栃木県と茨城県の県境にフクロウを神鳥として崇敬する、日本最大級の大フクロウをはじめ多くのフクロウ像のあるパワースポットがある。
それが別名フクロウ神社とも呼ばれる鷲子山上神社だ。
鷲子山上神社はフクロウ(不苦労)が苦労を跳ね除け幸運を呼び込むパワースポットとして有名で、栃木県と茨城県の県境が神社の中心を通るという珍しさもあって全国から多くの参拝客がやってくる。
今後の人生を苦労知らずにするため参拝に行ってみた。
※訪問したのは2018年12月15日
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目次(タップできる)
ふくろうの神社 鷲子山上神社
鷲子山上神社は、栃木県那須郡那珂川町と茨城県常陸大宮市の県境にあり、参道や本殿の中央に県境があるという珍しい神社だ。
フクロウを神鳥として崇敬し、フクロウから不苦労と言われ苦労知らずになるとか、幸運を呼び込むので宝くじが当たると有名でテレビでも取り上げられたほど。
境内は鷲子山一帯の約22ヘクタールを占め、そのうち2ヘクタールが原生林というだけに実際にフクロウが沢山生息していそうな山深い山頂に鎮座する。
ちなみに鷲子山上神社の読みだが、栃木県では「とりのこさんしょうじんじゃ」、茨城県では「とりのこさんじょうじんじゃ」と称されている。
鷲子山上神社への行き方
鷲子山上神社は鷲子山の山頂にあるため、2.5kmほどと長い道のりを進む必要がある。
雪などが降ったあとは日蔭などにしばらく凍結して残っている可能性があるので、時期によっては注意が必要。
神社までの道は栃木県側と茨城県側り2カ所が存在する。
栃木県側の道は2.4kmほど先から進入禁止となり車がすれ違えないほどの狭い道が続くため出口専用となっているので、訪問時には必ず茨城県側の入り口から入らないといけない。
ちなみに曲がり角にはちゃんと「出口」「入口」の表記がされているが、気づかずに入ってしまって逆走してくる人もいるようだ。
入口には出口から4.8kmほど茨城方面に進むとたどり着くことができる。
山頂付近まで登ると途中右手に2台分ほどの大型車用の駐車場(砂利)が見えてくる。
そこから少し進めば目の前に石灯篭が見えてくる。
※茶屋から撮影
石灯篭の間を進めば正面突き当りに茶屋が見えてくるので、なんとなくこんなところを車で走っていいのかなという気分になりつつも左に曲がった先に駐車場(7台ほど)がある。
いちお石灯篭の手前左手にも数台停められる砂利の駐車場があるが、坂も急なので混雑時でもなければこちらでいいだろう。
もしここが一杯の場合は、100mほど道なりにそのまま坂道を下るとカーブ右手、鷲子山展望台のある砂利の駐車場(結構停められる)に停めるといいだろう。
駐車場からの参道は平たんな道なので歩きやすい。
途中、犬みたいな人に遭遇したりもする。
名前は忘れた。
フクロウだらけの境内でパワーを吸収
境内には数々のフクロウが祀られている。
今回はそんな境内を巡った順番通りに紹介していきたいと思う。
日本一の大フクロウ
駐車場から歩くとまず左手に見えてくる鳥居。
その先に見えるのが日本一の大フクロウ。
階段の下からでもわかるその大きさ。
ちょっと急な階段を苦労して登った先には不苦労が待つ。
大フクロウ像
これが本宮神社の境内にある日本一の大フクロウ像だ。
大フクロウが苦労を運び去り幸運を招くとして一番人気のあるパワースポットだ。
なんと地上から7mもの高さがある。
不苦労御柱
大フクロウを支える中心にあるのが不苦労御柱(金運・運気上昇)。
備え付けの棒で3回叩くことで苦労や悩みを叩き出し大フクロウに運び去ってもらう。
最後に両手を押し当てるか抱きかかえ、金運福徳・開運幸福を運んできてもらう。
この柱のおかげで「宝くじに高額当選した」「温泉が出てきた」「商売が繁盛した」などの金運にまつわる話題が豊富なパワースポットだ。
四神の御柱
その外周を支えるのが四神の御柱(防災・方避け)。
青龍・白虎・朱雀・玄武に防災招福・方避けを願うことができる。
両手を押し当て願いを込めるもので、間違って棒でたたかないように注意だ。
不苦労の鐘
大フクロウ像の左手にあるのが不苦労の鐘。
木槌で一回、願いを込めて静かに叩くことで、人との絆・家族円満・恋愛成就・金運福徳などいろいろ願うことができる。
フクロウのポスト
大フクロウの右手にあるのがフクロウのポスト。
封筒に願い事を入れてポストに投函すると願いを届けてくれる。
せっかくなのでお願い事を書いてみた。
財布に1万円札しかなかったので500円にしてしまったが、果たしてその願いは成就されるのか!?
