス。
なんだこの強烈なシズル感は。
その圧倒的なシズル感に我慢ができず、写真撮影もほどほどに肉にかぶりつく。
ニンニクの香りが鼻腔をガツンと刺激する。
表面はこんがり、中は柔らかジューシーで、この肉厚さなのに簡単に噛み切れてしまう。
しかも脂身はクドいかと思いきや、トロッと溶けるようでクセがなく甘みがある。
芳ばしさにタレのコクがあるけどキレのある味わい、そして生姜焼きのようなしっかりめな生姜の風味が後から追いかけてくる。
からしをたっぷりつけて食べれば、ツンとした刺激が鼻腔を突き抜ける。
レモンを軽く絞って食べるとこれまた抜群に旨い。
キャベツは酸味のきいたドレッシングがかけられており、これがまたタレとの相性抜群。
タレだくだくに染みたキャベツが、それ単体でもおかずとして成立するほどの存在感。
そして豚汁。
具沢山で食べ応え十分、野菜の甘みが溶け出した汁がまた旨い。
昔だったら残ったタレをご飯にぶっかけて食べていたことだろう。
タレ一滴まで味わいたくなる一品だ。
最後に
栃木県鹿沼市のレジェンド的な昭和レトロ感満載の「味の店 さつき」※通称さつき食堂。
初めて食べたのは14年前だが、当時はあまりのピジュアルに衝撃を受けつつも、その旨さにハマって何度も訪問してしまったほど。
それから9年経ち、いまだお店が健在であったことに安堵しつつ、久しぶりのその一品は変わらぬデカ盛り加減と濃厚な味わい。
これからも末永く続いてほしい名店だ。