名古屋で焼き鳥と言えば、「炭焼ちきんかばぶ」。
日本三大地鶏「名古屋コーチン」を使った絶品焼き鳥をいただける会員制の純系名古屋コーチン専門店。
焼き鳥が好きな人が集まる隠れ家的な小さなお店だ。
今回はそんなこだわりの焼き鳥を求めて「炭焼ちきんかばぶ」行ってみた。
目次(タップできる)
炭焼ちきんかばぶ
炭焼きちきんかぶば。
雑居ビルの一角にひっそり佇む隠れ家的な焼き鳥店。
かつて岡崎市にて営業していた繁盛店「ちきんかばぶ」。
紆余曲折があり、2009年9月9日より場所を名古屋市栄に移し営業している会員制の純系名古屋コーチン専門店。
まさに波瀾万丈な人生を過ごした店主が行き着いた、最後の砦ともいうべき究極のこだわり焼き鳥がいただけるお店。
焼き鳥を愛してやまない人たちの空間。
ここには焼き鳥を串から外して分け合うような無粋な人間はいない。
焼き鳥の串の意味や味付けの妙、そういったことを改めて感じさせてくれる。
利用方法
- まず会員になる(入会金80,000円)
※会員との同行者は入会の必要はない - 専用の連絡先を教えてもらい予約をする
- 当日に入り口の餡集番号を教えてもらい予約時間に全員で来店
- あとは焼き鳥愛の空間を堪能する
アクセス
アクセス詳細
住所 愛知県名古屋市中区栄4-16-8 栄メンバーズオフィスビル B1
電車 地下鉄東山線/名城線栄駅13番出口より徒歩3分、名城線矢場町駅6番出口より徒歩3分
駐車場 なし
お店は雑居ビルの地下にある。
地下を進んだ先の右手にある小さな扉がお店の入り口だ。
入り口には暗証番号で開くロックがされている。
会員は予約時に毎回変更される暗証番号を教えられるので、それを使って店内に入るシステム。
店内
お店の小さな扉をくぐり入ると、細長い7.9坪ほどのこじんまりとしたカウンター席のみの店内。
さすがは会員制のお店だけあって特別な空気感がただよう。
店内は静かで落ち着きがある。
カウンター8席のみ。
備え付けは七味に山椒、そして悪酔いしないようにウコンが置いてある。
店主一人での営業。
店主の嗜好により全席喫煙可となっている。
当然ながら店主も喫煙する、そういったことも含めての特別な空間。
ルール
・写真撮影はシャッター音はさせてはいけない
・携帯着信はマナーモードで
・香水をつけての来店は控える
・お店には必ず予約した人数みんな揃って訪問する
炭焼ちきんかばぶのメニュー
炭焼ちきんかばぶはコースのみ。
席料1,000円にコース料理12本で7,000円。
基本的に焼き鳥料理は「首皮」「手羽先」「ぼんじり」以外はレアでの提供となるため、焼き方の指定や味の指定などもできない。
店主こだわりの焼き鳥ショーを体験しよう。
また別注メニューで名古屋コーチンの刺身や純米大吟醸などの用意もされている。
※当日メニューあるものだけ
当然ドリンクもコース料金には含まれていない。
ドリンクメニュー
・エビスビール
中生 700円
中ビン 700円
黒小ビン 600円
・焼酎
芋 小鹿 600円
芋 壱岐 700円
氷 200円
チェイサー マハロ(ハワイの海洋深層水)500ml 700円
レモン酎ハイ 800円
・日本酒
可(べし)300ml 1,200円
・ワイン(山梨ルミエールカデット)
赤/白 5,000円
・ウーロン茶 700円
店主こだわりの焼き鳥堪能してみた
訪問したのは2019年9月22日のこと。
同行者は旅2日目から合流したマイン。
完全予約制なので、店内には先客1組2名のみ。
寡黙な感じの店主が一人できりもりしている。
料理専念している時は真剣だが、ひと段落して落ち着いてから話していると案外そうでもない。
さっそく予約席に案内される。
料理はコースのためひとまずドリンクを注文。
まずはいつものカンパイ。
一杯目にチョイスしたのはレモン酎ハイ。
カットレモンは1個分。
アルコールしっかりめで美味い。
1日あちこち歩きまわった身体に染み渡る。
コース内容はこんな感じ。
コース内容
- 野菜スティック
- ささみとつくねのカルパッチョ
- つくね
- むね肉
- もも肉
- 鶏皮
- 砂肝
- 肝
- 手羽先
- オクラとトマトのピクルス
- ささみ
- せせり
- 鶏スープ
- ハツ
- ぼんじり
- 生親子丼
野菜スティック
野菜スティックからスタート。
ザク切りのキャベツ、ニンジン、キュウリ。
特製のドレッシングに付けて食べる。
このドレッシングがまた美味い。
無限に野菜食えそうなくらいに。
この秘伝のドレッシング、店主に聞けば気軽に教えてもらえるらしいので聞いておけばよかった。