本宮神社
大フクロウ像の奥にあるのが本宮神社。
古い時代にはここに鷲子山上神社があったことから本宮と呼ばれている。
大フクロウ同様に金運など運気を願うパワースポットだ。
神社には沢山のフクロウが鎮座する。
福運びフクロウ
左右に鎮座する福運びフクロウ。
フクロウのかごにお白石を入れ、多くの幸福を願うことでフクロウが大神様に願いを運んでくれるという。
開運系のおみくじがたくさんある
さすがは沢山の運気にご利益のあるスポットだけあり、開運系のおみくじがたくさんある。
金運おみくじを引いてみた。
これで金運・財運・勝負運に恵まれるに違いない!!
大鳥居
参道を奥へと進むと見えてくるのが大鳥居。
県境の標示板でわかるように、丁度鳥居の真ん中から左が栃木県、右が茨城県になっている。
もちろん栃木県側から鳥居をくぐる。
オレは今、2つの県を股にかけるブロガーだぜ、的なこともできる。
門をくぐると道中にもいくつかのスポットがある。
福亀の石だたみ
楼門へと続く石だたみにはいくつかの亀がいる。
健康長寿を願ったものらしいのでいくつあるのか探すといいだろう。
ちなみに探すの忘れた。笑
水掛け不苦労
左手にあるのは水掛け不苦労。
フクロウに水をかけよくなでることで、心の中の苦しみや悩みを水に流し、開運幸福を願うことができるスポットだ。
手水舎
手水舎がなんだかすごい。
天日鷲命の御分霊が四国より来る時に乗ってきた石船のと言われる「お舟石」の一部で作ったと言われている。
鷲子山十景七奇の碑
鷲子山の十の優れた景色と七つの不思議が記されたもの。
水戸光圀公が参拝したさいに選定し、のちに徳川斉昭公が命じて1851年に碑文にしたものであると言われている。
書かれた文字は水戸の学者青山延寿によるもの。
楼門
石だたみを歩いた先には楼門。
1815年に建立されたもの。
門には右大臣、左大臣、仁王様の象が鎮座する。
この時は右大臣、左大臣は修繕のためか見ることはできなかった。
反対側からは仁王像(1721年作)が左右からにらみをきかせている。
その中央にはやはり県境の印がある。
不苦労の石段
楼門から拝殿前まで続く石段。
社務所前から拝殿前までで合計96段の石段があり、往復することで不苦労となり幸福になれるという。
富士見スポット
その途中には富士山の見えるスポットがあるが、残念ながらこの日は見られなかった。
ここまで来ればもう本殿はあと少し。
本殿
門をくぐり、最後の石段を上がれば本殿だ。
本殿の左右には2体の大神様の御使いであるフクロウが鎮座する。
境内社などが鎮座する
本殿裏手にはいくつかの境内社が鎮座している。
樹齢約1000年の杉をはじめとした老樹大木から霊気をいただける。
天狗の足跡
楼門まで戻り、その左手の山道を歩けば天狗の足跡を見ることができる。
天狗のかけ上がりの大木ともいわれているらしい。
たしかにどことなくかけ上がったような跡がみられる。
ここからさらに奥に進むと「六地蔵」があり、そこの階段を上がれば本殿裏手に出られる。
さらに先に進んだ分かれ道を右手に行けば石灯篭付近に続く2kmの遊歩道(険しい)があり、道中に「かや(樹齢600年の天然記念物の銘木)」を見ることもできる。
左手に行けば福ふくろうロードへと繋がる。
ちなみに「かや」へは大鳥居わきにある道からも行くことが可能。
あまり行きたくないガチな感じだ。笑
福ふくろうロード
大鳥居の左手にあるのが福ふくろうロード。
約350mの遊歩道内には約100体ものふくろう像が鎮座し、多くの幸福をいただくことができる。
初夏(6月末~7月)ならあじさい、冬(12月~翌3月)なら寒椿を楽しみながら歩くことができる。
幸福のオンパレード
多種多用な願い事のできる福ふくろうが沢山。
ある意味最強のスポットなんじゃないだろうか?
もうなんでもアリだな。笑
もうフクロウですらないけど、これ売ってたら欲しい。笑
その道中には黄門様が休憩したという「伍智院」。
※拝観する場合は前もって予約が必要。
山頂にあるのに枯れることのない、ご神水の「亀井戸」を見ることもできる。
ふくろうロードをそのまま一周して反対側にも行けるが、今回はUターンして戻った。
もういくつのふくろうをなでたかわからない。
かなりの幸福が充填されたんじゃないだろうか。
社務所が2箇所ある
栃木県と茨城県の県境にあるので、社務所も栃木県側と茨城県側にそれぞれある。
ちなみにこっちは栃木県側。
ふくろう神社だけにここだけでしか手に入らないオリジナリティー溢れるものも多い。
大ふくろうの御朱印帳は存在感抜群。
干支に合わせたカラーリングのダルマ守も思わず12種類揃えたくなる。
噂の宝くじが当たるという「福ふくろう宝くじ袋守」なども宝くじを購入する人に人気だ。
金運に優れた神社だけに商売上手だな。笑
そしてフクロウお守りの中でも特別なのが「金の福ふくろう 福守」(2,500円)。
毎月1日、15日、29日のみ授与される特別な御守。
※祭典日、正月、お盆などにも授与される。
これがその金の福ふくろう福守だ。
訪問した日が偶然にも15日だったというのがある意味奇跡。
今後の人生は運気上昇待ったなし!!
ふくろう茶屋
参道にはいくつかの飲食が可能なお店もある。
※営業時間は10時から16時半まで
参道にあるふくろう茶屋では焼きそばやふくろう焼き。
金運がアップするという金運だんごなども是非食べておきたい。
椿茶屋では全国神社ガイドにも紹介された名物の山菜おこわやけんちんも食べることができる。
ちなみに山菜おこわは10時からふかすので、食べたい場合は11時過ぎに来ると丁度よいらしい。
店内ではお土産も購入できる。
鷲子山上神社の御朱印
御朱印は栃木県側の社務所で戴くことができる。
受付したら番号札を渡されるので、ゆっくり散策や食事をしてから受け取りに来るといいだろう。
初穂料は300円。
鷲子山上神社の年間行事
鷲子山上神社では年間にさまざまな行事が行われているようだ。
初詣から始まり、春のフクロウ祭り、みたま祭り、夜祭り、大フクロウのすす払いなど、その時限定のイベントの開催や幻想的な景色を眺めることができる。
みたま祭りでは一人1個の「福たまご」がいただける。
鷲子山上神社の詳細
住所 栃木県那須郡那珂川町矢又1948
TEL 0287-92-2571
参拝時間 日の出より日没まで
茶屋
営業時間 10:00~16:30
定休日 年中無休
最後に
鷲子山上神社はさまざまな福を願うことのできる強力なパワースポットだ。
特に金運に関しての願い事が叶うと話題になっている。
100体を超えるフクロウが沢山の願いを聞き入れてくれるというから圧巻だ。
最近話題になっている宝くじが当たるという噂の宝くじ袋や、1日、15日、28日限定で手に入る御守なども気になるところ。
日本一の大フクロウに福を授かり苦労知らずになることを願いたいなら是非一度訪れておきたいスポット。