ささみとつくねのカルパッチョ
続いてささみとつくねのカルパッチョ。
しっとり絡みつくような食感のささみ。
オリーブオイルの芳醇な香りがたまらない。
オリーブオイルは手摘みで8時間以内に絞られた、究極のエクストラバージンオイルを使用するというこだわり。
肉の旨味を最大限に引き出してくれる。
そしてつくね。
バルサミコ酢がちょいがけされていて、酸味が旨味を増大させる。
これまたしっとりして柔らかで絡みつくようだ。
つくね
続いてつくね。
黄身のぷっくり感がパンパなく、もうすでにその濃厚さ加減が想像できる。
さっそく黄身を絡めて食べてみよう。
外は香ばしく中はレア。
まさにちきんかばぶの真骨頂。
熟成されたような濃厚な旨味が口の中に広がる。
つくね好きだけど、これは今までのつくね人生はなんだったのかと思うほどに革命的に美味い。
そしてこの黄身がまた濃厚コクがあってつくねの美味さを引き立ててくれる名脇役だ。
むね肉
続いてむね肉。
外は程よい焼き目に中はレア。
しっとりとしてシャキシャキした食感。
噛むほどに濃厚な旨味があふれ、それが絶妙な加減の岩塩と絡む。
もも肉
続いてもも肉。
もう見るからにわかるそのジューシーさ。
皮は香ばしく焼き上げ、身は程よい焼き加減。
芳ばしい皮の風味が鼻腔を抜け、ジューシーな脂が口一杯に広がる。
焼き鳥をつまみ、そこにレモン酎ハイを流し込む。
これは酒の消費が早まるばかり。
なるほどウコンが備え付けられているのも納得というもの。
鶏皮
続いて鶏皮。
鶏の脂があふれ、芳ばしい風味もたまらない。
コリコリとした食感が食べ応え感ある。
まったく嫌なクセはなく美味い。
砂肝
続いて砂肝。
ザクザクのコリッコリの心地よい噛み応え。
岩塩の程よい塩気とほんのり甘みがある。
肝
次は肝。
トロッとしてクリーミーな舌触り。
甘辛なタレの風味と独特のクセ感に酒もススム。
手羽先
続いて手羽先。
レモンがダイレクトトッピング。
さっそくレモンを絞って食べてみる。
表面芳ばしく皮はしっかり焼かれてパリッとして中は柔らか。
瑞々しくでとってもジューシー。
レモンの酸味が絶妙なアクセント。
オクラとトマトのピクルス
次はちょっとリセットにオクラとトマトのピクルス。
トマトは瑞々しくて噛むと果汁があふれる。
酸味としっかりと甘さが引き立つ。
オクラはシャキシャキ食感の中はネバリがある。
野菜の新鮮な風味を感じる。
ささみ
続いてささみ。
塩が振られてワサビが添えらている。
表面は軽くあぶられ中はレア。
ふんわりとして柔らかな食感。
ワサビのツンとした刺激と辛味、後から甘みがくる。
せせり
お次はせせり。
ジューシーであふれ出すエキス感。
ふんわりしつつもプリプリシャキシャキな食感、濃厚で甘みがある味わい深い一品。
鶏スープ
ここで鶏スープ。
こだわりの名古屋コーチンで炊いたスープ。
表面には濃厚な鶏油が浮かぶ。
濃厚でコクがあって旨味があり、鼻腔を抜ける芳醇な香り。
甘みの余韻がクセになる。
ハツ
続いてハツ。
瑞々しくジューシーでシャキシャキした食感。
甘ダレの芳ばしさに鉄分を感じる独特の風味がクセになる。
ぼんじり
最後の1本はぼんじり。
シャキシャクな食感で芳ばしい。
ジューシーで旨味が広がる。
裏メニュー 生親子丼
〆はご飯物。
通常はたまごかけご飯だが、裏メニューの生親子丼にしてもらった。
ただし忙しい時は注文は控えてほしいそうだ
生ささみが贅沢に6切れ、中央にはぷっくりとした黄身が鎮座。
ご飯には刻み海苔、ネギがトッピングされている。
さっそくダシ醤油をかけ、濃厚な黄身を絡めてひとくち。
甘みがあり濃厚クリーミーな玉子の旨味、ささみはしっとり柔らかでご飯がススム。
まさに生親子丼、贅沢な一品だった。
最後に
名古屋で純系名古屋コーチンの焼き鳥を堪能できる隠れ家的なお店「炭焼ちきんかばぶ」。
会員制の事前予約のみなので、一般客は会員と一緒じゃないと訪問できないが、その制限も納得のこだわり加減だった。
どれも絶品で、純系名古屋コーチンの美味さを存分に堪能できた。
1時間ちょいだったが、濃密な時間を過ごすことができた。
店内でたばこを吸われるのが嫌、店主が吸うのが我慢ならない人には向かない。
そういうのが平気なら、焼き鳥好きなら是非一度は行ってもらいたい。
名古屋に行くときには寄りたいお店。
お店詳細
炭焼ちきんかばぶ
住所 愛知県名古屋市中区栄4丁目16-8
TEL 052-262-3678(※予約用ではない)
営業時間 18:00~22:00(LO)
定休日 火曜